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快眠のメカニズムについて

(その1 夜間多尿の理由)


 睡眠には、脳を休めて疲れを取り除き、細胞を再生・修復したり、ストレスをリセットするなどの役割があり、ぐっすり眠ることは心と体の健康にとって大切です。

  更に年齢とともに睡眠は変化します。健康な高齢者でも睡眠が浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が増加します。また睡眠を妨げる心や体の病気にかかると、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などのさまざまな睡眠障害が出現します。原因に合わせた対処や治療が必要なことはいうまでもありません。

  ここでは 筆者の高齢化に伴い生じてきた種々の睡眠問題につき考えてみます。


1. 夜間多尿(頻尿)の理由


 高齢者になると、筋力が低下して、腹腔内の脂肪も減り、腎下垂の確率が高くなる。

 さらに動脈硬化のため、引き伸ばされた腎動脈の内腔が狭くなる。

 高血圧の人は、さらに動脈硬化が強いので、さらに狭くなる。

 すなわち 動脈硬化による腎動脈の狭小化である。




 高齢者が日中に起き上がる、座る、立つと、腎臓は下垂して腎血流量が低下する。


 腎臓に注がれる水分が少なければ、日中の尿量は減少し、そのため排出できなかった水分が体内の細胞外液として残されてしまう。


 高齢者が寝て横になると、腎臓が元の位置に戻り、血流が回復すると、体は「今がチャンスだ!」と腎臓にたくさんの水分が流れて、たくさんの尿量が作られる。 


 その結果、「夜間多尿」になる。

2. 夜間多尿(頻尿)の対策 
 ・水分を控える。
 ・昼間に1時間ほど昼寝したり横になる。
(出典:



☆ 肝心要のお話
 「肝心(腎)要(かんじんかなめ)」という言葉があります。この語源は「肝臓」と「心(腎)臓」がとても大切な臓器であることに由来すると言われています。
 さて今回問題の人体臓器周りをおさらいすると 腎臓-膀胱周りである。

 この腎臓がらみで高齢化の影響が無視できない状態になってきた。



 腎臓は
⇒尿を作って余分なものを体の外に出してくれます。


 すなわち腎臓には血液をろ過して、体の中に溜まった老廃物や水分、取り過ぎた塩分などを尿と一緒に体の外へ出してくれる働きがあります。

 腎臓はいらなくなった余分なものを体から追い出して、必要なものだけをしっかり体の中に残してくれるので、体の中の環境を正常に保つことができるのです。

 ⇒血液をきれいにするために細い血管が集まった“ろ過装置”です。

 ⇒体内をお掃除して、体内の環境を最適にしてくれます。
 

 

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