カリフォルニアの青い空 1
「マサトシ、ロスからサン・ディエゴまでどうやっていくの?」
教育主任であるロイ・森本(ハワイ出身の日系二世)が電話越しに僕に尋ねる。
「・・・・」返事に困っていると、
「今から言うことを紙に書きなさい。」
「はい」素直に紙とペンを用意する僕。
「ホエア・イズ・ザ・バス・ステーション」とゆっくりとカタカナで言ってくれるロイ先生。
「ではもう一つ。」「テーク・ミー・トゥ・サン・ディエゴ」・・・・
渡米前日、心配になったロイ先生が電話をくれたのである。
なんと優しい先生なんだろう。なんと美しい師弟愛なのだろう!
彼の思いやりに感謝しつつ床についた晩だった。
翌日足利市駅に行くと、友人の殿岡君がいるではないか!
見送りに来てくれたのだ!
感激にひたりつつ電車に乗ったっけ。
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