Keywords:


 - Wは半分子音
 - 声の「ウ」で代用できない
 - WとUの相違
 - 摩擦音
 - 唇の振動
 - 口輪筋
 - 口形
 - 呼気の調整



    Weはウイ?Rainbowはレインボウ?
      〜 Wは母音ではありません。半分子音で半分母音です。〜

                  第2回「Wの音とその作り方」 (平成14年10月20日)
 
 ほとんどの人 ( 日本人 ) は、「ウ」を代用してこのWの音を発音しています。その音の種類が半母音であるという知識があるだけに、英語を話すときにも母音の「ウ」を代用してしまうのですが、代用していると言うよりもWの音がどういう音なのかが分からないと言った方が正確かも知れません。
 両唇を丸くつぼめて息を吐くと、唇のまわりから風(息)の音が聞こえます。それは息が唇を擦る音。つまり摩擦の音です。摩擦による音は子音です。次に、同じ唇の構えで「ウ」を発音し、唇の周りにその風(ウの声)を感じとります。唇の周りで「ウ」が振動に変化しノイズになります。母音( 喉頭でつくられた声)が唇を擦る音がWです。
 しかし、現実にはその摩擦の音は明瞭に発音されるわけではありません。また、強い音として発音されているわけでもありません。ですから、W音は摩擦の音を含んでいるにもかかわらず、摩擦音というグループには属しません。つまり、W音は摩擦の量が強すぎても良くないのです。では、その調整の仕方はどうするのか?以下に分かりやすく書きましたので参考にして下さい。


              W音の作り方  
 
  「ウ」を発声したまま、両唇を徐々につぼめ唇に振動として
  感じとる。
   これが出来たら、自身の発音したW音に注意し、振動の量を
  判断してみましょう。逆に強すぎてもいけません。声と振動の
  割合はほぼ50%ずつです。

 

 Wは摩擦音という位置づけがないため、「摩擦の説明」を抜きにしてよく説明されます。子音の情報が薄いため、学ぶ側は大きな特徴を落として、その音をただ「かな」の1字、1音として把握してしまっているようです。半母音とは残りの半分は子音なのです。
 Wが抜けていると、聞いている側には非常に違和感があります。Wが出来ているか否かは、ある言葉のテストをすることにより出来不出来を正確に知ることができます。英語の中では、Wはそれくらい曖昧に出来ない音なのです。


※ wink, weight, windowなどの簡単な単語で練習してみましょう。
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