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■レース日記 第2回 5月のレースが終わってしまってからは、気が抜けた状態になってしまった。なぜなら11月までレースがないのである。テイスト・オブ・フリーランスでいいタイムが出て復調の兆しが見えてきたので、なおさら悔しい。 ■6月11日 筑波練習走行 梅雨入りしたというのに、天気は初夏のようだ。あまりの暑さで頭がボーッとする。「練習の時にいいタイムが出せなくても気にしなくていい」という話も聞くが、タイムが出ないと納得できない。練習中は他にも色々なバイクが走っているので、自分の思い通りのラインは走れない。だから、レース中を想定して色々なラインを走れるようにしておくのが正しい練習の仕方だと思う。調子が良かった時は、サーキットが混んでいてもコンスタントにベスト0.5秒落ち程度で走れた。今では、1.5秒落ちがやっとだ。なにが原因なのか分からない。 ■6月21日 ツインリンク・もてぎ ライセンス講習会参加 去年、ホンダが栃木県茂木町にサーキットを完成させた。筑波以外も走りたいと思っていたのでライセンスを取得する事にした。国際・国内ライセンスは座学だけでサーキットライセンスが取得できるのだが、僕のライセンスはフレッシュマンライセンスなので、座学の他に実技としてサーキット走行が義務づけられている。全長4.8kmのサーキットを走れると思っただけでドキドキしたが、実際はショートカットした全長1.5kmの西コース(しかも競馬場のような楕円のコース)を走ると言われた時はかなりガッカリした。その上、万が一転倒した場合はライセンスは発行しないと言われ緊張してしまった。インストラクターが先導した1回目と2回目は調子が出なかったが、インストラクターの先導がなくなった3回目は気持ちよくアクセルを開けることが出来た。 ■6月26日 筑波練習走行 前日の天気予報は「くもり後晴れ」だったのに朝起きると小雨が降っている。久々のウェットを覚悟していたが、走行時間の10時が近づくにつれて天気は急速に回復し、じりじりと照り付ける太陽で、路面はほとんどドライになったように見えた。しかし実際に走ってみると、乾いていないところがある。3周目に最終コーナの立上りでアクセルを開けるとタイヤが大きく滑るし、土曜日ということもあってコース上は混雑している。練習で無理しても仕方がないのでおとなしく走る。雨上がりで湿度が高いせいか、キャブの調子もいまいちだった。 ■7月4日〜11日 月木レーシングでメンテナンス 6月26日の走行で、フロントブレーキのシールが破損しているのを発見。月木レーシングさんに持っていくと、GPZ1100F用のキャリパーがあるというので交換してもらう事にした。ブレーキのタッチがよくなるとのことなので、次の走行が楽しみになる。しかし、チェーンスライダーの破損に気が付かなかったので、整備のチェックの甘さを注意されてしまった。 ■7月18日 ツインリンクもてぎ練習走行 ライセンス講習会ではフルコースを走れなかったので、いきなりのフルコースの走行になる。8月下旬にもてぎで開催される7時間耐久レースが近いので、練習に来る人が多そうだ。きっと速いバイク+ライダーだらけなんだろうと思うと、走るのが恐くなる。今回は会社の後輩井出君も走るのだが、彼も不安の色は隠せない。サーキットに着くと、改めてパドック等の設備やコース幅が筑波とは比べ物にならないくらい広いことに感動する。その上、各ピットにはTVモニターが置かれていてコースの様子がすぐ分かるようになっている。さすが、最新のサーキットだ。 走り始めると一緒に走っているバイクに次々と抜かれてしまう。走行しているほとんどのバイクが、1000ccクラスで7時間耐久レースに出場するように見える。コーナも速いが、直線は時速50kmくらい速そうだ。邪魔をしたり追突されないように気をつけるだけで精一杯だった。 ■7月23日 筑波練習走行 梅雨明けもまじかと言った感じで、とにかく暑い。その上、前日の雨のせいか湿気も多い。湿度を測ると80%もある。オイル交換をサボっていたせいもあったが、最近はエンジンがオーバーヒート気味になることが多い。そろそろオイルクーラーを大きくしなければならないのだろうか。 1回目の走行では、混合気を薄くなるように調整したにも関わらずキャブの調子が悪い。そこで2回目の走行前に更に薄くするセッティングに変更したら大正解。使い古したタイヤがコーナの立上りでずるずる滑っても、アクセルでコントロールできるくらい右手に気持ちよく反応する。その上、交換したブレーキキャリパーの効きがかなりいい。今までのキャリパーは連続して走行していると熱ダレで効きがかなり低下したが、今度はそのような感じもない。と言う感じでバイクは調子が良くなっているのに、タイムはベストタイムの3秒落ちだ。いったい何が悪いのか? ※訂正 先月号で「トランス・エコー HUGE−2」の参加日を5月10日としまたが、5月8日の誤りでした。 ■ダートラに初挑戦 ![]() 当日、桶川のダートラ・コースに着くと恐怖でドキドキ状態になってしまった。このコースは一周が100m程度のかなり小さいコースであるが、皆すごい勢いで走っている。安田さんを見つけて挨拶をするが、とても走る気にはなれない。ビビッてコース脇で見ていると、安田さんは走りながら「走れよ!」のジェスチャーをしている。その上、ナナハンでダートラする人まで出てきて(当然転んだ...)、過激さは増すばかり。モトクロスの経験もあってダートには僕よりも慣れているはずの井出君もすっかりビビッてしまっている。そんな状態のまま2時間が経過してしまった。 ![]() 今回の参加者の中には意外な人がいた。普通の長袖のTシャツに長ズボンという格好の1人の男性がいた。武田真治に似ているなぁと思っていたら、なんと本人だった。一人のバイク好きといった感じで楽しそうに走っていたのが、印象的だった。 今回のイベント、次回は9月だというがハマってしまいそうな感じである。子供の頃に自転車でブレーキターンをして喜んでいたことがあった。その感覚に今回のダートラは似ていた。 |