★  第2回  ★ 

 最近の大馬鹿者
一時停止や信号無視をする大馬鹿者が増えて、最近は交差点で危ないと思う事が多くなった。見通しのいい交差点の信号ならまだしも、視界の悪い狭い交差点で赤にもかかわらずに突進する大馬鹿者、右折の矢印信号になっているのに堂々と直進する大馬鹿者等など、あきれてもの言えない。前が渋滞しているのに交差点に進入して止まっている間に信号が赤になってしまい、その結果交差する道路を封鎖する大馬鹿者も増えた。この手の大馬鹿者は踏み切りでも同様のことをするようになるに違いない。先月、自分の車の止まる余地も確認しないで僕の車に続いて踏み切りに進入して、踏み切りに閉じ込められそうになった大馬鹿者がいた時は開いた口がふさがらなかった。
自分のことだけしか考えていないから、非常識なことを平気でする。自分一人で走っているのであれば、何をしようが勝手である。しかし、道路を走っているのは自分一人ではない。自分勝手なことして、その結果死ぬのであればそれは自分の責任だ。しかし、自分勝手な大馬鹿者のせいで被害を受けるのは我慢できない。

■レース日記 第2回
5月のレースが終わってしまってからは、気が抜けた状態になってしまった。なぜなら11月までレースがないのである。テイスト・オブ・フリーランスでいいタイムが出て復調の兆しが見えてきたので、なおさら悔しい。

■6月11日 筑波練習走行
梅雨入りしたというのに、天気は初夏のようだ。あまりの暑さで頭がボーッとする。「練習の時にいいタイムが出せなくても気にしなくていい」という話も聞くが、タイムが出ないと納得できない。練習中は他にも色々なバイクが走っているので、自分の思い通りのラインは走れない。だから、レース中を想定して色々なラインを走れるようにしておくのが正しい練習の仕方だと思う。調子が良かった時は、サーキットが混んでいてもコンスタントにベスト0.5秒落ち程度で走れた。今では、1.5秒落ちがやっとだ。なにが原因なのか分からない。

■6月21日 ツインリンク・もてぎ ライセンス講習会参加
去年、ホンダが栃木県茂木町にサーキットを完成させた。筑波以外も走りたいと思っていたのでライセンスを取得する事にした。国際・国内ライセンスは座学だけでサーキットライセンスが取得できるのだが、僕のライセンスはフレッシュマンライセンスなので、座学の他に実技としてサーキット走行が義務づけられている。全長4.8kmのサーキットを走れると思っただけでドキドキしたが、実際はショートカットした全長1.5kmの西コース(しかも競馬場のような楕円のコース)を走ると言われた時はかなりガッカリした。その上、万が一転倒した場合はライセンスは発行しないと言われ緊張してしまった。インストラクターが先導した1回目と2回目は調子が出なかったが、インストラクターの先導がなくなった3回目は気持ちよくアクセルを開けることが出来た。

■6月26日 筑波練習走行
前日の天気予報は「くもり後晴れ」だったのに朝起きると小雨が降っている。久々のウェットを覚悟していたが、走行時間の10時が近づくにつれて天気は急速に回復し、じりじりと照り付ける太陽で、路面はほとんどドライになったように見えた。しかし実際に走ってみると、乾いていないところがある。3周目に最終コーナの立上りでアクセルを開けるとタイヤが大きく滑るし、土曜日ということもあってコース上は混雑している。練習で無理しても仕方がないのでおとなしく走る。雨上がりで湿度が高いせいか、キャブの調子もいまいちだった。

■7月4日〜11日 月木レーシングでメンテナンス
6月26日の走行で、フロントブレーキのシールが破損しているのを発見。月木レーシングさんに持っていくと、GPZ1100F用のキャリパーがあるというので交換してもらう事にした。ブレーキのタッチがよくなるとのことなので、次の走行が楽しみになる。しかし、チェーンスライダーの破損に気が付かなかったので、整備のチェックの甘さを注意されてしまった。

■7月18日 ツインリンクもてぎ練習走行
ライセンス講習会ではフルコースを走れなかったので、いきなりのフルコースの走行になる。8月下旬にもてぎで開催される7時間耐久レースが近いので、練習に来る人が多そうだ。きっと速いバイク+ライダーだらけなんだろうと思うと、走るのが恐くなる。今回は会社の後輩井出君も走るのだが、彼も不安の色は隠せない。サーキットに着くと、改めてパドック等の設備やコース幅が筑波とは比べ物にならないくらい広いことに感動する。その上、各ピットにはTVモニターが置かれていてコースの様子がすぐ分かるようになっている。さすが、最新のサーキットだ。
走り始めると一緒に走っているバイクに次々と抜かれてしまう。走行しているほとんどのバイクが、1000ccクラスで7時間耐久レースに出場するように見える。コーナも速いが、直線は時速50kmくらい速そうだ。邪魔をしたり追突されないように気をつけるだけで精一杯だった。

■7月23日 筑波練習走行
梅雨明けもまじかと言った感じで、とにかく暑い。その上、前日の雨のせいか湿気も多い。湿度を測ると80%もある。オイル交換をサボっていたせいもあったが、最近はエンジンがオーバーヒート気味になることが多い。そろそろオイルクーラーを大きくしなければならないのだろうか。
1回目の走行では、混合気を薄くなるように調整したにも関わらずキャブの調子が悪い。そこで2回目の走行前に更に薄くするセッティングに変更したら大正解。使い古したタイヤがコーナの立上りでずるずる滑っても、アクセルでコントロールできるくらい右手に気持ちよく反応する。その上、交換したブレーキキャリパーの効きがかなりいい。今までのキャリパーは連続して走行していると熱ダレで効きがかなり低下したが、今度はそのような感じもない。と言う感じでバイクは調子が良くなっているのに、タイムはベストタイムの3秒落ちだ。いったい何が悪いのか?
※訂正 先月号で「トランス・エコー HUGE−2」の参加日を5月10日としまたが、5月8日の誤りでした。

■ダートラに初挑戦
「ダートラ」という言葉を聞いた事があるだろうか?正しくは、ダート・トラックと言って、平らにならした土の楕円のコース(学校の陸上の400mトラックのイメージ)の上を前ブレーキの無いバイク(!)で走るアメリカ生まれの競技だ。何故前ブレーキが無いのかというと、ダート上で前ブレーキを掛けると転んでしまう。転んでしまうと危ないから前ブレーキが付いていないのである。この論理は、理解できないと思うが...。ダートラの走り方というのは、自動車ラリーで後輪をわざとスライドさせてコーナに進入していく様子をTVで見た事があると思うが、あれと同じ事をバイクで行うのである。僕自身、写真では見た事があるが実際に走っているのを見た事もないし当然走った事もない。そこで、7月10日に桶川のモトクロスコースの近くにあるダートラコースで体験走行ができるという話を聞いたので、参加することにした。この走行会は「ストリート・バイカーズ」誌上で募集している「ダート・トラック・パーティー」というイベントで、参加料は3000円程度で初めてダートラをするには好都合のイベントだ。実は「ストリート・バイカーズ」誌は大先輩の安田さんが編集しているので、「とても楽しい」という話は聞いていた。この事を後輩井出君に話すと彼も二つ返事で参加することになった。
当日、桶川のダートラ・コースに着くと恐怖でドキドキ状態になってしまった。このコースは一周が100m程度のかなり小さいコースであるが、皆すごい勢いで走っている。安田さんを見つけて挨拶をするが、とても走る気にはなれない。ビビッてコース脇で見ていると、安田さんは走りながら「走れよ!」のジェスチャーをしている。その上、ナナハンでダートラする人まで出てきて(当然転んだ...)、過激さは増すばかり。モトクロスの経験もあってダートには僕よりも慣れているはずの井出君もすっかりビビッてしまっている。そんな状態のまま2時間が経過してしまった。
強い日差しでコースが乾ききってしまったので、3時になると休憩を兼ねて散水車がコース整備を始めた。安田さんや、安田さんの仕事仲間のK君、Oさんにも「何しに来たんだよ〜」と言われるにいたってようやく走る決心をした。「水を撒いてあるところは、滑るから気をつけろよ」と注意をうけている目の前で、先にコースインした人が思いっきり転倒している...。100ccのバイクを借りてコースインする。でも、走り始めると思っているほどタイヤは滑らない、と言うよりも全く滑らせられない。前ブレーキがないので、コーナ進入時の減速方法は、リアブレーキとエンジンブレーキを使ってリアタイヤをスライドさせて、そのスライドした抵抗でスピードを落とす。しかし、これを実行するにはかなりの度胸とテクニックが必要になる。インストラクターの人の走りをみていたが、後ろのタイヤが滑った次の瞬間にはほとんど転んでいるような状態になる。そのままドドーっと滑っていくバイクに体を預けいってコーナの奥まで行ったところから、アクセルを開けてコーナを立ち上がっていくのである。これは言葉では言い表せないほど凄い光景だった。最初は、ビビッていたくせになれると結構楽しいことに気が付いた僕たち2人は、100ccのレンタルバイクを独占していた。他の人達は、午前中から走っているのでペースが落ちている。反対にダートラに慣れてきた僕たちは、まるで車輪を回すリスのようにくるくると凄い勢いでコースを走るのだった。
今回の参加者の中には意外な人がいた。普通の長袖のTシャツに長ズボンという格好の1人の男性がいた。武田真治に似ているなぁと思っていたら、なんと本人だった。一人のバイク好きといった感じで楽しそうに走っていたのが、印象的だった。
今回のイベント、次回は9月だというがハマってしまいそうな感じである。子供の頃に自転車でブレーキターンをして喜んでいたことがあった。その感覚に今回のダートラは似ていた。

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