子どもを育てながら働く

第25回 『家庭訪問までの道のり』 
 春と言えば、家庭訪問の季節です。学校によっては、1年ごとに家庭訪問と学校での面談があるところ、家庭訪問は行わないで地域訪問ということで、先生方が地域を回って場所を確認して終わり・・・という場合もあります。が、長女の学校では、毎年、家庭訪問が実施されます。少人数の学校で先生方に余力があるからか、春には家庭訪問、冬には学校での個人面談と先生と面と向かって話をすることができる機会に恵まれています。そういう大切な機会である、小学校・保育園・学童保育の個人面談・家庭訪問では、必ず夫婦揃ってが原則の霞家です。小学校の入学式などに夫婦揃って出席する家庭が増えてきていますが(私が子どもの頃はほとんどが母親だった)、面談などではなかなかそういう家庭はないようです。しかし、子育てというのはどちらかに任せきりにするものではなく、夫婦でやっていくものです。子どもが思春期を迎える頃になって、「さあ、父親の出番」などと出てきて役に立たない父親という話をよく聞きますが、やはり小さい頃からの積み重ね大切だと思うのです。従って、面談の内容などについても、お互いに共通に理解すべき事項なので、一人で面談を受けて内容を伝えるよりは、二人で面談を受けた方がよりよいと考えています。また、私一人の観点だけでなく、夫の観点からの子ども像も伝えられるという利点もあるかと思います。(大体は一致していますが)更にお互い仕事を持っているのたがら、融通をつけるのもお互い様です。

 さて、こういう機会があることは大変うれしいことなのですが、家庭訪問はちょっと・・・なのです。そう、普段の霞家はいきなり訪問されると困るほど、破壊されている状況だからです。片づけても気がつくと破壊されているという不思議な状況、特に片づけ担当の夫の仕事が多忙になると悲惨です。しかしながら、家庭訪問を受けるに当たっては、どうにかしなければなりません。

 この状況を打破するためにはどうしたらよいか・・・。最初に目を付けたのは、おもちゃとガラクタで足の踏み場のないほどに破壊されている子供部屋でした。部屋に収まりきれない物がリビングまでやってきていて、リビングに出ている子供のものも夫の手によって子供部屋にジャンジャン投げ込まれ、更に踏み場がなくなるという悪循環でした。とても一日では片づけきれるものではなく、二度の週末とその間の平日を使って長期的に片づけ始めました。子どもの自主性に任せておいていたから、この有様なので、私がせっせと片づけました。いらないガラクタを廃棄し、古い雑誌も古紙回収に出し、学校のテストも思い切って廃棄・・・と物を減らし、何でもかんでもとりあえず詰め込まれていたおもちゃ類も分類して収納し、どうにか子供部屋らしく整うことができました。子どもたちも、片づけるべき場所が決まることで、片づけやすくなり、大成功でした。また、この大掃除で今まで忘れ去られていたおもちゃが発掘されてきたりして、子どもにとっても大収穫でした。一カ所が片づくと、気分もノリノリでリビング、キッチンの片づけにも着手し、どうにか見られるようになりました。こうして、前日に花を買ってきて花瓶に生け、取ってつけた霞家ができあがりました。(普段も花を飾っているのですが、丁度、花が枯れてしまっていて、そのタイミングになっていました)

 当日は3時15分の予定を仕事から戻れないということで(休暇を使わないようにするためには3時まで働かなくてはならない)、頼み込んで3時30分以降に変えてもらい、私はもちろん、夫もフレックスで帰宅させて、先生をお迎えしました。肝心の訪問は10分少々、長女も学校では問題なく過ごしているようで、平穏無事に終わりました。

 今回の家庭訪問を控えた大掃除ですが、子供部屋は整理整頓されましたが、他の部分は整頓しただけにとどまりました。つまり、とりあえず見えない場所に隠したので、これらの物を整理して初めて大掃除が完了するといえます。しかし、家庭訪問が終わり、二週間あまりが経過しつつある今日この頃ですが、ゴールデンウイークの遊び疲れの余波で、破壊されつつあるので、引き締めていかなければ・・・と、まだまだ道のりの遠い霞家なのでした。

 というわけで、霞家来訪の折は必ず事前に連絡をしてください。
 それでは、また。  


子どもを育てながら働くインデックス酔水新聞トップページへ

ご意見ご感想はこちらまで