PART4(99/08/05)


そうだったのかあ

女の子が机に座ってなにかぶつぶつ言っています。
隣にいた女の子が
「髪の毛一本抜けた!」
「えっ何それ?」
と私。
「ひとりごと言うと髪の毛一本抜けるんだよ。」
私はもうひとりごと言うまいと固く心に誓ったのです。

給料

「先生の給料いくら?」
「先生あそんでばっかりだから校長先生が30円しかくれないんだ。」
「うそだぁ。本当は3千円位もらっているよ。」
「えー、3万円ぐらいはもらえるよ。」
3年生ぐらいだとまだまだお金の感覚がないのです。

その才能を

「先生、給料30円しかもらっていないのにどうやって車買ったの?」
「あれはね。ガムについてたくじで当たったの。」
「じゃあパソコンは?」
「ありの巣掘っていたらでてきたの。」
「じゃあその時計はどうしたの?」
「ご飯食べてたら歯に挟まっていたの。」
「じゃあご飯は?」
「洋服は?」
子供達が面白がって次々と質問してきます。
そのたびにでまかせで答えたのですがそれがいけなかったのです。
それから毎日のように同じ質問をしてきます。
「先生、車どうしたんだっけ?」
「えーと、キャラメルのおまけだっけなあ」
「違うでしょ。ガムであったたんでしょ。」
「パソコンはどうしたの?」
「えーと、どうしたんだっけ?」
「ありの巣掘っていたらでてきたんでしょ。」

勉強以外だと驚くべき記憶力なのです。

有名な木

3年生の社会科は自分たちの市の勉強をします。
「武蔵村山市で一番有名な木って何か知ってる?」
市のシンボル三本榎と答えて欲しかったのですがすぐに脱線してしまう男の子
「お仕置き!」
当然彼には私がお仕置き!

都合のいいときだけ

「何でゼッケン着てないんだよ〜。」
体育係の男の子がどかっと座り込んでいる女の子にどなりました。
「持ってきてくれればいいでしょ。」
と平気な顔。
「まったくしょうがねえなあ。」
と男の子はダッシュでゼッケンを取りに走ります。
ゼーゼーいながら持ってきた男の子にむかって一言。
「女の子はお尻が重いからしょうがないんだよ。」