リレーエッセイ

私も仲間に入れとくれ(山下紫陽)

私は泳ぎに行けない、飲みに行けない、行事に参加出来ないという三重苦を負った酔水会員。というわけで、"初めまして"の方も多いのでまずはご挨拶から。山下紫陽と申します。浦和西高の水泳部でマネージャーを務めていました(実は伊藤さんの愛娘、あやちゃんとは高校時代の悪い仲間という事実もあります)。

何故三重苦か?といいますと、実は私は大学を卒業した3年前から『クロスビート』という洋楽専門誌の編集をやっているからなのです。今回は図々しくも原稿を書かせて頂く光栄に預かり、これで私も晴れて会員として認めてもらえるかも!と大喜びしてます。よろしくお願いします。

 毎回酔水新聞を読んで、みなさん非常に人生を楽しんでいらっしゃることに感激しているのですが、それと同時に「いいな〜みんなお天道様の下で充実した私生活を送ってて!」とちょっと嫉妬してしまうこともしばしば。みんなで飲みに行けるだけでも羨ましいぜ……。でも子供時代からの洋楽好きが高じてめでたく手に入れたこの仕事、やっぱりものすごく楽しい! まず、一日中音楽を聴いていられます(編集部には7人スタッフがいて、全員別々のラジカセで好きなものをガンガン聴いてるのでかなりの集中力を要しますが)。それから仕事の名の下にライヴを観に行けます。おまけに取材で金髪碧眼のロック・スターに(色男はごく稀)会え、一時間独り占めしたりも出来ます。
しかし、タダでラッキーが転がってるわけではありません。給料の半分はCD代とチケット代と雑誌代に消えていくし、休日出勤は当たり前、おまけに月に20日は終電帰り(終夜労働もアリ)、食事はいつもワープロの上で質素なコンビニ飯。それでもこの仕事がやめられないのは(ってまだ4年目ですけど)、いい記事が作れた!という充実感や自分がインタビューしたミュージシャンの活躍を見る喜びが何にも代えられないから。そして、良い音楽が周りにあると人生がもっと楽しくなるよ、ってことを多くの人に伝えたいから。その為に毎日何本ものテープを聴き、英文の記事を四苦八苦しながら読み、締め切りと格闘しながら記事を書き、最新ニュースをゲットするべくネット上を駆け回り、隠れた名盤を探す為に今日もレコード屋を徘徊するのです。

仕事と趣味が一致してるとはいえ、やっぱり外では遊びたいもの。でも夜の8時に初めてその夜の予定がわかるような奴と飲みに行ってくれる人は滅多にいません。旅行なんてもってのほかです。そんな時にお世話になってるのはタフな親友たちと臨機応変かつ心の広い水泳部の仲間(ただ最近結婚ラッシュで嬉しいけど寂しい……)。これからも私のことも忘れないで〜・ 私だってたまにはみなさんのお役に立てるんですよ。

結婚式やデート・ドライヴの際のBGMの選曲ならお任せ下さい。お好みのジャンルを指定して頂ければ(日本ものはちょっと苦手)、必ずや一生思い出に残るロマンティックでスウィートなBGMテープをお手元に! 今までにも何十組ものカップルがここから幸せに巣立ってゆきました(ってお前何者だ)。あと「最近こーゆーやつ聴きたいんだけど、いいのないかな?」とか、ライヴのチケットの質問とか、何でも受け付けます! いつでもメール待ってます(cb@shinko-music.co.jp。山下宛と明記してください)。  てなわけで、こんな私ではありますが、夜中の1時から遊んでくれる人、レッズの試合を駒場に一緒に見に行ってくれる人、あと逞しくて優しいお婿さん候補を大募集中です(特に最後のやつが重要)。

 来月は西高水泳部時代2年間私の相方マネージャー(超凸凹コンビ!)だった先輩、平林彩さんにお願いします。たまには遊んでくれ〜!

クロスビートの自己紹介ページ


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