オカリーナの小道





音域外の音と 特殊奏法





オカリーナの音域は、およそ1オクターブ半です。
世の中には、移調したとしてもオカリーナの音域を超える曲がたくさんあります。
そのような曲をソロで演奏する場合、次のような策があります。

★曲の途中で1オクターブ上げる、または下げるなどして演奏
→ 最も単純で、それなりにうまくいく場合が多いです。時として、元の曲にちょっとアクセントが加わるようになり、効果的な場合もあります。
注意点としては、音楽というものは、盛り上がる箇所で音も高くなる、という一般法則があると思うので、せっかく盛り上がってきたところ、1オクターブ下げてしまうと、やや残念なことになってしまうケースもある、という点です。

★音域外の音が、音楽的になくても曲として成立しそうな場合は省略する

★裏技的な音域外の音を出す方法、その他の特殊奏法


フルートオカリーナ館

O-Tone
オカリーナの歌口の周りを手で部屋を作る様に囲み、倍音ではない音域外の高音(例:高いソ)を出す方法

上記の動画解説
(サン=サーンス「白鳥」の冒頭部分)
2002年7月発売の、小川堅二氏のオカリーナ演奏CD
オカリーナのためのおもちゃばこ-1-
内、ラフマニノフ作曲のヴォカリース(C管/AC管)での演奏で、O-Toneが史上初めて使われた。


収録曲:
1. ロバート・カー:イタリア風グランドによるディビジョン
2. J.S.バッハ:G線上のアリア
3. カッチーニ:アマリリ麗し
4. M.T.V.パラディス:シシリエンヌ
5. 吉澤真一:さびしげに/こもりうた
6.マラン・マレー:スペインのフォリアの主題による変奏曲
7. ラフマニノフ:ヴォカリース Op34 No.14
1,2,3,4,7⇒伴奏トラック付き
Ocarina Academy Milt
「シングル管の音域はどこまで出る!?」
ハイトーンを演奏に取り入れるには?
・低い「ソ」の出し方・・なるほど。エアウェイの長さと自分の「顎の長さ」がマッチしている必要が・・。
・上記の「O-Tone」と同様の原理での、高音の出し方を紹介、持ち方は異なる。さらに楽器を「ひっくり返して」、もっと高い音も。 
その他、Milt氏の動画 「虫」が鳴いてるみたい!?
オカリナで鳥のさえずり
みると式「トレモロ」
Milt氏の「裏音」というのは、一般的にはWhitle toneと呼ばれるもので、フルートやリコーダーの練習にもあるようです。
橋詰智章氏のチャルダッシュ


★小さい(+細長い)楽器で、倍音の原理を使って、音域外の高音を出すことが可能です。
★シングル管(ピッコロ)13穴で、倍音と合わせて2オクターブの音域をカバーする楽器もあります。(ありました

★キー付のC管(AC管)で音域が2オクターブでのもの。動画

★複数管オカリーナで演奏する
複数管オカリーナについては、いろいろな情報がネット上にあります。
オカリナハウス 複数管オカリナ

Zin ocarina (韓国メーカー)の、今までとは全く異なる機構のdouble ocarina(プラスチック製)がありましたが、2020年2月現在、販売停止となっているようです。Milt氏による紹介動画You tube

最近は複数管を「標準装備」している方が多いように感じています。つまり、(移調せずとも、または移調すれば)シングル管でも演奏できる曲であっても複数管で演奏する、というスタイルです。複数管を使う理由として「シングル管の高音が難しいから、高音で楽器を落としそうになってしまうから」という意見があるのいは、少々驚きました。複数管は楽器ひとつでどんな曲でも対応できるし、ひとりで重奏ができる(場合がある)という利点があり、ので魅力的ではあります。一方、(管を行ったり来たりするとき)音色や音量の連続性に問題が生じうる、という弱点もあるかと思います。自分としては、背伸びをせず、まずはシングル管での技術の向上を目指したいと思っています。



トップページ