リレーエッセイ

復 活 (吉川 渉)

 先月号の金澤哲也先輩からご紹介いただきました吉川渉です。

 金澤先輩(たけし先輩)は、高校の水泳部の八つ年上の先輩で、僕の高校時代にはたくさんの助力をいただきました。
 先輩も僕も平泳ぎが専門で、先輩には会う度に「10年後には勝つ」と言われます。
 高校の部活を引退してから3年がたち、以前は引き締まっていた体も今はすっかりたるんでしまいました。それ以上に精神がたるんでしまいました。
しかし今は、高校時代にはない、楽な気持ちで泳げています。一所懸命たくさん練習して・・といったガッツはない代わりに、マイペースでのんびり泳ごうという気持ちが強くあり、その気楽さがとても今は心地いいです。

少し前になりますが、6月の水泳の日本選手権をテレビで見る機会がありました。その時、女子の自由形で千葉すず選手の復活、日本新記録という活躍を目の当たりにした際、僕はとても驚き、また感動しました。

 千葉選手の復活はとても驚きました。僕にとって、千葉選手の3年前の引退は身近なものであったし(自分も3年前に現役を引退した)、千葉選手の最後のレースをとてもよく覚えていたからです。
「一度水泳から距離を置いて・・」との千葉選手のコメントは、なんだかとてもかっこよく、「もう一度真剣に泳いでみようかな・・」と一瞬思った程でした。

その日本選手権のレースを見て、緊張感を持ったスタート台が懐かしくなり、久しぶりに練習を頑張って市民大会に臨みました。市民大会は想像以上の好成績で、とても嬉しかったのですが、とても疲れました。練習は積み重ねるものだと思いました。

 次回は、鼻に大けがをしながらも市民大会の応援に駆けつけてくれ、また自動車教習所の過去問題を貸してくれた、田尻一人君お願いします。
 

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