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郷土誌 「大分縣人」巻頭言


このたび郷土誌「大分縣人」2002年4・5合併号に巻頭言を掲載させていただいた。
 
「大分縣人」は主に在京での大分出身者の活躍ぶりを紹介する月刊誌である。

表紙の題字は 我が高校の同窓 柏木 白光氏、写真はアヤメ咲く金鱗湖(湯布院町))




「知行合一」(ちこう ごういつ)


― 知るは行うの始め、行うは知るの完成 ―

物心ついて五十余年、皆さんのご参考になるか自信はありませんが、この半生、知行合一を行動基準にしてきました。

私の場合、「やってなんぼ」の精神に置き換えてですが。これは特に技術系の世界に生きた者として日本の存続基盤「製造業」でもっとも大切なことであり、且つ、人生の行動基準としても然りでしょう。

この考えに一番参考になったのは幕末・越後の河井継之助を主人公にした司馬遼太郎「峠」です。陽明学に傾倒して、判断基準の培養のために学問に打ち込み、会得して、如何にすれば人民が幸せになれるかを考え抜いて、自分の考えを実現してゆく姿にはとても共感を覚えました。(女好きのところも・・・・・・・・・・・・・・)

今どきの政治家の「言った、言わない」論争など虚しいことは止めにして、本質を踏まえて「やってなんぼ」で豊かな世界にして行ゆきたいものです。



(使用した写真は 2002年3月18日、新宿御苑前の太宗寺にて例年より2週間あまり早く満開になった桜と江戸六地蔵の一つ銅像地蔵菩薩坐像。
 また、自画像は同3月28日の新宿御苑での一コマである。)

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