子どもを育てながら働く

第28回 『保育園のお支度』 
 家の子どもたちはご存知のように保育園に通っています。保育園では朝のお支度、帰りのお支度というものがあります。朝のお支度、すなわち、保育園に着いてから、手洗い、うがい(もしくは麦茶を飲む)、着替えの補充、タオルやコップのセッティング、検温(0、1歳のみ)、おむつ替え(おむつが取れるまで)という一連の作業が終わって、ようやく預けることができます。0、1歳時代は当然一人ではできないので、親が手を煩わせなければなりません。朝の1分1秒を争うときに、お支度というのはなかなか厳しいものです。朝、保育園に連れて行く係りは夫なのですが、3人目ともなると要領よくテキパキとお支度をこなし、同じクラスの人からは「霞さんは後から来るけれど、いつも先に終わっている。」と妙に関心されていました。年齢があがるにつれ、お支度しなければならないことも減ります。3歳児クラスからは子どもが自ら支度をするようになるので、保育園に到着後、そのまま預けることができて、とても楽になります。

 だし、お昼寝布団のシーツ掛けは卒園まで親がやらなければなりません。週に1度、シーツというより、敷布団・掛け布団・毛布のカバーを持ち帰り、洗濯します。外すのは保育園の方でやってもらえるのですが、掛けるのは親がやらなければなりません。昔は外すのも親がやっていたらしいのですが、外すのをパスしてしまう親がいたらしく、保育園の方で外すようになったという噂を聞いたことがあります。このシーツ掛けがなかなかハードで月曜日の朝は一仕事です。保育園の方も考慮はしてくれていて、金曜日の帰りに掛けるのも可となっていますが、金曜日に替えのシーツを用意しない霞家はいつも月曜日にシーツ掛けをする羽目になっています。(やるのは夫ですが…) シーツ掛けには、さらにお持ち帰り攻撃というものがあります。お昼寝のときに粗相をしてしまうと、洗濯のためお持ち帰りとなります。続くときは続くもので、連日、洗濯して干して、次の日には持って行って掛けるの繰り返しです。運が悪いと2人分持ち帰りになることもあったり、梅雨時などは乾きにくいわ、部屋は湿っぽくなるわで、本当に悲しいものがあります。

 るときも帰りのお支度があります。汚れ物、コップなどの回収、おむつ替えなどで、朝に比べると遙かに楽です。3歳児クラスからは自分達で帰りの支度をして待っていますが、2歳児クラスにいる三女の場合は迎えに行ったときに親が帰り支度をするということになっています。でも、6月生まれの三女なので早々に3歳になっています。長女は12月生まれなので、3歳になるころにはお支度の練習をしていることを思えば、三女にもできるはずだと思いました。そこで、三女にも「タオルを持ってきてごらん」と簡単なことから、声を掛けてやらせてみると、ちゃんとやるではないですか。これはいい!と少しずつやらせて、帰り支度は一人でできるようになりました。とは言え、親がやってしまえば一瞬で終わってしまうことですが、子どもにやらせれば多少時間がかかってしまいます。家に帰ってから、食事、入浴、洗濯などやることが盛りだくさんだと、一刻でも早く帰りたいものです。でも、夜が粗食の霞家なので、食事の支度に時間をとられない分、ゆったりとした気持ちで、三女が支度を終わらせるのを見守っていられるのでしょう。次女の時はあまり覚えていませんが、もっとバタバタとしていたように思います。こういったところにも3人目の余裕というものが出てくるのかもしれません。

 どもができることまで親が手を出し過ぎないということは、子どもが自立していく上で大切なことだと思います。そのためには子どもが自分で取り組めるように、ある程度の余裕を持たなければならないと思います。そういう風に過ごしたいと思いながらも、まだまだ朝など余裕がなく、家での支度に手を出してしまうこともあります。もっと、精進しなければ…と思う、今日この頃です。

 それでは、また。


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