★ 第8回 ★
■レース日記 第8回 燃料タンクのメッキ 97年の12月のレースの1週間前、バイクの不調から第一へアピンで大転倒をしてしまい、その時に今までほとんど傷をつけていなかった奇麗なタンクを全損にしてしまった。その後、ツキギレーシングの田中さんから新品同様のタンクを手に入れていたのだが、それまでのタンクは特注の奇麗な塗装だったので、同じ色にするにはお金がかかりそうだった。そんな状況だった上、たまたまガレージセールで、今使用している灰色の外装一式を手に入れることができたので、新品同様のタンクは大事に保管されたままになっていた。昨年、仕事の関係でメッキの工場に打ち合わせに行く機会があった。そこでは、色々な製品がメッキされていた。ふと、タンクをメッキしたら奇麗だろうなと思った。打ち合わせが終わった後、技術部長のHさんに「メッキをしてもらいたいものがあるのですが…」と切り出し事情を説明したところ、「いいですよ、やりますよ。」ということになった。 図々しく頼んだまではよかったが、なかなかタンクを持っていくことができずに年が明けてしまった。シーズンオフの今を逃したらチャンスはない、と思いHさんに電話をしてみた。半年も経ってしまっていたので、忘れられていることを覚悟していたが、幸いにも覚えていてくれたのでホットした。 メッキは塗装と違って、電気を使った化学反応を利用し、金属の表面に被膜をつくる。タンクは塗装されているので、先ず塗装を剥がさなくてはならない。塗装を剥がす作業は、もっとも簡単な剥離剤を使って行った。ドロッとしている剥剥離剤をタンクに塗って待つ事10分、なにやらグツグツという怪しげな音が聞こえてきた。タンクの塗装はあっけなく浮き上がり、ブラシを使って水で洗い流すと、タンクの地肌が剥き出しになった。これで準備完了。後はメッキをお願いするだけだ。 エンジンのオーバーホール 先日、ゼファーのエンジンのオーバーホールをツキギレーシングに頼んだところ、とんでもない話を聞かされた。今まで面倒をみてもらっていた東京の支店が、なくなってしまうという。今年からアメリカに店をだすので、そちらに力を入れるというのだ。ゼファーに乗り始めて以来、ずっとお世話になってきた店がなくなってしまうのは、僕にとって大打撃だ。でも、これからは自分のバイクは自分で面倒をみなければならない。その話を聞いてから、しばらく憂鬱な気分になってしまった。1月の下旬、ゼファーをツキギレーシングに持ち込んだ。工場が整理されてしまっていて、かなり広く感じる。改めてここがなくなってしまうことを実感して、悲しくなってしまう。 具体的なオーバーホールの項目はエンジンを開けてから、ということになった。ツキギレーシングの田中さんは、場合によっては排気量アップも考えているようで、改めて相談ということになった。しかし、2月末までという制限もあるので、作業内容は早急に決めなくてはならない。 今年のレース計画 筑波サーキットから、今年のスケジュールが届いた。今年は、いつも出ているレース以外にも出れそうなものがあるので、情報を集めている最中。現時点で決まっているのは、以下の通り。▽ 5月 7日(日) トランスエコー ▽ 5月27日(土) テイスト・オブ・フリーランス ▽ 11月11日(土) グランドスラム・4 ▽ 12月 2日(土) テイスト・オブ・フリーランス 毎年のことだが、5月と年末にレースが集中してしまい非常に慌ただしい。仕方がないと言えば仕方がないのだが、何とかして欲しいものである。 |