PART2(99/5/27)


そこじゃなーい!

3年生になって始めてリコーダを学習します。
笛の持ち方から学習しました。
「左手の人差し指を一番上の穴、親指で下の穴をふさいでごらん。」
「せんせ〜い。とどきませ〜ん。」
「えっ。」
見ると音を出すための斜めの切り込みの穴と下の穴を一生懸命押さえようとしていました。

校歌

「光にはえて〜 そび〜えたつ〜。」
お昼の放送で、校歌が流れました。
1年生におぼえてもらうために年度当初のお昼の放送は校歌が流れます。
校歌の前奏が流れてくると
「おい、歌おうか?」
といたずら好きの男の子。
「うん」
とみんなで大合唱
「ひかりにハゲげて〜 ソースにレタス」

一生のお願い

「先生、俺1組になっていい?」
始業式の2日後のことです。
「1週間でいいからさ。一生のお願い!」
真剣な表情です。
「じゃあ1組の先生がいいって言ったらいいよ。」

そして次の日の朝1組の教室の1番前の席にニコニコして座っていました。
休み時間に
「ねえ、ちゃんといい子にしているの?」
「うん、だいじょうぶだよ。」
「月曜日ははじめての代表委員会があるから1日2組に戻っておいで。火曜日にまた1組に行っていいから。」
「わかった。」

月曜日の国語の時間
「漢字練習するよ。」
「先生、おれ1組に行ってたからその前のところ2つやっていないよ。」
「それじゃあ後でやろうか。」

放課後、
「先生やっと終わったよ。俺もう1組になるのやめた。もういい。こりた!」
彼の一生のお願いも漢字練習には勝てないのでした。

なんだと〜

「先生、何でテストに’キャーすてき!’って書いたの?」
ニコニコとってもうれしそうに話しかけてきました。
「100点だったでしょ。よくできていたからごほうびだよ。うれしいでしょ?」
「やだ。気持ち悪い!」

ビンボウ草

「先生、はい、これ。」
さしだした手にはハルジョオンやチチコグサ、アザミの花束があります。
理科で学校園に行ったときにつんできてくれたのです。
このあたりは自然が豊かなので道ばたにいろいろな花が咲いています。
大人は、雑草なんて見向きもしないのですが子供は栽培している花と雑草の区別はありません。
きれいな花はきれいなのです。
誰かが登校時に道ばたに咲いている花をつんできます。
そんなわけで教室には毎日のように ビンボウ草が生けてあります。