オカリーナの小道


 

オカリーナの音色



私が長い期間 練習したことがあるオカリーナメーカー(工房)は、2つだけです。そのうちの一つがおがわオカリーナです。多数のメーカーのオカリーナを演奏・練習したことがないため、おがわオカリーナが他のメーカーに比べてどのような特色があるかについて何かを言うという立場にはないかもしれませんが、感じている所(気に入っている所)を簡単に述べてみようと思います。

おがわオカリーナの最大の特色は、その音色ですが、それは、楽器と奏法、両方に起因するものと思います。言葉で説明するのは難しいですが、その音色をあえて表現するならば、

1)閉じた音 
2)ねばり(またはコシ)
 

です。
物質に例えると、とても表面張力が高い液体のような(ドクドクしいのですが水銀のような、またはスライム、はたまた、お餅のような)イメージでしょうか・・。

2つの音が分離するとき(スラーで次の音に移るとき)、最後の最後まで2つの音がつながっている、でもそれが完全に分離した瞬間、それぞれが完璧に近い「閉じた」球体となって宙に漂う。そんなイメージを持っています。

昨今、ネット上でオカリーナの演奏を聴く機会が増えました。そんな中、オカリーナの音色を表現する言葉を考えてみました。意味あいが重複する言葉もがあるかもしれませんが、いろいろ書き出して、対比の形にしてみると・・

やわらかい       ⇔ かたい
まるい         ⇔ とがった
包み込む        ⇔ 突き刺す
輪郭がはっきりしている ⇔ 輪郭がぼやけている
密度が濃い       ⇔ 密度が薄い
奥行がある       ⇔ ひらべったい
澄んだ(透明感がある) ⇔ エアリー(空気音が混ざる、ハスキー)
閉じた         ⇔ 開いた
粘り(コシ)がある   ⇔ 粘り(コシ)がない

(矢印のどちら側が優れている、とかそういう意図はありません。音色はあくまでも人それぞれの好みですから・・・。)


参考
フルートオカリーナ館
「私の求める音は、石の音ではなく、やわらかさの中に重さを持ち透明で中心の輪郭がはっきりしている。上手くいえませんが、そんな音なのです」(kenさんのよがり笛2 第40号)

こんな興味深いブログ記事も見つけました。

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