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1999/09/15(水)
 第3回「デジタルカメラの画像を表示させよう」
  今回は画像を用い、画像と文章を含んだ基本的なページ作りを紹介します。

■ブラウザ上に表示できる画像

 gif(ジフ)
   色数     :256色
   圧縮方式 :画像の損失が起こらない可逆性の圧縮方式
   使用画像 :イラストや図形

 gifアニメーション
   gifファイルを複数枚重ね、簡易的な動画に見せたもの。
  ファイルのサイズは、もちろん大きくなります。
  表示は、その枚数分だけ繰り返し表示を行う。

 jpeg(ジェイペグ)
   色数    :フルカラー
   圧縮方式:画質的にあまり気にならない部分を省略しながら圧縮する方式。
   使用画像:写真


■画像を準備する

自分で作る
 ・Windows標準のペイントで作成。
   ビットマップ形式(*.BMP)を、ツールを使いGIF形式に変換。
 ・Photoshop等の、お絵描きソフトで作成する。
 ・スキャナやデジタルカメラで、画像を取り込む。

購入する
・本屋さんの、パソコンコーナーにあるホームページ素材集。

インターネットを使う
・フリーの素材を提供しているホームページから取得する。

 [参考素材集]
 私のホームページ(リンク集)のパソコン・素材集を参考にして見て下さい。
 素材集のリンク集のサイトもあります。
 http://www.ne.jp/asahi/sun/rise/link/pc.html#pc3


■ページのバックに画像を使う

  前回の説明では、ある特定色でホームページのバックを指定しましたが、
パソコン画面の壁紙のように、ページ全体をある画像で埋めることもできます。

  それを指定するタグが <BODY> 〜 </BODY> です。

[ファイル名:smp3.html]
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>サンプル3</TITLE>
</HEAD>
<BODY BACKGROUND="back.gif" BGCOLOR="#00FFFF"
TEXT="#000000">
ページのバックに画像を使う
</BODY>
</HTML>

[タグの説明]
<BODY BACKGROUND="back.gif"   >
                  ~~~~~~~~
                 画像ファイル名

  下記の様な、ディレクトリ(フォルダ)構成の場合に、
  smp3.html で、back2.gif 〜 back4.gif の画像を使う場合。

  +-- a/ +-- smp3.html
  |      +-- back.gif
  |      |
  |      +-- gazou/ +-- back2.gif
  |
  +-- back3.gif
  |
  +-- b/ +-- back4.gif

  gazou という名前のディレクトリの中にある場合
  <BODY BACKGROUND="gazou/back2.gif"   >

  ファイルがひとつ上のディレクトリにある場合
  <BODY BACKGROUND="../back3.gif"      >

  ファイルがbのディレクトリにある場合
  <BODY BACKGROUND="../b/back4.gif"      >

  ファイルがふたつ上のディレクトリにある場合
  <BODY BACKGROUND="../../***.gif"      >

別ディレクトリの場合は、このようにしてファイルを指定します。


 ※下記の様にならないよう、注意して下さい。
  ・バックの画像で、部分的に文字が読めない箇所がでる。
  ・バックの画像で、文章全体が読みにくくなる。


■画像を表示させてみる

・gif / jpeg 画像を表示させる場合のタグ
  <IMG SRC="photo.jpg"> で、photo.jpg が表示されます。

・画像のタイトルを入れる。富士山としてみる。

  下記の場合、タイトルが表示されます。
  (1)画像の上にカーソルを移動した時に表示される。
  (2)画像を受信できなかった時に表示される。

  <IMG SRC="photo.jpg" ALT="富士山">
                       ~~~~~~~~~~~~
・画像の大きさを変更して表示。

  元の画像を拡大・縮小・変形 表示させたい時に使用しますが、受信した画
像ファイルの容量の変化はありません。

  <IMG> のタグで下記属性を使う。
    WIDTH="X"   横幅  ピクセル数または%
    HEIGHT="Y"  高さ  ピクセル数または%

  <IMG SRC="photo.jpg" WIDTH="70%" ALT="富士山">
  ウインドウの大きさ(横幅)の70%の大きさとなる。

 <IMG SRC="photo.jpg" WIDTH=200 ALT="富士山">
  photo.jpg の横幅が 200 に調整される。


■画像に説明文をつける

・画像の側面(右 OR 左)に説明文を複数行記述する時

  <IMG>タグの下記属性を使う。
    ALIGN="left"   説明文の左に画像が入る。
    ALIGN="right"  説明文の右に画像が入る。

・画像と説明文の間のスペースを調整する時

  <IMG>タグの下記属性を使う。
  HSPACE="n" 画像の左右にn分のスペースをあける。
  VSPACE="n" 画像の上下にn分のスペースをあける。

 サンプル4の表示結果。

 +---------+   説明文
 |         |  あああああああああああああああ
 |         |   あああ
 |         |   いいいいいいいいい
 |         |   ううううううううう
 |         |
 |         |
 +---------+

画像の下に説明文が入る。


[ファイル名:smp4.html]
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>サンプル4</TITLE>
</HEAD>
<BODY BACKGROUND="back.gif" BGCOLOR="#00FFFF"
TEXT="#000000">
<IMG SRC="photo.jpg" ALT="富士山" ALIGN="left" HSPACE="20"
VSPACE="10">
説明文<BR>
ああああああああああああああああ<BR>
いいいいいいいいい<BR>
ううううううううう<BR CLEAR="all">
画像の下に説明文が入る。<BR>
</BODY>
</HTML>

[タグの説明]
「あああ」の行は、ウインドウの右端まできたので自動改行されて
いることを意味します。
<BR CLEAR="all">で、画像の下に改行されます。

 ※注意

  文章が長い場合は、下記のようになります。

 +---------+   説明文
 |         |  あああああああああああああああ
 |         |   あああ
 |         |   いいいいいいいいい
 |         |   うううううううううううう
 +---------+   ええええええええええええ

 おおおおおおおおおおおおおおお
 かかかかかかか

 別なタグと組み合わせて、下記のようにすることもできます。
 (別の回で説明)

 +---------+   説明文
 |         |  あああああああああああああああ
 |         |   あああ
 |         |   いいいいいいいいい
 |         |   うううううううううううう
 +---------+   ええええええええええええ
               おおおおおおおおおおおおおおお
               かかかかかかか


■見出し、文字サイズや色を部分的に変え、見やすくしよう。

  ページ全体の文字の色は、<BODY TEXT="#XXXXXX" > で指定しま
すが、タイトルや部分的に目立たせたい場合は、色を変えることが
できます。また、文字サイズの変更、文字装飾も可能です。

・見出し行

  <Hn>〜</Hn>  文字は太文字で、見出し行の前後に改行が入る。

   n=1〜6  (H1が最大、H6が最小)

  ALIGN 属性を使えば、表示位置指定も可能。

  ALIGN="left"   左揃え
        "right"  右揃え
        "center" 中揃え

・フォントサイズと色

 <FONT>〜</FONT>  フォントの色や大きさを変更

  SIZE 属性を使い、フォントの大きさを指定。

   SIZE=n  n=1〜7 (1が最小、7が最大)

   SIZE="+1" や SIZE="-1" のように、
  現在の大きさに対する相対値を指定することも可能。

  COLOR 属性を使い、指定された範囲の文字の色を変更出来る。

 COLOR="#XXXXXX"  第2回の BODY 参照。


・文字装飾

 <B>〜</B>         太字(ボールド)フォント
 <I>〜</I>         斜体(イタリック)フォント
 <S>〜</S>         取消線付きフォント
 <TT>〜</TT>       等幅フォント
 <U>〜</U>         下線付きフォント

 <BIG>〜</BIG>     大きめの文字
 <SMALL>〜</SMALL> 小さめの文字

 <EM>〜</EM>         強調
 <STRONG>〜</STRONG> より強調


・段落

  <P> タグで1行段落

  <P>タグを、連続して何個並べても1行しか改行しません。
 複数行改行したい時には<BR>を複数個並べて下さい。


・ライン

 <HR> 横罫線を引く。

 さらに下記属性を使うことにより、色々な罫線が引ける。

  SIZE="X"         X:線の太さ(ピクセル数)
  WIDTH="X"        X:線の長さ(ピクセル数 or %)
  ALIGN="left"     ラインを左に寄せる。
  ALIGN="center"   ラインを中央に寄せる。
  ALIGN="right"    ラインを右に寄せる。
  NOSHADE          影のない線となる。
  COLOR="#XXXXXX"  ラインの色指定(IEのみの機能)


上記で説明してきたタグを用い、年間行事のサンプルを作ってみます。

[ファイル名:smp5.html]
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>サンプル5</TITLE>
</HEAD>
<BODY BACKGROUND="back.gif" BGCOLOR="#FFFFFF"TEXT="#000000">
<H1 ALIGN="center"><FONT COLOR="#0000FF"><U>年間行事</U></FONT></H1>

<HR WIDTH="20%" ALIGN="left" NOSHADE>
<FONT COLOR="#00FF00" SIZE="+2">1学期</FONT>
<HR WIDTH="20%" ALIGN="left" NOSHADE>
<H3>4月</H3>
10日 入学式<BR>
<FONT COLOR="#FF0000">29日 みどりの日</FONT><BR>
<HR>
<H3>7月</H3>
19日 終業式<FONT SIZE="+1" COLOR="#FF0000">
(夏休み 7/20-8/31)</FONT><BR>
<HR>
</BODY>
</HTML>


■沢山の画像を表示させる場合の注意点

  沢山の画像がある場合、完全に表示されるまでに時間がかかり過ぎると、見
に来た人を待たせることになります。ローカルパソコン上では気にならなくて
も、ネットワーク経由では遅くなることを考慮しなければなりません。

  そんな時には、下記のようにしましょう。
・関連する画像を1ページに入れ、複数ページに分ける。
・全画像ファイル分の、縮小した小さなファイルサイズの画像を別に準備し、
  ページには、その小さな画像を表示させる。
    そして、その画像をクリックすると、本来の画像を別ページ、または、
  別ウィンドウに出す。


■次回

 第4回 「ページをリンクさせよう」

 メニューごとに作成したページをリンクさせたり、別のホームページと
リンクさせてみましょう。

 第5回 「とにかくホームページを公開しよう」

  第2回〜第4回の内容で、とにかくホームページと呼べそうなものが、
できますので、実際に公開して見ましょう。



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