Mr.Brown 釣行記 2005-1 2004



6月26日 の午後から、久々にK師匠との師弟コンビ釣行となった。減水が心配であったが、某支流にショートカット入渓となった。案の定かなりの減水であり、イワナの出が心配だ。
 ブラックテレストリアルパラシュートを結ぶ。

 ところが、ところが意外にもイワナの反応がよく二人で飽きることなく釣り上がることができた。長い付き合いの釣友とは、阿吽の呼吸というものがあり、釣り上がりのリズムがわかっていて
リラックスできていいもんだ。いいポイントで相方のフライに出なかったらすぐ交替してキャストし、効率よくしかも小気味よく釣りができるのでタッグを組んで釣りをするという感覚だ。
 アベレージサイズは25センチ前後。泣き尺も出たりして釣行に花を添えてくれた。

 しかし、普段の運動不足と歳をとってきたせいで、歩く釣りが少し辛く感じてきている。こまったものだ。帰宅してから少し腹を満たしたとたんに爆睡状態に落ち込んでしまった。鍛え直さな
くてはなるまい。先には大きな「夢の釣り」が待っているのだ。
これを全て飲み倒すには足腰が頼りだ。アララ、頭のボケ改善を忘れていたぞ・・・。



25日 姫路のKさんが元気回復モリモリでこちらにやってきている。
何より元気になってうれしい。以前はあまりアルコールが強そうに思えなかった彼が、「今日のイブニングは飲もうや。」と誘うこと自体が回復した証といえるだろう。
「さくら」で合流し「FF料理人」の腕前を楽しんだ。新人のA君もやってくるし、ストリーム店主も覗いてくれてFF談義がより盛り上がってにぎやかな夜になった。

 こういうイブニングもいいもんだなと感じた。新しいFFマンと話していると、遠い昔の自分を見るようでその熱い想いが新鮮だ。幾つになっても「初心忘れるべからず」だ。

 ところで、何時になったら、私には心からの「カーティスクリーク」が登場してくれるのだろうか・・・。それは明日なのか、はたまた数年後なのか? せめて一生の内に現れて欲しいものだ。



鹿野町にあるお食事処「さくら」
地元の旬の食材を使いながら良心的な値段


6月22日のイブニングからスタメン復帰したものの、パッとしない釣果に苛立っている。ライズの対象たる虫とその虫の形態がわからないのである。多分20番程度のメイフライが流下の主人公だとは察しがついているのだが・・・。

24日のイブニングはお気に入り堰堤へ。
 上のプールではいつもの大きな波紋のライズが時々あって、どうするか迷ったけどキャストしてみることに。フライは20番のフローティングニンフパラシュートタイプ。堰堤の壁ギリギリのいやらしいライズはこれまで何度も手こずったヤツだろう。ところが、フライがゆっくりとライズポイントに流れていったらあっさりと吸い込んでくれたのだ。やっと胸のつかえが取れた。しかし、堰堤の壁先のヤナギの枝が張りだした辺りのもう一つのライズは残念ながら取れなかった。尺はありそうなライズだが・・・。

 さて、堰堤内のプールのライズはというと、またしてもデインプルライズなのだが、20番のフローテイングニンフには何か反応しない。18番のスピットファイアー(メイフライダン)に換え何とか1匹セットアップ。
 今日の堰堤内のライズは午後7時30分頃から盛んになった。
メイフライの18番〜20番くらいのスペントタイプに的を絞ってみたい、というのが今夜の感想だが、同サイズのダンかも・・・?やっぱり、次回は念のためストマックポンプで調べてみようと思う。




6月17日  約1ヶ月の入院を余儀なくされていた姫路のKさんが、元気に回復し鳥取にやってきた。久々の顔と声と姿に安堵した。よかった、よかった、おめでとう。
 というわけで、**温泉のYRRに泊まることになった。17日、どうしてもKさんに伝えねばならぬ話もあり、その後は退院記念釣行に出かけることになった。今回は、久々の渓流をのんびりと噛みしめるように歩きたいのだろう、その気持ちが伺われてお供することにした。
 禁釣期間と決めていたが、夕方までは間があったし断れきれなかったのだ・・・。ということにしておこう。

 すでに、山口ナンバーのワンボックスが止まっていた。ステッカーから推してFFだ。どこから入っているのかもわからないのでひとまず、ジャリ道を進むことにした。
 近年作った堰堤まで行ってみたが、その間、釣り人の姿は確認できなかったので、おそらく堰堤より上流に入ったのだろうと判断し、少し下手から入りその堰堤までを釣り上がることに決まっ
た。今日は、Kさんも私もガツガツした釣りはやめようと暗黙の了解を取っていた。
 瀬でレギュラーサイズがチラホラと出てくれた。久々の手応えにKさんの顔がほころんでいた。

 堰堤まで着いてからその後は村の下手を釣ることになって、ジャリ道をくだっていたら、りっぱな蝮と出くわした。わざと脅してトグロを巻いたヤラセ写真を撮ろうとして四苦八苦した。
やっぱり接写はコワイ。いいトグロ体形になったと思えば、すぐ逃げるしでこれが精一杯だ。この間、面白いことに気づいた。蝮も怒れば、ガラガラヘビのように尻尾をブルブルと震わせるのだ。しかし、残念なことに音はしない。

 村の下手で2匹釣り、ここで私はタイムアップ。Kさんは昨日のイブニングでこの辺りで12匹のイワナを掛けたので、他のポイントに移動したいらしく川から上がることになった。
 明日も県内の川でのんびりと魚と遊ぶとのこと。春のサクラマス狙いや長年の仕事の疲労を流し体と精神の癒し釣りにしてください。元気でなければ、タイングも釣りもそして人生も楽しく感じれませんから。道すがら野イチゴやグミがたわわに実っていた。鮮烈なほどに真っ赤だ。





6月12日  私の釣行記は、釣れても釣れなくても正直に報告することを信条としている。このことを念のため付記しておきたい。だから、釣れなかった日のことも載せます。でないと、釣れたことばかりだとイヤらしいのだ。ということで、これで釣れなかった報告でも、堂々と載せることができる。アハハハ・・・・。(冷や汗)

 K1川、12日の釣果はこの1尾のみ。しかも、この撮り方ときたら・・・。
「また、逃げられるかもしんない・・・。」
苦肉の策というか、いい加減というか。いや、発想が乏しいというのが正解だろう。
 堰堤内は、ライズが奥の方で散発的にあるくらいでしかも小物らしきもの。しかも、8時に近づいてきてからのライズで、見えない。またしても惨敗に終わった。

 川の主釣りさんは6時くらいから、堰堤上の流れに入って時間潰しをしてたようで、流れはかんばしくなかったようだ。それより、トロ場が面白かったらしい。トロ場の手前のライズをCDCメイフライスペントの小番手で尺物イワナをかけて、いざネットへの段階で、壁下の笹藪に飛び降りた時、ラインテンションが緩んだらしくはずれてしまったという。他にもいいライズがヤナギの枝が張りだした辺りで時々あるけど、相手にされなかったという。それでも、ちゃんと23センチくらいのヤマメは釣っていたからシワイ。

 堰堤の釣りはこれだから苦しいし逆に楽しいとも云える。必ず大物が釣れるのである。何回か通う内、必ずチャンスがやってくるのである。そのチャンスを掴むまで通いとおすのが、堰堤釣りの修行だ。もっと平たくいえば、「大物を掛けるまで通う。」ということです(笑い)。テクニックやフライ選択という要素より、「釣ってやる」という根性の方が必須条件だな。

 アフリカの国のある部族の話。その部族で雨乞いの儀式を行えば100パーセント必ず雨が降るということで、調査団が派遣されたそうです。雨乞いの調査を進める中でやっと雨を降らせることができる理由が判明したのです。その理由とは、雨が降るまで雨乞いの儀式を行う、というものでした。そういうことです。

 さあ、次回、3度目の正直は起こるのでしょうか・・・。





6月10日  川の主釣りさんと二人しては初めての釣行だ。大物釣り師(自分で言っちゃうか:笑い)が目指すポイントは・・・。 今は言えない。

 今にもパラッと来そうな空模様だ。ポイントに着いた時には小雨がポツポツと。すでにトロ場では大きい波紋が広がっていた。川の主釣りさんがしゃがみこんで膝で進みながらすかさずキャスト。ホワイトパラシュートにまさかのライズ。予期せぬライズに早合わせでフッキングならず。いい型だったようだ。次なるライズにトライ。釣り場に精通し経験則の高い彼に無駄なキャストはない。ヤマメを見事に釣り上げた。やはりうまい。最後の波紋の大きいライズは、キャスト後、再び現れることはなかった。さて、準備運動終了。

 ポイント移動だ。さあ、今日、本命のライズはあるのか?ないのか?幸いにも雨は大降りにはならず、小雨がパラパラ程度で申し分ない。さあ、ライズは・・・。やってる、やってる。静かな小さいライズが2つ、3つ。こういうライズはいい型だ。吸い込むように捕食しているのだ。彼が慎重かつ切れ味鋭くスパッとキャスト。フライがゆっくり溜まりの中心を流れていくとかすめるようにライズが・・・。フッキングには至らなかった。そして、しばらくはライズは消えてしまった。

 自分の方は、左奥の枝が張り出しているすぐ前のライズを取ったものの後が続かない。25センチくらいのイワナだった。しかも、写真を撮ろうとした時に逃げられてしまった。今回の釣行をまるで暗示しているようだ。

 中央付近の流れも今回は沈黙気味である。こういったポイントは天候や流下に影響を受けやすいから当たりハズレがハッキリしている。今回は二人の惨敗である。出直しだ。

 川の主釣りさんの自信作フライ「CDCメイフライスペント」を紹介しておこう。使い勝手のいいフライです。番手、カラーを変えればメイフライ全般をカバーするだろう。
 魚の写真は、今回は無いのだ。ああ・・無情・・・。



6月8日   昨日のイブニングは「K1川のお気に入りポイント」へ。
 上のトロ場はやっぱりシビアで、キャストすればライズが止んでしまって手に負えません。
 すぐ、堰堤に下りて午後7時頃。左の流れでライズが一つあったけど、その後は音沙汰梨だ。

 右手のイワナポイントは荒らさないようにして様子を見る。まるで気配なし。
 7時20分までは流れの中央から左側をせめるものの何の反応もない。おかしいなあ・・・。
 7時20分を過ぎた時、イワナポイントで待望のライズリング2つ。チャンスは突然やってくる。
 「やっとやっと、見つけたぞ。」 今年初のイワナのライズ発見にアドレナリンが一挙に放出されて戦闘モードにスイッチオン。
 まず、大きいライズリングにむかってキャスト。フライがライズポイントをゆ〜っくり通過していく時、ディンプルライズでフライが消えた。群れから引き離すため強引にリールを巻いた。スコットの4番がトルクある引きを楽しんでいる。

 さあ、別のイワナがまたしばらくすればライズを始めるだろう。場荒れを防ぐために、さっきアイツを強引に寄せたんだからな・・・。
 何分たったのだろうか。今にもキャストしたい気持ちを抑えてライズを待つ。
「待つのも堪えるのも修行のうち・・・。」得意の独り言。
 また、ディンプルライズ。よし、今だ。
 フライがスローモーションの映像のように吸い込まれ消えていく。目は消えていくフライと広がるリングを見つめながらも、腕は一呼吸置いてロッドを跳ね上げる。フィッシュ・オン。
「さっきより小さいかな?落ち着いて。」スコットがそうアドバイスしてくれた。

 夢はこの瞬間に完結した。時刻は午後8時に差し掛かっていた。
「よく、やったな。」と、もう一人の自分に囁いて釣り場を後にした。



6月7日  6月7日はOさんと久々の釣行となりまして、彼好みの渓に行くことになりました。懐かしいルートです。ホント10数年ぶりだなあ。それだけで、今日は楽しもうという気がしてきて、助手席でビールを飲み出してしまった私でした。

 谷に入って上手の橋からの入渓です。すぐ堰堤があってイワナが顔を見せてくれました。
 ところが、10センチ以上のものすごい減水です。夏の源流帯のような流れに疲れがドッとあふれ出そうになりました。実は、私、徹夜明けだたんです。大きな広葉樹の森なのにこの流れ、妙にアンバランスです。いいポイントでも水深が浅くて出てくるのは20センチあるかないか、または、1年生みたいなイワナ君でした。しかし、いかにもイワナという体色と体型でした。二人で10匹ほどの釣果だったでしょうか。

 4時近くになったのでこの渓から出ようということになり、別の渓でMさんと合流することになりました。6時半過ぎに合流。 流れではいい型のライズがあって、ウエットのアップキャストで攻めたのですが、合わせが早すぎて逃してしまいました。あ〜あ・・・。
 堰堤上のプールでは、ライズがあって私のフライへの3回のライズはみんな取りました。そのうちの1匹がこれで、22・23センチといったところかな。
 
 晩飯後すぐ爆睡モードへ・・・。 大物ゲットの夢の中へ・・・。  




6月6日  昨日は川の女神にひじ鉄を食らったので、今回は別のポイントに変更。堰堤到着時刻6時50分。トロ場ではディンプルライズがしきり。どう見ても小さいフローテーングニンフに対するライズ。20番のフライを付けキャステイングしようと思ったらリーダーがロッドに3回転してる。しかたなくロッドを逆に3回転させて、さあ、キャスト。
「あら、まあ〜、ライズが消えた・・・。ヘヘエ〜、お見それいたしやした。」
 どれだけひっきりなしに痛み付けられてきたことか。人間が信用ならない存在であることを見事に証明した一瞬の出来事でした。

 お目当てのポイントではライズはないけど構わずキャスト。7時30分を過ぎた時に、堰堤中央の流れでライズ発見。パラシュートモンカゲロウダン12番を数回キャストした後にポーンと跳びだしたヤマメがこれ。
 昨日のようなミスがなくて気が晴れた。さあ、次のライズは・・・と。あったあった、しめしめ、左の流れに。ワンキャストでまたしてもポーンとジャンプ。2回続けてのインエアーフッキングだ。フライは不沈艦オールホワイトパラシュート10番。こいつはさっきより一回りデカイ。ワオ〜最高の体高、27センチ前後。さっきのは25センチ。
 所定の撮影ポイントに移動し、いざお見合い写真をというところで、フックからはずれて何処え〜。フライはオイラのシューズに掛かってました。俺を釣ってどうすんのつうの・・・。次のライズを見つけて、ようし、見とれよと挑んだのも束の間、後ろの木の枝にフッキングさせてしまった。

 今日のフッキング確率66パー。まずまずとしよう。それにしても、イワナポイントではライズは見かけずじまいだ。どうしちゃったんだろう。帰り際に「ミツバ」の群生をパチリ。オイラは「似非ナチュラリズト」だけど、駐車場付近の空きカンを持ち帰るなどの、自称「環境保護団体準会員」だど〜。


6月5日  日曜日の午後、CW川にひさびさに行ってみたけど、堰堤内もプールも流れ込みも魚影はなくもちろんライズもなかったなあ。流れ込み付近でおもしろい盆栽があったのでパチリ。

 夕方はK1の堰堤をめざしました。ツツジの赤があまりにも目に染みるのでパチリ。
 佐藤成史さんに感化されてしまって、魚以外の物にも関心が少し出てきました。影響されやすいのよねえ。

 水量はほとんどこれまでと変わりがなくて、空気は冷えていてハッチや流下は少ないかなという状況で少し懸念しました。 堰堤もしたの流れもノーライズ。今日の天気ではライズを待っていても心配なのでさっそくキャスト。18番のアダムスにいきなりポーンとライズ。22センチほどのアマゴだったけど、写真は撮らずに下の流れにすぐ放流。時間が勿体ない・・・。
 それからはズッーとライズなし。7時も過ぎてしまうし、大きいフライに換えて魚の注意を水面に引きつけることにしました。それが今日は功を奏して中央の流れで25センチ級がライズ。ところが鉤素切れ。あ〜あ・・・。 同じ作戦で左側の流れに。数回目のキャストの時、横っ腹を見せてきれいなライズ、尺近い。でも、掛からず。あ〜あ・・・。
 
 女神にひじ鉄砲をくらったのでスゴスゴと退散することに。でも、ちょっと口惜しくて上の流れで執念の1匹を無理矢理フッキングさせました。20センチほどのヤマメ。恨めしそうな眼差しでしょう。ごめんよ。



6月4日 午後5時過ぎ。牧場から下ると木漏れ日が少しひんやりと森の木々を照らしています。そして、梅雨時になれば、ムンムンするくらいに湿ってくるこういう天然森がK1川を支えています。
 しばらく川下に向かって歩いていけば、鉄条網が道を塞ぎますが、ここからのたかだか5〜6分の行程が夜になれば心細くて不安な区間に変貌します。イノシシが笹子を食いあさった跡がケモノ道の横に数カ所あったりすれば、帰り道での不安は否応なしに何倍にも増幅されてしまうのです。

 ケモノ道をどんどん進むと川伝いの右手から堰堤に落ちる水音が活きよいよく耳に飛び込んできます。昔は大物が左先の溜まりにいたもんですが・・・。
 ここまできたら、ちょっと先、右下に下る道があって、この堰堤の下手の浅い流れに到着です。パッと視界が広がりホッと一安心してロッドにラインを通すのが私の習わしです。川のあちこちには初夏を感じさせる草花が満ちていて、いっそうの安堵感と釣果の期待をふくらませてくれます。

 この下の堰堤をイブニングで攻めるのは2回目になります。6月に入ってからふと思い立って来ています。堰堤のイブニングライズは7時を過ぎたあたりからなので、その間は堰堤間の流れでイワナを引き出して遊んだり、昔、イワナがこの流れにもっといた頃を懐かしく思い出したりする時間帯になります。
「フライを始めて25年、川が変わったように、自分も変わったのか?変わったとしたらどう変わったのか?この四半世紀もの時間の流れは自分にとって生きることの価値をどう与えてくれたのか?これまでの人生の歩みはどうだったのか、そして、これから先どこに流れ着こうとしているのか・・・?」などと過去を振り返ってみたり今後の生き方を模索することもあるのです。山中の夕方、流れには前にも後にもたった自分一人という情景ならばなおさらそんなことが頭をよぎるのです。
 
 時間帯が良い頃あいになりました。さあ、いよいよです。
 頭を切り換えてライズに集中するこの時、一瞬いっしゅんがたまらなく好きなのです。目当てのヤツを釣り上げたらもちろん大満足だけど、そこに至るまでのワクワク感が好きなんです。特に目の前のライズをどう攻略するかそのやりとりがいいのです。
 この日はいいライズが3つありました。これはいい型だと思う。残念ながら10番の浮沈艦アダムスパラシュート・ホワイトパラシュートへのアタックはありませんでした。と思います。
 写真のイワナは下の流れでライズしてたやつです。一発で食ってくれました。催眠術をかけるのに手こずったけどなんとか写しました。ボリューム感のあるイワナでした。25センチあるかなあ?ネットが小さい分魚が大きく見えますね。




5月31日  K1リバーは減水していることはすでに承知だけど、堰堤内はちょうど頃合いの水流になって釣りやすくなっています。
 入渓は午後7時前。モンカゲロウスピナーだと思うけど結構飛んでて、しかも交尾しながら飛んでるカップルもいて、うらやましかった・・・。それは、さておいて、今日のフライはモンカゲスピナー風ブラウンパラシュートに決定だ。
 堰堤内を眺めていたら、中央付近の流れでヤマメっぽいライズ発見。時刻も迫っていたのですぐさま堰堤に駆け下りました。

 ワンキャストでコンと掛けたヤマメがこれ。フライをがぶのみで引きも抜群でした。24〜25センチといったところか。写真は少し気をつけて写してはみたけど、暗いし他のライズは気になるしでこんなところが精一杯です。
 あと、1回ライズがあったけど、ちょうど日差しが逆光でフライを見失った直後のライズに気づくのが遅くなり、ピックアップしたけど間に合いませんでした。フライに出たのかどうかも実ははっきりしませんが、きっとフライに出たんでしょう。

 これらのライズ以外にライズらしいライズもなく、8時過ぎに堰堤を後にしました。この堰堤はこれからが活性が上がるような気がします。今年のハッチサイクルはズレていますね。今頃なら、車のウインドは虫がバンバン当たって汚くなってるはずなのに、そうじゃないでしょう。ヒゲナガの姿もほとんど見あたりません。




5月30日  FFM終了後、30日月曜日に限り県内に留まることができた佐藤成史さんと一緒に釣行できるまたとない機会を得た。もちろんストリーム店主も同行。
 あっしはランチを店主はおやつとコーヒーを持参。仕事明けのゆったりした釣りを楽しもうということと外食の多い佐藤さんに、せめてもの気持ちということで、妻が用意してくれた家庭料理も持参したという次第。喜んでくれてとってもうれしかった。だって、重かったからねえ。店主も同様だったと思う、水も結構思いからね。

 40分から歩いてから入渓。いいポイントが次から次に現れ楽しめた。佐藤さんはイワナや花、流れなど旺盛に写真を撮っていたなあ。これがまた、釣り同様スゴ腕なんだわ。あっしの写真は単に「証拠写真」ということだ。腕もいいけどカメラが違う。やはり道具は良い方が良い。趣味をやるなら誰が何と言おうが、自分の気に入った道具やウエアを使って楽しみたいものだ。皆さんストリームで勉強してもらって揃えましょうで。スコットの5番欲しいなあ・・・。

 掛けたりバラしたりまるで締まりのない釣りだけど、朱点がほんとにミカン色のイワナが釣れれば、「ホー」とその魚体の色合いに惚れ惚れし、笑顔の釣りがうれしい。この間まで堰堤・プールの一発大物勝負でピリピリしてた自分が何だったの?と滑稽にも感じられた。でも、一発大物勝負FFは麻薬と同じで中毒になりますねん。やめられまへん。

 コーヒーブレイク。
 流れの大石の上で休憩だ。アメリカの川情報、NZの川、ビデオのワンシーンの質問などなど話は尽きない。店主もあっしもあっしの師匠も、あの「フライフィッシングin USA ミズーリー編」を見て、行こうと決断して勇躍アメリカに渡ったのだ。
(おおげさにすみません、移民するわけじゃないのに)そういう話をしたらば、あのビデオ収録の年が過去最高のカディスハッチに出くわしたという秘話を語ってくれましたよ。なんと佐藤さんは強運の持ち主でしょうか。そのことが回り回ってこうやって一緒に釣りをして話をして遊んでる。いいなあ、出会いというものは。
 サンワン、ドローレス、ヘンリーズフォーク、ビーバーヘッド・ポインデクスター、シルバークリーク、ビッグホールなどの話もおもしろかったなあ。そんな話の中で少年ような笑顔が心地よく映るのです。この人は「釣りキチ三平」の生まれ変わりですわ。
 釣りのテクニック、道具の善し悪し、語学力、体力などなどFFに関する重要な要素はたくさんあるけども、一番大切で純粋な本尊は何か、それは、釣りが大好きという気持ちなのだということが、彼の話の端々から伺われてうれしくなってしまった。同類項だよ。
 あっしは感じたね。
「俺は近々、群馬に釣りに行っちゃうね。押しかけるね。」
 幸いなことにアメリカで知り合ったFFフリークがこれまた都合よくおるんだわな。へへへ・・・。

 関金の中華料理の後、佐藤さんは富山に向け元気に出発して行きました。再見です。
 待ってろよ、行くゾ、群馬に。




5月20日以降、ほとんどCW川もK1川も行けなくて(でも他のアングラーよりも行ってるか?)、行っても不漁つづきでした。
 そうこうしている内に、28・29日は佐藤成史さんを招いてのFFM開催になってしまいました。28日午後、WDR川で子イワナをかけました。「小」じゃなくてあくまで「子」イワナです。この川は出がアカンねえ。流れも調子悪そう。

 翌日、FFM解散後、佐藤さんたちとK1川へ。牧場から入ったけど、熊より恐ろしい釣り人という人の足跡だらけで、まるで生体反応がなく、つい「だらけ」てしまった。途中から「スプリングメイ」にチェンジしがんがって、イワナを2匹かけたけどおもしろくなかったなあ。

 写真をとったんだろうか? あ〜あった、やっと見つけたぁ。
 それぐらい調子が(川の調子だよ)よくない。




5月19日 午後4時頃、ポイントに復帰する。
 すぐしゃがみこんでしまった。立ったらダメだ。デカイのがウロウロしながらライズしているのだ。40センチ級だぞお。ウロウロ、グルグルして餌を捜しているのだ。さあ、決戦の火ぶたは切られた。
 捕食物はオナシかカディススペントといったところ。すかさず、オナシを結んだ。鉤素を結ぶ指が久々に震えた。深呼吸を何回もしながら気を静めた。ここで、ファインワイヤのオナシに手を出したのがいけなかった。でも、オナシフライはファインしかストックしてないし、実績フライなので手がでてしまったのだ。
カディスのスペントフライはぎょうさんあるのにねえ、ほんとお馬鹿さんだ。
 ヤツの巡回コースを見定め、キャストして待つと、やってくるやってくる、くるぞくるぞ。スーッと泳いできて(2〜3メートル先からでもヤツらには餌やフライが見えるだねえ)フライの近くで的をしぼり急上昇。
 ボコン。フックキングの手応えだけ残し、潜水艦のように沈んでいったよお。ファインワイヤは見事にのされてました。チャンチャン。大物にファインワイヤフックはダメ。絶対ダメダメ。
 今日は、2回ともファインワイヤで苦渋を飲まされたわけだけど、このミスは全て自分にあるのであって、「使用上の用法・要領を守って、取り扱いにご注意してください。」ということだ。

 しかし、ガックリきてたらまたチャンスが巡ってきたのだ。これは、別のヤマメだと思うけど、尺級だ。
 さっきのヤツと同じ捕食行動である。しめしめ。スペントカディス16番100SP、これなら大丈夫。
 ということで、ネットに収まったのがこの尺ヤマメです。

 CW川の決戦は夕闇が静かに飲み込んで、かすかに静寂の音だけが湖面に響いていた。




5月15日 ライズの読みも習得でき、狙うはバラシの大物1匹のみであるが、どこに隠れているのか・・・。
 フライを始めてから過去何回か、「大物逃し」を体験しているが、全て出てこないしもちろん釣れていない。今回も幻で終わるのであろうか・・・?

 朝5時30分に現着。いざ、身支度で気づいた。ウエーダーを干したまま忘れてきてしまったのだ。シューズのみで我慢するしかないが、幸いにも足場の水位がシューズの底くらいなので助かった。

 ポツポツとライズが始まっていた。フライは10番のスティミュレーター。ライズを追いかけ、待ち受け、まず1匹ヒット。 堰堤中央付近で巡回しながら気難しくライズするヤツにフライを見破られたので、18番のオナシカワゲラアダルトにチェンジ。実はこのフライの上に20番のフローティングニンフを付けてみた。さて、どちらに軍配が上がるか? 結果は、オナシカワゲラフライに跳びついたのである。ポンプで念のために調べるが、やはり、オナシが出てきた。

 約2時間経過。ビールとコーヒー付きモーニングを取る。ライズは止んでいる。水入りである。
 釣友がやってきて、再び始まった散発のライズに挑んだ。またしてもオナシフライにヒット。

 その後、昼頃になってもライズは起こらず納竿となった。

                    



5月14日は、K師匠の行き付けのK1川に同行することになった。土曜のイブニングゆえ、すでに先行者が歩いているのではという心配は消し飛んでしまう程、天候といいハッチ状況といい申し分のない釣りとなった。
 最近は堰堤フィッシング一発大物釣りに没頭していたため、渓流での釣りが新鮮に思えるほど楽しかった。かわいいきれいなイワナが相手をしてくれた。

 ポイント移動し、堰堤一発勝負の前にライズとしばし遊ぶ。ヤマメが8番のスティミュレーターでワンキャスト・ワンフィッシュの連続にさらに気を良くして、堰堤ナイトフィッシングに突入だ。
 しかし、堰堤内ではハッチも少なくライズがない。大物の気配を感じつつ次回の釣行に望みをかけたい。




5月13日 通い詰めているポイントで、ハッチしたり、流下する昆虫類や飛来するスピナーなどを観察することは、次回の釣りに必ず役立つものである。しかし、次の釣行が1週間先ということになるとこれは問題で、状況がまるで違っていたりすることがよくあるので要注意だ。せめて、2日後くらいには釣行したいものだ。情報とは生モノであり鮮度の高いうちがいいのである。釣りの情報もしかりである。

 私の好きなポイントでは、夕刻、ジャイアントストーンフライやモンカゲスピナーが飛来してきて、水面で産卵行動を取るようになってきた。すると、鋭い飛沫のライズが起こる。これまでは主に泡立つようなライズであったが、ハッチサイクルの中で初夏型の流下に切り替わってきたと感じられる。

 大型のフライで魚を掛けるのは、実に楽しいものだ。バーンとキャストして、ドーンとフッキングさせる醍醐味は格別だ。気持ちがいい。今、お気に入りフライは、スティミュレーターである。このフライはストーンフライのイミテーションとしての使用が一般的だが、魚からすれば多様に映るものらしい。このあたりのことは、5月末のFFミーティングで佐藤成史氏から教わりたいと思っている。

 このフライもりっぱにハッチザマッチとして活用できてうれしい。NZ用に用意したもので、ラフな使用のみに頭があったけど、そうじゃないことが再認識できてよかった。
 ほぼ尺物ヤマメが、スティミュレーターで釣れました。



5月9日 今宵もCW川に行ってきました。もう、水面直下のライズで捕食されている虫はわかったので、ライズをみんな捕ってやる意気込みで入ったものの、ライズが少ない。あちゃー、今回も苦戦かな?
 こんな時は、一つのライズに的を絞って狙うのが鉄則。堰堤中央付近のいいライズに注目しました。
 2〜3回目のキャストでガボッと出てきました。フライの読みはずばり的中です。サイズもフライ形状も捕食物とピッタリのはずです。今回はパラシュートタイプのフローティングニンフの下30センチにもう一つニンフをつけてのダブルニンフ作戦でした。上のニンフに出たわけは、夕方、水面下から水面を見ているヤマメは、水中の虫より水面にぶら下がっているものの方が見つけやすいということや虫もしばらくは無防備状態なので楽に捕食できるということなのかなあと思ったりします。いや、単に好き嫌いでやってるのかもしれない。どうでしょうか?

 写真の28センチヤマメを掛けて、ドタバタ騒ぐのをなだめたり、ポンプで調べたり、また、押さえたりして写真を撮ったあと、くたびれ加減のヤマメをしばらく水流の中で回復させている間にライズは全く消えていました。
 きのうと今日のヤマメは銀毛していました。海に行きたいんだろうなあ・・・。住処は堰堤の中・・・ああ無情。




5月8日 
CW川で水面直下のライズに翻弄される(弄ばれている)日が続いています。8日のイブニングでやっと1匹掛けて、ストマックポンプで調べることができました。
 やっぱりフローティングニンフでした。20番〜それ以下のサイズです。これまでに、16番〜18番のフローティングニンフは使ったけど、これではダメなことが歴然としました。

 釣れないライズをやっと釣ったので、これから勝負が楽になるかな?後1ケ月もすると、新たな「釣れないライズ」が登場するかもしれません。
 写真は、フラッシュ設定をまちがえていて、心霊写真のようになってしまいました。怖いですねえ・・・。




5月5日 CW川のある堰堤でどうしてもライズが取れなくて連休中、日参してましたが、ようやく、5日の朝やっと釣れてくれました。オナシカワゲラのアダルトを食ってました。使ったフライは全く違うんだけどなあ・・・。まあ、フッと食ってみようかという気になったのでしょう。
 27センチしかないヤマメなのに、このダイナマイトバディーはどうです。でも、きっと、これくらいはレギュラーサイズだと思うんですよね。




4月27日 大型連休を控えて、今の内にという感じで、いつもの○川に昼前から3時間ほど。
 カゲロウも舞っているし、ゆるい流れからはハッチも見られていい状態です。このカゲロウは多分ヒラタカゲロウの仲間のはず。ボデイが白っぽいことがひとつのポイントです。サイズは16〜14番というところ。
 カディスは柳の葉に集団で羽根を休めています。18〜16番くらいの黒っぽいタイプです。
 ヤマメはカゲロウパターンでもカディスパターンでも構わないという状況です。特に、瀬に出ているヤマメほど捕食物を限定せずにライズしてくれます。瀬に出てくるということは、水生昆虫の羽化や流下が増えてきたことを物語っています。まさしくドライフライシーズン到来です。大物と出会える時季が来ました。
 イブニングも楽しみになってきました。やっぱり、この時季が一番好きだなあ。川も山も生命感で満ちあふれていますねえ。

 釣れるヤマメの腹はパンパンです。腹の中身は十分想像できるので、ストマックポンプはポケットにしまったままで釣り上がりました。もう少し型が出れば文句なしなんだけど、そう思うこと自体が贅沢と感じられるくらい、きれいなヤマメが釣れたし、大らかな釣りができたことがうれしかったなあ。




4月23日 今日は○川で久しぶりに釣り連れとの釣行になるはずが、結局、バラバラで釣りをした事になって残念。
 昨夜の仕事でおもしろくないことがあって、それが尾を引いていたこともあり、出だしからいきなりの鉤素切れが重なり、頭の回路がプッツン状態に・・・。流れの落ち込みを丁寧に狙えば、イワナと対面できそうでした。写真はヤマメです。

 本当に修行がまだまだで、不動心ということを考えさせられました。以下は川での独り言。 
 釣りは心・技・体。そして、釣り場では、独りで歩き、自分自身と対話し、独りで判断し実行し、誰にも弱音を吐かず、ただただ孤独に甘んじるという余裕がなければならない。
 かの開高健はいみじくも、「小説家は孤独の専門家である。」と、言ってのけた。釣り人もまた然りである。
 また、こうも言っている。「悠々として急げ」と。

 ああ、大宇宙と小宇宙のメッセンジャーたるフライ師たちよ、
「汝は今宵も川の流れを抱えて永遠の幸福を得んともがくか。」

 ヨッシャー、吹っ切れた。



4月20日 仕事の合間に、今日はイブニングに、昨日の○川へ。
 昨日報告したこの辺りの流れは、イブニングだとちょうど逆光になるので、逆光用のフライは必携です。

 今日釣れた魚は、アダルト、ニンフを結構食ってましたよ。サイズは16番かな?使ってたドライフライも16番だったので、サイズ的にはマッチしてたと思います。虫はそこそこにハッチしてたけど、出が悪かったなあ。

 それで堰堤の上の流れまでドライで叩いていって、今度はウエットで釣り下るという作戦をとりました。どうしても、くさいポイントがあって、ドライに反応がなかったのでそういう計画にしたわけです。
 それが成功して、今年初のイワナをとりました。あと1寸あればなあ、というよく太ったイワナでした。このイワナをかけたポイントは本当にいそうなポイントなんだけど、4回のアタックの内このイワナしかとれなかったのが、大きな反省です。どうしても、ガツンとかコンというアタリの時、反射的にロッドをあおってしまうわけです。これだと9割方フッキングしないのです。もう少しリーダーを長くしてみることとロッドの角度を考えてみなくてはなりません。使ったウエットはもちスプリングメイです。


 例によって、コゴミと葉ワサビを買い物袋一杯に収穫しまして、今、女房殿が格闘しています。今夜はコゴミのゴマよごし(ゴマあえ)と葉ワサビは醤油・味醂・酒で漬け込みます。
 土手を歩きながらキョロキョロしたんだけど、釣り場で白いナイロン袋を持った姿をみなさんに見られたら格好悪いだろうなあ。あっ、それから土手を歩いていて蝮に出会いました。一応気をつけましょう。では、また・・・。



4月18日 今日は、今年初めての○川のクリアウオーターです。
 この橋の下手の流れは、川幅も広く水深もほどよく実にドライフライ向きの流れとなっています。ロッドを振ってて気持ちいい。
 目立ったハッチと流下はなく、とりあえずCDCソラックスダンスピットファイアーで、なんなく1匹。次にサイドワインダーにチェンジし2匹目。アダムスで3匹目。魚影はそんなに濃くないもののフライへの反応は実に素直。
「イイゾ〜。今日はイケる。」
この時点までは・・・。

 次のポイントからは、4回くらいの空振り。いい型も出たのになあ・・・。堰堤下の流れに着いたとき、スプリングメイにチェンジ。流れの中で体をねじりながら食いついてきたのが、写真のヤマメ。きれいでナイスプロポーション。
 堰堤上はプールの流れ込みポイントが魅力。流れの巻き返しで2匹。1匹はかかりが浅く逃げられたけど、ともに25センチ級のいいやつ。
 ストマックポンプで何匹か調べたけど、ほとんど虫らしい虫を食ってなくて、小さいハエ1匹なんて調子。したがって、今日の昼前の水性昆虫の流下はほとんどなしということか。


山菜採りは以下の通り。
 タラノメ:○川に向かう道すがら、道路沿いで見つけては、高枝切りバサミで収穫。まだ、芽の状態が多い。
 コゴミ:釣りが終わってから、釣り場周辺で採取。
 葉ワサビ:同上
 クレソン:K川で収穫。(家に帰ってから、K川にまで行ったしまったのだ・・・)

 しめて、中型ダンボール箱に満杯。アア、我ながら呆れる。
 東京の仕事仲間にクール宅急便で産地直送。

 とはいうものの、満ち足りた一日でした。 



 K1川下流部のマエグロの流下はどうも終わりを迎えたようです。しかし、中型のメイフライや夕方ヒラタカゲロウが少し見られるようになりました。K2川は少し魚影が薄い感じがしますが、いい流れで好きになりました。川は春から初夏に向かって少しずつ動いているという感じがします。

 今、オリジナルフライが巻けないものかと思案をしてますが、ナカナカ・・・。あっちのフライから、こっちのフライからとパーツを盗んではアレンジしてます。やっぱりアレンジの段階から抜けれません。とはいうものの、実績のあるフライに仕上がったし、タイイングも簡単なので仲間に紹介していますが、どうでしょうか。

ドライフライ
 「スピットファイアー」:18番
 ソラックスダンのアレンジフライ
 ソラックスダンってハックルの下部を水平にカットしますが(だったと思います)、私的には美しく思えないので下部はV字形にカットしています。安定よく浮いてくれます。中〜小型メイフライ全般に通用することがコンセプト。「サイドワインダー」に対抗して第2次世界大戦時、イギリス空軍の名戦闘機「スピットファイアー」から命名しました。
  ボディ:ストリップドピーコック
  ウイング:CDC各色

ウェットフライ
 「スプリングメイ」10〜14番
 カゲロウのイマージャー全般に通用させる目的で、サイズをそろえればいいフライ。マテリアルは誰でも持っているモノで簡単に巻けることがコンセプト。レッグがありません。ソラックス部分を掻き出すことでレッグを兼ねています。もっと簡単にいえば、MSCに白のダッククイルを取り付けただけ。フライ名は、たしか「オータムメイ」というウェットフライがありましたが、もろパクリました。



4月5日 はK2川中流域に昼前に入りました。いいプールを見つけたので、今日は、下調べのつもりでした。12時半頃、めざすプールに入ったのですが、下手からは深くて入れないので、流れ込みからダウンで流し込む作戦です。

 プール全体も流心のいい底石がついているポイントにもライズはなく、ウエットで探ってみることにしました。その底石のところで、明確なアタリがあったのに合わせ切れ。尺近くあったぞ。
 プールをチラチラと伺いながら、嘆きつつティペットをつけていると、ライズが3つ。その内の2つのライズをウエットでとりました。25センチくらいのプリプリアマゴでした。



3月24日、本日C橋下に行きました。本当は、A川下流部に入りたかったんだけど、この天候ですから、「濁っていたらかなわんなぁ?」ということで、いつものC川定番コースにしました。 結論からいうと、堰堤しかライズはありませんでしたね。 この天気でマエグロの集中流下はなく、ほんのチラホラしか流れませんでした。午後1時前後でした。

 11時30分頃に入ったんだけど、プールも上の流れもライズはなく、堰堤もやはりなかったけど、ブラインドでしつこくCDCダン12番を流していたら、いきなりのライズに慌てて見事な合わせ切れ。その後も堰堤でしつこくしつこくやって、ダブルニンフまで登場させてやっとかけたらまた、はずされたりしましたが、何とか2匹のアマゴを手中に収めました。写真はブラウンパラシュート12番でかけたアマゴです。きれいな太い魚体でした。

 午後2時頃、さらにきびしい雨がやってきたもんで、寒いの何のって、さすがに諦めて帰りました。
 橋の右上手の流れも、ニンフをしつこくやってはみたものの、全く反応なし。堰堤のみがまあまあの活性でした。


3月16日 [続編] 水面直下型のライズは魚の顔は見えないでモヤ〜ッとしたリングが広がるパターンです。口先を出してライズすれば、少なからず背も部分的に見えたりしますから、このパターンは違います。論より証拠ということで、水面直下型のライズパターンヤマメの食い物は、ユスリカラーバ、コカゲロウのイマージャーかダン(?)、クロカワゲラニンフ、ガガンボなどでした。これらが、水中を漂って流れているわけです。多分、水面上と水面下でわけると圧倒的に水面下を流下する量が多いので、しかも、春になって羽化が促進されてくるのでどうしても、水面直下流下が増えてくるのでしょう。これがプールのライズのメカニズムだとストマックポンプを使ってみて確信しました。

 では、水面上のフライにアタックしないか、というと、出たりもすんだよね。写真のヤツは、14番のサイドワインダーに横っ飛びでくわえ込んだものです。このプールのヤツらは、普段水中の餌に慣れているせいか、水面上の大きな餌にはライズしても空振りして、へたくそなヤツもいるんだけど。だから興味がないわけじゃないんだけど、「ビフテキ」級の餌は一口では食べれない、飲み込めれないということでしょう。で、こいつは小さい餌に飽きたのか、フライが通り過ぎてから、「アッ、オイラのビフテキが流れて行っちゃう。他のヤツに食われちまぞ、それ、ジャンプ。」という結末に。しかし、フライ的にいうと、パリッとしたパラシュートパターンなどのスタンダードタイプフライでは荷が重すぎるでしょう。サイズが大きくてもどこか弱弱しい感じで何とか水面に乗っかっている感じのダン風パターン、ウエットやニンフにしても、何にでも応用の効くパターンで小さくて軽いタイプに軍配があがるでしょう。

 橋のすぐ上手右側の流れやその上手の低い堰堤にいるヤマメはどうかといえば、こちらの方が難しいのです。橋下手のプールは大げさにいえば、一日中あの水面直下ライズを繰り返していますが、こちら2箇所の流れでは、今のところ、大・中型メイフライの流下やとにかく水面上の流下餌がないとなかなか釣れません。ニンフを相当流しても釣り上げるという時間的効率を考えると、ロスが大きくなります。でも、どうしてニンフに反応しないのでしょう。試してみてください。

 午後2時〜3時くらいの間、マエグロの流下があります。この種は陸上羽化が特徴ですが、石にはい上がったりしてやっとこさ羽化したら足を滑らしたり、風に飛ばされたりして、流されてしまうようです。サイズは14〜12番。流れがあって水面が波立っていますから、ブラウンなどのパラシュートで十分です。
 時々は空を見上げてください。川下から上流に向かって群れで大型のカゲロウがバタバタと飛行し始めたら、このマエグロの集中流下の開始です。その流れっぷりといい派手なライズフオームといい、狂乱の宴とはこういうシーンをいうのでしょう。圧巻ですよ。「今ライズしたやつ、22センチ。今度のは25センチ。」ってサイズも判別できる、空中に魚体丸出しのライズ。ストリップショーどころの騒ぎじゃない。「この時を待ってたんでしょ〜。お好きにやんなさい〜」丸出し丸投げ状態って感じ。こういうライズって、あんまり覚えがないんですよね、実は・・・。

 でも、この流下は10分もすれば終わりますから、くれぐれもチペット切れに十分注意しましょう。魚も人も興奮状態で合わせも強くなったりするし、大体、こういうライズの時にチペットはよくきれますからね。今日は、これで、痛い目にあいました。水面直下型の合わせにむく胴調子のロッドに慣れてしまったのか、今日は先調子のロッドに換えて臨んだとたんにこの始末。つまり、合わせの力加減とロッドの調子の特徴を腕がまだ覚えこんでいないのです。そういうことにしときましょう。7Xチペットがちょっと古いのも原因かもしれません。

 今回、マッチ・ザ・ハッチの釣りにこだわったのは、そうしないと釣れないからというのが理由です。当たり前のことのようですが、普段の釣りがブラインドで叩いていく釣りをしているので、今回のようにポイントで流下物の違いやライズフォームの違いを見極めることの大切さを新鮮な思いで体験することができました。これは、管理釣り場でもいえることです。管理釣り場かあ、とバカにしてはいけません。湯原をごらんなさい。「湯原を制する者はどこでも釣れる。(世界の川を制す。言い過ぎかな?)」という格言(?)があるくらいです。

 今春、ノー・ハックル・ダン・サイドワインダー巻きと使用に挑戦しましたが、なるほど、緩い流れでは良く仕事をしてくれました。波立っている急流や流れでは、やはりパラシュートが好きだなあ。と同時に、なぜあのヘンリーズフォークで開発されたのか?遠いアイダホの川に想いを馳せてみました。緩くて複雑な流れに対処でき、慧眼のマスを手中に収めることができるフライがどうしても欲しかったのでしょう。不必要な部位は切り捨ててしかもマスには強烈にアピールできるフライの開発に際して、ヒカリものを一切使用していないところもこだわりを感じます。フライ単体の総合力で成り立っているフライだと思います。作成にあたっては、ウイングの処理だけが難点です。ウイングをCDCやシンセティックマテリアルで補うことはしごく作業としては簡便です。でも、ダンらしさの美しさからすれば、サイドワインダーほどの完璧さにはかないません。ちょうど、ホワイトカーフテールをポストに使ったブラウンパラシュートやローヤルコーチマン系、ウルフ系が、その中でも一番美しいのと少し似ています。レネ・ハロップを中心にして開発したこのフライが海を隔てた遠い日本の川とヤマメにも通用すること(他のフライでももちろん通用してますが)が、当たり前でもあり不思議な気もするのです。アメリカも日本も同じようなカゲロウがいるんですから、変わりはないといえばそうなんですが・・・。でも、すばらしいことではありませんか。再度、ヘンリーズ・フォークに行けたならば、トラウト・ハンターで、サイドワインダーを大量購入して、仲間の皆さんへのおみやげにしたいな、と思っています。私自身のサイドワインダーは、まだ、まだ、人様にはお渡しできるような代物ではありませんから・・・。

 さあ、今度は、皆さんが楽しむ番です。参考になりましたらうれしいです。これからの時季には、スペントも用意しておいた方がいいかもしれません・・・。
 
 しかしまあ、腕の未熟さを道具のせいにするようでは、まだまだ修行が足りませんです。今日は5匹でした。大反省、痛恨の1日となりました。



3月14日、本日、とりあえず雪もおさまり晴天なり。我慢しきれず昼前に**橋直下プールに急行。
 「ライズはないだろう、あっても水面直下だろうから、ウエットで試そう。」という自分なりの予想は、半分は当たっていた。半分はずれというのは、予想に反してライズがたくさんあり、特にコカゲロウのダンの大量流下があったこと。半分当たりは、やはりライズフォームは水面直下であること。水面上に口先さえも見えないのだ。このプールで、カゲロウタイプのウエット16番で6匹かけました。ちょっとはずかしいけど、マーカーを付けました。

 唯一14番くらいのダンに大胆に魚体を見せたヤマメ(写真)だけCDCダンの14番に換えて7匹目、25センチ。水面直下のライズは、イマージャーかクリップルかフローティングニンフに対するものだと思うな。だから、ウエットで攻めたことは正解だったと思います。あと1匹は上手の低い堰堤の左側の深みで、サイドワインダーに出たけど合わせれなかったヤツをウエットに換えて、強引に引っ張りだして8匹目。こいつはアマゴでした。

 夕方も4時をまわればハッチもほとんどなく、したがってライズも消えてしまいました。よくても3時くらいまででしょう。8匹ともヒレピンの居付きのもの。放流ものはこれまでまだ1匹しか掛けていないのですわ。どういうことでしょうか・・・? 昨日まであんな寒波が襲来していたのに、それ以前のようにハッチがあり、それに合わせたライズも繰り返しあって、今日は**川の懐の深さを垣間見た思いです。



3月4日の昼前、風は少しあったけど天気が最高だったし、週末は悪天候が予想されたので再び**川の下流へ。プールからしばらくはニンフで釣り上がったものの反応はなし。チラチラとコカゲロウのダンが流れてましたが、ライズもなし。アウトリガーで深場を探っても手応えがないので、あきらめて**号線の上手に移動。
 すぐ上手の右にドライ向きのいい流れがあるんだけど、コカゲロウの流下もあるし、アダムスそっくりの14番くらいのダン(これ、なんて名のカゲロウかね?マエグロ・・・、ナミフタオ・・・、ああ面倒くさい)も流れているのにライズは不発。

「こんなことってないよなあ。」と独り言をいいつつ堰堤に。左の浅い流れでいきなりドライフライにアタック。「よし、取った」「ああ〜・・・」一瞬の手応えのあと、あえなくブレイク。「やっとこさ、きたのに〜。」 くやしさを苦笑いで消して、よし、ドライで行こう。方針決定。(ニンフばかりもあきるのよねえ)

 堰堤上の二つめの膝くらいの早い流れで待望の1匹。「さあさあ、静かにして。記念撮影ですよ〜。」
電子魚籠を取り出してみてから気づいたよ。電池切れ。 ああ、無情・・・きれいな20センチヤマメでした。 「おっと、アレアレ。」釣り場には持ってきたくない優れものがありましたよ。とりあえず、携帯でパシャ。

 気を良くして、1時間の釣り時間設定をキャンセルしてもう少し遊ぼう。その上の流れというかプールの流れ込みで、例の「アダムス」がポカッ、ポカッとハッチしていると思いきや目の前でおいしそうなライズ。すっかりハッチに夢中で、すぐ後ろにこわいオジサンがいることに気づいていない。フロータントを付け直して流れ込みのすぐ横にポトッ。フライがゆるい流れに乗ったところで、でてきたねえ。バッチリドンピシャ。これは25センチヤマメで去年放流したやつにまちがいない。いまいちシャンとしない引きだし、体表面がきれいでないからね。証拠写真を一枚。後からようく見たらなぜかピンボケ。

 その後はハッチもなくなり、鉄橋まで上ったけどライズもなし。カゲロウの羽化量が少ないからだな。 車に帰ったらOさんが来ていて、***橋に一緒に移動。しかし、橋の上下ともハッチもライズもなし。気温も下がり吹き下ろしの風がものすごくて4時に納竿。

 やっぱり、天候や水温がハッチを左右しますね。
 では、また・・・。