ゴミ対策は焼却前に減量と資源化を
3月、私の所属する厚生委員会での主な質疑は、ごみ処理費の中で、焼却残渣のエコセメント化事業に約8000万円が計上されていたことについてでした。
もちろん、一般ゴミの焼却残渣は市外へ持ち出せませんし、最終処分場(残渣捨場)もあと6年で満杯になります。容量を増やすために処分場枠の嵩上げすることを決めていますがこれにも限界があります。
8000万円は旧焼却炉の煙突解体と同時にエコセメント工場を建設することとしたので、その費用だということです。
問題はクリーンプラザ(ごみ処理場)が建設されて、7分別が始まった9年前よりごみの量が増えていることです。当時、市民一人当たり1000グラムだったものが、現在では1100グラムと10%も増えているのです。
大分市では、2012年までの目標としてごみの量を20%削減し、リサイクル率を2倍の35%に、38・5%の最終処分量を13%に下げることを決めたそうです。
昨年の決算委員会で、私は中津市のリサイクル率が12・5%と県平均より低いことを取り上げ、対策を求めました。 今年は、ごみ処理基本計画も策定されるので、ゴミ減量とリサイクルをどう進めるかについても検討することになるでしょう。
生ゴミはごみ全体の3分の一、重量では2分の一になるので、安価でリサイクルが可能な自治体コンポスト事業を提案しました。
今、中津市では年間8800トンのごみが家庭から出され、3000トンが焼却残渣となっています。耶馬溪焼却場では焼却残渣はほとんどなかったそうです。焼却物の中に生ごみや金属類が残っていなかったからです。
エコセメントは処理費に一トンあたり2万円から3万円がかかります。焼却残渣3000トンをすべてエコセントにすると、それだけで6000万円から9000万円が必要となります。
ごみの減量は市民みんなの問題です。ご協力お願いします。
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★ 段ボールコンポスト
アパートやマンションの方には、段ボールコンポストをおススメします。ホームセンター等で千円ほどで購入できます。
中身は二種類の土壌改良材(もみ殻薫炭とピートモス)だけ。
箱とふたを粘着テープで補強、通気をよくするため酒のケースの上に置くなど工夫した。「においはほとんどしないし、ゴミも分解される。ごみ捨てが楽になった」
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