表3 フィリピン政治における公職選出方法の変遷

 

先スペイン期

スペイン統治期

共和国 1898-1899

米比戦争1899-1901

1901-1905

1905/07-1916

1916-35

1935-41(46)

日本軍占領期

1946-72

1972-1986

1986-

行政府の長

なし

総督

アギナルド大統領

軍政総督

文民総督

高等弁務官

日本軍

公選大統領

マルコス大統領

公選大統領

公選大統領

大統領

上院

なし

フィリピン委員会

ブロック制24議席

全国区制24議席(41年に復活)

なし

全国区制24議席

なし

全国区制24議席

下院

なし

革命議会136議席

なし

小選挙区制約90議席

州知事・市長・選挙区選出(選挙は実施されず)

小選挙区制約100議席

大統領指名・公選120議席

小選挙区制約200議席+比例区約50議席

なし

任命(スペイン人)

同下

米側の指名あるいは互選

公選

軍指名

公選

なし

原則として村の選挙人会が選出した代表の互選

公選

軍指名

公選

首長

原則として村の選挙人会が選出した代表の互選

公選

軍指名

公選

1) フィリピン上院の設置期間は、1916〜35年、41〜72年、87年〜現在。途中、コモンウェルス前半期(1935〜41年)、日本軍占領期(1942〜45年)、マルコス体制期(1972〜87年)の間に中断があった。選挙制度は、定員24名。1916〜35年はブロック制・3年毎に半数改選・任期6年。1941年以降は、全国区・連記投票制で、原則として2年毎に8名改選。87年以降は、全国区・連記投票制で3年毎に半数12名改選、連続在職は2期までに制限されている。

2) フィリピン下院は1907-16年(Philippine Assembly 定員約80議席)、1916-35年(House of Representatives 定員約90議席)、1935-41年(National Assembly 定員上限120議席、実際には約100議席)、1941-72年(House of Representatives 定員上限120議席)、1978-86年(定員上限120議席、1981年に200議席に拡大)、1986-現在(定員上限250議席うち200議席を選挙区選出、残余50議席をParty Listから選出)。

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