オカリーナの小道

 

ブレス直前の音を丁寧に吹く



下の楽譜Aは、「埴生の宿」 (Home, Sweet Home, by Bishop) の冒頭部分です。



自分もそうなのですが、ブレス(息つぎ)直前の音が鋭くなりすぎ、余計なアクセントが付いて、びっくりしたような表現になってしまうことがよくあります。

これを譜面に書いてみると楽譜Bのようになります。


 

この現象を、「(フレーズの)最後の音を捨てる」というそうです。
まさに、音を無責任に放り投げたような雑な印象を与えてしまいます。

これを修正する練習方法を自分なりに考えてみました。

まず、問題のブレス直前の音(ここでは四分音符のミ)の長さを2等分し、その両方の音をテヌートで演奏するイメージを持ちます。つまり下の譜面Cのような感じです。


 

ブレスは省略して、譜面Cのブレス前後を演奏してみます。
または声で歌ったり、頭の中でもイメージしてみます。

次に、2等分した2つ目の音は演奏しないものの、2つ目の音も「吹くつもり」のイメージで、1つ目の音を「ちゃんと終わらせて」からブレスをするようにします。

ここで、楽譜Cを仮りに持ち出した理由は、
次に続く音があるかのように準備することによって、音を出した瞬間に次のブレスのことだけ考え始める(=捨てる)のではなく、どれくらいの長さ伸ばして、どのように終わらせるか、にも意識を向ける、という点にあります。
(ブレス前の音の長さを、楽譜で示された長さの半分にしましょう、という意味では決してありませんので誤解のないように・・)

わざと譜面Bのように「下手に」吹いてみて、違いを確認してみるのもいいかもしれません。


参考
フルートオカリーナ館内、おがわオカリーナ奏法
短い時間で静かにブレスする方法が見つかるかも?

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