オカリーナの小道




 オカリーナと私


初めてオカリーナというという楽器の存在を知ったのは、松本零士氏原作の、テレビアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」を見ていたときだ。 登場人物の少女「まゆ」はハーロックの親友(トチロー)の娘で、地球に住んでいる。トチローはすでに亡くなっていて、 彼の脳は、ハーロックの宇宙船アルカディア号の中枢コンピュータになっている。

TVシリーズ第1話では、ハーロックが まゆ のためにオカリーナを作るシーンがある。 キャビンでトーンホールか何かをナイフで調整しているのだ。 その日は まゆ の誕生日で、ハーロックは、地球で自分を捕らえるための罠があると知りながらも、かねてからの約束であったので、まゆに会うため危険を冒して地球に下り立ち、まゆにプレゼントのオカリーナを渡すのだった。 それ以後、まゆ はいつも首からオカリーナを下げていた。 まゆと彼女の奏でるオカリーナの調べ「まゆのテーマ」は、物語の中で、平和のシンボル的存在である。

アニメの放送が終わっても、オカリーナという楽器の存在が頭の中にあったのだが、 初めてオカリーナを自分で手にしたのはかなり後で、ある楽器店であるメーカーのオカリーナを購入して自己流で吹いていた。

さらに何年もたって、宇都宮に引っ越し、インターネットを始めた。 小川堅二先生のオカリーナ製作教室が宇都宮にあることをネット上で知ったが、 その当時は教室に通うまでにはいたらなかった。 その後アメリカに転勤中に、オカリーナのことについてインターネットで調べるうち、 日本はオカリーナが最も盛んな国の一つであることを知った。 フルートオカリーナ館のオカリーナの演奏をネット上で聴いて感銘を受け、 アメリカから小川オカリーナを注文した。 それがきっかけで、フルートオカリーナ館の翻訳をお手伝いすることになった。 当時小川先生はHPの翻訳者を探していて、私がアメリカに住んでいるんだから英語ができるだろうということで白羽の矢が立ったわけだ。 帰国後、宇都宮にある教室に通い始め、今に至っている。それまでの独学では味わえなかったアンサンブルも楽しんでいる。 今やオカリーナは、私の大切なものの一つである。世界のオカリーナを愛する人々と出会えることも、楽しみの一つである。


Suiminプロフィール
子供のころからエレクトーンに親しむ
高校の吹奏楽部でクラリネットを吹く
いちおう、理系女子


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