コミケットスペシャル4(2005/3/21)に限定出品した
「サークルスペース穴埋めCD」の解説です。


なんの新作もなくボケーーっと
サークルスペースに座ってる空しさ。それがとても嫌い。
だから、こんなもんを作ることにしました。


コミケットスペシャル4限定CD:
「ピアノなんか弾けねーよエス佐藤」

定価:4円。

●建前●
くちミューしか作ったことねーから、
midiを使って作曲だ!とかやってみようとしたけど
できねかった。

ピアノなんか弾いたことないよ。
「楽器ができなくても作曲ができる!」みたいな、
初心者向けDTMパッケージに昔よく書いてあった(今も?)
言葉はぜったい嘘だと思った。

そこで、
楽器ができない俺がmidiをいじって
精一杯「ピアノ弾くフリ」をしてみたらどうなるか、
試してみることにした。

そんな気持ちを全面に押し出したCDです。

●本音●
まぁほんと言うと、楽器はやったことがある。
ドラム教室(週1)8年。
中学校の吹奏楽部でユーフォニウム1年。
小学校の器楽部でパーカッション全般1年半、
コントラバス1ヶ月、アコーディオン2週間。
小学校〜中学校の授業でリコーダー。
保育園〜小学校の授業でメロディオン。
あ、あと高校の物理部でブルースハープ(キーC)とタンバリン。
そんなもんかな。

主にリズム楽器ばっかり楽しくやってきたので
曲は弾けないわけだけど。

だからまぁ、つまりは
「今までに作ったベストCD2枚(S.Sato's Triple BestOne-Night Create!)から
ピアノ主体の音源を使いまわし、『ピアノ作品集』ということでお茶を濁す」
ということです。

使いまわしとは言いつつ、一生懸命リメイクを試みたトラックもあります。
ベストCDを聴いてくださった方々にも、
どうにか言い訳ができそうなものになりました。

普段のCDより濃度はかなり薄めで、中途半端になっちゃいましたが、
「サークルスペースを埋める」という役割はきちんと果たしてくれました。

正直なところ、くちミューCD2種があるから
このCDを置くスペース作るの大変だったんだが…

並べ方がヘタなだけという説が濃厚であります。
せめて人並みにはディスプレイセンスが欲しいこの頃です。


(↓ジャケット内解説より↓)
●ピアノが弾けないので、エス佐藤はその時どうしたか●

track どうしたか 曲目
1 とびうお(*)のマネをした 始めのごあいさつ
2 慣れない耳コピをした MAX.(period) piano
3 とびうおが作ったmidiを拝借した 合唱カラオケ・しっとりしていないピアノ版
4 解りもしないコードワーク解説本を買った しっとりFirefly.mid
5 バックアップデータを掘り起こした ストイシズム ピアノ
6 新潟人であることを誇りに思った 砂浜で--Version 2005-- 演奏:n.A.c.(新潟ひとり合唱団)
7 一生懸命練習した 一生懸命、大好きな曲を弾いたリベンジ
8 新潟駅のトイレで鼻歌を歌った あなたにさよならを
9 こんなメロディを以前作ったことを思い出した ぼくのすがたを
10 作曲ソフトのオートアレンジ機能を活用した 欧風の家〜地下のトイレで浮かんだフレーズ〜
11 2度目の奇跡はやはり起こらなかった The height of my life(more radio edit)
12 track1のマネをした 終わりのごあいさつ


●トラック別解説

今回は大雑把にカテゴリ分けなんぞしてます。カテゴリは以下の4つ。
[使いまわし]…完全にベストCDの音源の使いまわし。
[リメイク]…ベストCDの音源のリメイクとかリミックスとか新録音。
[初収録]…CD初収録音源。
[ジングル]…ジングル(謎)。

track 1 始めのごあいさつ

[ジングル]
元曲:荒木家具ミニLIVE(「One-Night Create!」tr21〜22に収録)でとびうおが最後に弾いた音

とびうおの得意技をパクった(爆)。すまねぇ。
パクり切れてないかも…

音楽の授業でやる「ごあいさつ」って、正しくはどう弾くんだろう?
ピアノをやったことないので、正確にはわからなかったのだ。

調べれば「コードはC→G→C」だってことはすぐわかるんだけど、
結局どう弾くのかまではわかんない。
「ドミソ」→「ソシレ」→「ドミソ」と弾いてみたら、
明らかに音楽の先生がやっていた感じと違った。

コードって音そのものを表してるわけじゃないんだね。当たり前だけど。
よくわかんないままコードワークの解説本読んでて、
アルファベット(コードネーム)の並べ方さえわかれば
音楽が作れる気になってた。

アルファベットを並べたところで、それだけでは音楽にはならないんだねぇ。

やはり音を「弾いて」、耳に、頭に、心に刻み込ませないと。


track 2 MAX.(period) piano

[リメイク]
元曲:「One-Night Create!」tr15・ちょっとだけ作ったMAX.(period)

まさか最後まで出来上がるとは思わなかった(笑)。
One-Night Create!の時に「ぽろりろりろりろ」だけ作って
力尽きたはずのmidi作品がまさかの完結。
いやーびっくりしました。
やればできるもんだなぁ。


track 3 合唱カラオケ・しっとりしていないピアノ版

[初収録]
元曲:「One-Night Create!」tr04・合唱の時にとびうおが作ったmidi

合唱」企画のとき、サイトではここにアップしてあったんだけど
CDには収録していなかったので、ここに収録。

とびの作ったmidiの音を全部ピアノにして
(と言うか音色指定してるとこを消して)、
合唱音楽会っぽいピアノ伴奏を作ろうとして、失敗した作品。


track 4 しっとりFirefly.mid

[使いまわし]
元曲:「One-Night Create!」tr13 しっとりFirefly.mid

完全使いまわしであります。
しっとりしてるかな。


track 5 ストイシズム ピアノ

[使いまわし]
元曲:「S.Sato's Triple Best」tr18 ストイシズム ピアノ

うわぁ懐かしい。
作ったの約5年前じゃないか。
繰り返し説明すると、椎名林檎さんのアルバム「勝訴ストリップ」から
「ストイシズム」をピアノバージョンで。


track 6 砂浜で--Version 2005-- 演奏:n.A.c.(新潟ひとり合唱団)

[リメイク]
元曲:「S.Sato's Triple Best」tr07 砂浜で

はい、最近では新潟駅西口側コンコースでパワープレイ中の「砂浜で」。
2005新録音バージョンでございます。

当初はTriple Bestの使いまわしで行こうかなーと思ってたが、
思い直して録りなおすことにしました。

独り暮らしを初めて、日曜の昼間に気が向いたらいつでも大声で歌える。
そんな心地よい環境を謳歌する一発録りボーカルです。

以前打ち込んだmidiを2時間探したが、どうしても出てこなかった。
しょうがなく再度楽譜を見ながら打ち込んだ。
1時間くらいで出来た。

なんであんなに探したんだろう、と思った。
俺が何かを探すときなんてのはそんなもんさ。


track 7 一生懸命、大好きな曲を弾いたリベンジ

[リメイク]
元曲:「S.Sato's Triple Best」tr23 一生懸命、大好きな曲を弾いた

凝りもせず、3年前と同じ曲を弾いてます。
「まじかるアンティーク」より、なつみの曲です。

男ってほんと引きずる生き物だなーって。
一度気持ちよさを覚えたら、一生忘れられないのかなって。

何年経ってもすきなものはすき。仕方のないことだということにします。

3年前よりはちゃんと練習したと思います。計9時間くらいかな。
一応左手も入ってるっしょ。

左手で3つ同時に鍵盤を弾けないので、
2音にしてごまかしております。

俺には2音でもちゃんと和音に聞こえるんだけど…

ただ、どうしても3箇所だけ3音同時に弾きたいとこがあって、
でもどうにも指が覚えてくれそうにないので、
キーボードにシールでマーキング↓。



イントロ4小節目は黄色、
Bメロ最後から2小節目は赤、最後の1小節は青を押さえます。

シール貼っても動かないものは動かなかった(爆)。
なんてこったい。

でも楽しかった。楽器弾くのは楽しいね。
なんてったって、画面を追わなくていいから目が疲れないんだ。

この勢いで来年は「ギターなんて弾けねーよエス佐藤」に挑戦しようかな。
どうしよっかな。


track 8 あなたにさよならを

[使いまわし]
元曲:「One-Night Create!」tr12 あなたにさよならを

これもまた完全使いまわしであります。

さよならを言う相手は特にいないけれど。


track 9 ぼくのすがたを

[リメイク]
元曲:「S.Sato's Triple Best」tr43(シークレットトラック)で俺が歌ってたやつ

こんなメロディ作ったの俺も忘れてた。
なんとなく収録。ほんとなんとなく。

Triple Bestをお持ちの方はtr43を再生してみても良いですし、
敢えて再生しないのもアリです。


track 10 欧風の家〜地下のトイレで浮かんだフレーズ〜

[初収録]
制作:2005/02/20

仕事中に、ちょっとしたフレーズが浮かんだので
トイレに駆け込んで、携帯から家の留守電に電話して、鼻歌を歌った。
家に帰って留守電を聴いて、ひとりほくそ笑んだ。

そんな、ありがちなエピソードです。

このフレーズを元に
XGWorksのオートアレンジ機能を使って遊んでみた。
色々とパターンを選んでみて、
「ユーロハウス」パターンがいちばんアタマ悪くて(笑)気にいった。

だからタイトルが「欧風の家」なんだぜ。
アタマわるーい。


track 11 The height of my life(more radio edit)

[リメイク]
元曲:「One-Night Create!」tr16 The height of my life

奇跡のサウンドコラージュ(大げさ)「The height of my life」制作から約半年。
再びピアノ爆弾をこのCDに落としてみようと思った。

今回は、主に新潟高校物理部を知らない人が聞くので、
物理部ラジオPSCFMからの音ネタを減らして、
新潟県新潟市S.Satoさんのラジオ投稿の音源を前面に出すことを目標とした。

…と思ったんだけど、
俺「自分のハガキが読まれた部分」しか保存してないんだよね。
保存テープを聞き返してみると、俺の名前が呼ばれてる部分ばっかり。

まぁいいや。このトラックに限って、考えたところでいいものはできない。
音源を適当に繋げたり切ったりして、
またAcidを実行して音を適当に並べた。思いつくままに並べた。

さぁおもしろくなったかな。聞いてみた。

………………

うーーん。おもしろくなかった(爆)。
やはり奇跡は2度起こらなかった。

なんかすごく「整理されてない」印象を受ける音だった。
きちきちに音が入ってるとこもあれば、間延びしてるとこもあったり。

その後は色々考えて、音を整理する作業をした。
なるべくきちきちになっている部分を生かすように。
間延びしてるよりはいいか、と思ったので。

まぁ「考えて」作業をしている時点で
勢いのある作品ではなくなってしまうのだけれども。
なんとかある程度は整理されたので、OKということにした。

うん。まぁまぁじゃないかなぁ。

今回のターゲットはラジオコンパイルを聞いてたひとだな。
つーかむしろじんだな。
じんはまだラジコンのテープを保存してるのかな。


track 12 終わりのごあいさつ

[ジングル]
元曲:このCDのtrack 1

シメ。

オチが弱いのは、ラジオ投稿してた頃から変わらないのかも知れん…



●ある日の制作風景●
せっかくなので、制作中に撮った写真もアップップ。

制作風景その1:
弾けもしない楽譜と缶詰とビール


制作風景その2:
5円と1円とマイクとケーブル


制作風景その3:
プロトタイプβ1


制作風景その4:
プロトタイプβ4、そしてエントロピーが増大した机


制作風景ラスト:
(イベント後) 売上ジャラジャラ




以上、解説終了!
これにて、2005年春・一瞬のおたくモードを終了します。

CDは無事完売しました。ありがとうございました。

(再版するのはラクなので、あいつとあいつとあいつにはタダであげよっかな。)


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