子どもを育てながら働く

第29回 『縁起を担ぐ』 
 の忙しい時間にもかかわらず、一家揃って見ている番組があります。それは「今日の占い」です。毎日、そのランキングに一喜一憂する霞家。5歳の次女は家族全員の星座を把握していて、今日は誰が何番だったかということを逐一チェックしています。結構、この占いが侮れないものです。先日の朝も、ししゃもを焼いていたら思いっきり油はねをして目と目の間をやけどをしました。その後で占いを見たら、しっかり低迷していて、やっぱりね…と思ったものです。ここ数ヶ月、テレビの占いだけでなく、生命保険のおばさんがくれるテレビガイドや雑誌(含む小学生向け)の占いもしっかり低迷していて、冴えない日々が続いています。自分だけかと思ったら、会社の水瓶座友達、数人もやはり冴えない日々が続いていて、「最近ついてないよねぇ。」というのが挨拶がわりとなっている今日この頃です。

 れはさておき、他の面でも色々と迷信を信じている霞家です。日常生活では「靴下を履いて寝ない」、「家の中では靴を履かない」、「北枕」、「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」等があります。親だけでなく、長女にもしっかりと定着していてお互い気をつけて暮らしています。(次女・三女は新しい靴を買うとすぐに家の中でも履こうとしたりする)中でも「夜、爪を切る…」というのが結構大変で、朝の忙しい時間に爪切りをしなければならないだけでなく、整理の悪い霞家では爪切りを探すという余計な仕事まで加わってしまうからです。(爪切りに関して、夜はしないというのは三女にも定着している)

 た、子どもの誕生日、七草粥、節分、雛祭り、七夕、土用の丑の日、七五三、冬至、クリスマス等の年中行事も数多くこなしています。七五三は毎回岩手に帰って祝っている都合上、都合のよい週末になっていますが、他の行事はよほどの事がない限り、誕生日も含め当日に祝っています。平日であっても、ケーキやごちそうなどを準備しています…とは言うものの、既製のものに多く頼っていますが…。誕生日はケーキと当事者の好きなもの(子どもによってはピザだったり、寿司だったりする)、節分は豆まきと太巻き、雛祭りはケーキ・ちらし寿司・蛤の吸い物・桃の花、冬至はかぼちゃ料理(冷凍物のときもある)と柚湯(夫が会社の人からゲットした時に限る)等が定番となっています。もちろん、土用の丑の日は朝からウナギを食べています。(レンジでチンするだけなので、結構楽だったりする)それから、雛祭りと言えば、雛人形をいつまでも出して置くと結婚が遅くなるという言い伝えもあります。私の親が毎年さっさと雛人形を片づけていたおかげで、早々に結婚できたと未だに私は信じているので、何があろうと毎年3月4日に片づけています。 …と色々と書いてみましたが、すべての年中行事には対応できていません。中でも、結婚記念日は長女が生まれるまでは一応祝っていましたが、長女が生まれてからはすっかり忘れ去られています。何故なら、結婚記念日は3月4日、雛人形の片づけに追われているという悲しい現実だからです。

 の他、何かにつけて、種々の縁起担ぎ、神頼みをしています。現在住んでいる家に引っ越しするときも荷物などは土曜日に運び込みましたが、人間だけは前日の金曜日・大安から新しい家で寝泊まりしました。そして、子どもたちのかばんには交通安全、身体安全などのお守りをつけています。さらに、私は昨年が厄年だったので、元旦の初詣のときに厄払いもしっかり済ませました。(出産が厄払いになるという説も知っていたのですが、さすがに実行には移せませんでした)妊娠中も安産の神様、水天宮に出向いてお守りと腹帯を買ってきて、戌の日につけました。2人目、3人目でパスして難産だったら目も当てられないので、家には3本の腹帯があります。おかげで3人とも、超安産でした。

 うして、霞家では各種の縁起を担いで暮らしています。「そんなの気にしない」という人も居るし、実際に迷信であることも多いかもしれません。それでも、腹帯の所にも書いたように「パスしてひどい目に遭ったら嫌だ。(子どもを育てながら働いているので)トラブルことなく日々平穏に生活したいので、担げるものは担いでおきたい。」「苦しいときの神頼み」ということが種々の縁起担ぎの一端を担っているのだと思います。朝の占いなども悪いなりに「口は災いの元」「遅刻に注意」などと1日のアドバイスになるようなことを聞くことにより、普段より更に注意して仕事や生活に立ち向かうことができるので(それでもドツボを踏むこともあるけれど)、それなりに意義深いのではないかと思っています。

 どもを育てながら働いていることで、日々の生活に追われている霞家ですが、こうして、家族揃って縁起を担いだり、節目節目を祝ったりすることで家族の絆を深める機会にもなるのではないかと思っています。みなさんも、たまには縁起担ぎをしてみてはいかがでしょう。新たな一面が見えてくるかもしれません。霞家も結婚記念日の祝いを復活させたいものです。

 それでは、また。


子どもを育てながら働くインデックス酔水新聞トップページへ

ご意見ご感想はこちらまで