読者の方の声

 2002. 1. 14

蘇州の民政局で中国の結婚手続きをされるMさんの事例です。掲載が遅れてしまい、申し訳ございませんでした。愛知県で日本側の手続きをする方にはすごく参考になると思います。

ご協力ありがとうございます。そしてご結婚おめでとうございます。

中国国際結婚メーリングリストは中国人との国際結婚を考えている方にはお勧めです。ぜひとも参加をお勧めします。
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まえおき

Song 様
 
 以前ホームページを見て、メールさせて頂いたMです。
11月2日から中国に渡り、婚姻手続きをすることになりました。
既に婚姻要件具備証明書も取得し、戸籍謄本・住民票と在職証明書など
必要書類を中国の彼女へEMSで送りました。何でも、日本人が用意した
書類を専門の翻訳会社にて翻訳した書類が必要なようです。
 ですので、11月から仕事を2週間近く休んで、中国へ行きます。
飛行機のチケットも既にキープしました。今から楽しみです。と、言うワケで・・・
 
今までの段階を報告いたします。
 
 
 まず、ここで私の住んでいる愛知県の場合と、いうことを明確にしないといけませんね。
又、結婚の相手である彼女の管轄は、蘇州市民生局です。
 
 
 @ 9月20日 本籍地の役所にて、戸籍謄本(450円)を2通取得する。
 
 A 9月21日 公休をとり、名古屋合同庁舎第一号館の3Fにある名古屋法務局戸籍課にて
           「婚姻要件具備証明書」を申請する。
           (午前10時までに申請すれば当日4時頃、即日発行される。無料)
 
 B 9月26日 既に外務省大阪分室より取り寄せてあった認証申請書に必要事項を記入し、
           法務局で発行された婚姻要件具備証明書と戸籍謄本と返信用封筒を入れ、
           往復の簡易書留で送付申請する。
          (認証には中2日かかります。私の場合は、往復ともに簡易書留+速達で送付しました。)
 
 C10月 2日  外務省大阪分室より認証印の押された婚姻要件具備証明書が自宅に返送される。
           (26日に戸籍謄本も送ったが、後日外務省から「戸籍謄本にも認証が必要か」との
           電話があり、認証が必要ではないと判断し、そのまま返送された。)
 
 D10月 5日 公休を取り在大阪中華人民共和国総領事館へ行き、婚姻要件具備証明書に
           承認を受ける申請をする。(受付は基本的に9:30〜12:00までに入館の事)

Songコメント
2002年4月から愛知県の婚姻具備証明書は東京の領事館で認証することになったそうです。今後手続きをされる方はお住まいの地域はどこの中国総領事館が管轄しているか事前に確認してください。


 
           @領事館入口にて、警備している警察官にIDチェックを受けて入館する。
           A入り口すぐの「案内」の女性に婚姻要件の認証印申請に来た旨を伝えると
             申請書をもらえるので受け取り、受付カード発行機の3番受付のカードを
            取り、申請書に必要事項を記入し、受付カードの番号が呼ばれるのを待つ。
           B呼ばれたら、必要書類を窓口の係員に提出し不備がなければ申請が受領される。
            (指定日の午前中に受け取る旨を伝えられ、引換証を渡される。受け取りは
            代理人でも可能らしいが、その際、委任状が必要かどうかは未確認。)
 
 E10月11日 またも公休をとり、在大阪中華人民共和国総領事館へ行き、認証された
          婚姻要件具備証明書を受け取る。
 
          @受付カード発行機の4番会計のカードを取り、呼ばれるまで待つ。
          A4番会計の窓口で呼ばれたら、引換証を窓口の係員に渡し代金を支払う。
           (私は、ビザも一緒に申請したが、認証+Lビザで6,000円でした。)
          B会計にて支払った後、隣の交付窓口にて申請した認証済み婚姻要件具備証明と
            ビザ付のパスポートを受け取る。
 
          ※5日・11日とも名古屋から大阪までの交通機関は、行きは新幹線を利用し、
            帰りは「なんば駅」から近鉄を利用した。
 
          ***名古屋から在大阪中華人民共和国総領事館の道順説明***
 
          名古屋→新大阪  東海道新幹線を利用する。
          新大阪→本  町   大阪市営地下鉄御堂筋線に乗る。
          本  町→阿波座  大阪市営地下鉄中央線に乗り換える。
          (新大阪から阿波座までの地下鉄代は、片道230円。)
           阿波座で下車し、9番出口にて地上に出る。9番出口を出て右方向へUターンする
          ように曲がると前方ビルの角に警備をしている警察官がいるから、左手に警備員を
          見ながら真っ直ぐに進むと領事館はある。地下鉄出口から領事館まで約100メートルくらい。
 
          ******************************************************************************
 
          近鉄で名古屋へ戻り、区役所にて戸籍謄本を2通、また地元で住民票を2通取得する。
 
 F10月12日 ・認証済み婚姻要件具備証明書×1部
           ・戸籍謄本×2通
           ・住民票×1通
           ・在職証明書×1通
           ・パスポートのコピー×2枚
           上記の書類をEMSにて彼女へ送付した。彼女がEMSを受け取った後、専門の翻訳業者にて
           日本人が準備した書類の翻訳を依頼する。
 
           ※現在国際郵便物は全て、アメリカのテロ事件などの影響で従来よりも遅く到着すると、
            受け付けた郵便局などで受付時に言われます。
 
 
 14日現在、予備として外務省よりそのまま返送された戸籍謄本1通と住民票1通、パスポートのコピー数枚、
源泉徴収票など必要と思われる書類はとりあえず用意し、11月の婚姻登記に現在準備を進めています。
 
 
 
Song 様、とりあえず日本で準備する書類は全て整い、11月に現地へ行き申請を待つ段階となりました。
また、11月に現地で申請が完了した際は、また報告いたします。
 
 
では、また。


Songコメント
日本で用意する書類が無事準備できたようですね。おめでとうございます。
今頃(2001年11月5日コメント)は蘇州の民政局で手続き中ですね。
この手続きもレポートしていただけると幸甚です。


そして今回Mさんの蘇州での手続きを紹介させていただきます。

11月2日から13日まで中国に滞在し、結婚登記を済ませてきました。
蘇州市にて11月5日から結婚登記した経緯についてまとめてみました。
しかし、やはりというか国際結婚という特殊性と彼女の親が公安の人にコネがあり
普通の人たちよりも少々、優遇されていたように思います。その辺、ご了解を・・・。
 
 
まず、前回の資料をEMSで送った続きから記載します。
彼女が、EMSを受け取った後、蘇州市民生局から紹介された翻訳会社にて
送った書類を翻訳してもらいました。彼女曰く、500元かかったそうです。
また、念のためパスポートのビザの部分を数枚、コピーをとっておきました。
彼女は戸口簿と自分の身分証明書のコピーと現物を持っていました。
基本的に書類は全て揃い、彼女も民生局などに見せて「これで書類はO.Kです」という
お墨付きをもらっていました。
 
11月5日    午前8時より指定の病院、蘇州婦幼保健医院にて健康診断をする。
          3階に結婚前の健康診断をする部屋がある。
          まず3階に上がって、お金を払う。普通の中国人同士は約160元に対し、
          私たちは何と、450元も払わなければならなかった。(証明写真が必要)
          お金を払うと、各診断内容の書かれた用紙に証明写真を貼ったものを
          渡される。もちろん男女の内容は違うのだが、記入する席があるので
          そこで名前やら住所やらを記入する。その後、受付のおばさんのところへ
          持っていき記入漏れがなければその場で、血圧を測られる。次に、尿検査。
          もちろんトイレで出すのだが、日本みたいな紙コップではなくプリンの容器の
          ような透明のプラスチック(ビニール?)容器でした。それを持って2階へ行き
          検査してもらうところへ提出します。その次に親の知り合いの公安の人の
          知り合いの病院の先生の按配で即、検査する隣のところで採血しました。
          その後、再び3階へ上がり次の検査へ。男女別々の部屋へ。そう、
          そこで性器の検査がありました。免除できるかな?って思ってたんですが、
          やはりダメでした。男性の部屋では、職業やらいろいろ聞かれて、問診票の
          ような物を医者が記入し、奥へ連れて行かれズボンと下着を下すよう指示され
          使い捨てのビニール手袋をはめて、触られました。女性はというと・・・
          先生は女性だとは思うけど、M字にされていろいろ見られ粘液を採取された
          そうです。(露骨な表現ですみません。でも皆さんが一番、心配な事だと思うので
          あえて、書かせてもらいました。ご了承ください。)そのあと、2人揃ってX線を
          受け、再度男女別々の部屋へ診断内容や診断票を持っていき、「可以結婚」の
          印を押した書類を受けとっておしまいでした。終ったのは、午前9時15分でした。
 
          午後3時15分には検査結果を受け取り、その足で公安の人と蘇州市民生局へ
          行き、書類を提出し受領されて申請書に当人の住所・氏名などを記入し、
          サインし拇印を押して結婚登記は無事に終了しました。その後、お世話になった
          公安の人たち、病院の先生にお礼のチョコレートを渡しました。
          蘇州市民生局での申請費用は、60元でした。
 
11月6日〜8日は、結婚写真の撮影やら中国にある会社に顔を出したりして過ごしました。
 
11月9日    10時15分ころ、蘇州市民生局に二人で出かけ当人一冊ずつ結婚証を受け取り
          中国にて正式に手続が完了しました。その足で、紹介された蘇州工業園区公証処へ
          行き、彼女(妻)の国籍公証書と私たちの結婚公証書を2部ずつ申請しました。
          なんでもその書類には日本語の翻訳もされているとの事。ですので、各公証書を
          受け取った後、翻訳会社にもって行き翻訳してもらう必要はないようです。
          
11月13日   私は1人で日本へ帰国しました。
 
11月16日   彼女(妻)一人で再度、蘇州工業園区公証処へ行き各公証書を受け取ってきました。
          国籍公証書・結婚公証書 各2部で、260元でした。
 
11月17日   その書類をEMSで日本に送ったとの連絡あり。120元かかったとの事。
 
11月19日   今日に至る。
 
 
以上が、蘇州での結婚手続の主な状況です。本当は、ビデオも見たかったのですが、それまでもパスされて
しまいました。なんでも、夫婦生活のビデオだったようです。外から見たら皆さん、真剣に見てましたよ。
それもそのハズ、一人っ子政策の中国には避妊をちゃんと勉強しないといろいろと問題が出てきますからね・・・。
男性の部屋には、SE●は一週間に2〜3回が目安です。奥さんの気持ちもよく考えてあげましょう・・・などという
ポスターなども貼ってありました。
 
今は、EMSが今週届き、日本で婚姻届を提出する予定です。
また、今後動きがありましたら、ご報告します。

詳細なレポートどうも有り難うございました。そして今回更にレポートが来ました。
本来は11月末にお便りをいただいていたのですが、ばたばたしていてHPの更新が遅れてしまいました。
Mさん、申し訳ございませんでした。


こんにちは、Mです。
日本で婚姻届を提出し、受領されたのでメールします。
  
 
11月22日  たまたま公休をとっていたので部屋でパソコンをなぶっていたら、
         中国よりEMSが着いたので、本籍地(名古屋市某区)に出向き
         報告的婚姻届を提出する。
 
        その際の事を少し。
         EMSで届いた、国籍公証書2部と結婚公証書2部を持って
         行ったのだが、2部も要らないような感じを受けた。
         (中国の民政局で発行された「結婚証」も、もちろん持っていきました。)
         また、蘇州工業園区公証処にて要るか聞かれた彼女の
         出生証明書は私はとらなかったのですが、必ずとっておいた
         方がいいです。日本で婚姻届を記入する時に、彼女の両親の
         名前を書く欄がありますが、これを記入する時にわからないと
         非常に困ります。私の場合は、彼女に携帯電話で聞いて
         教えてもらい記入しました。その後、区役所で報告的婚姻届が
         受領され、日本において正式に夫婦と認められました。
 
         たまたま11月22日(いい夫婦の日)でした。
 
 
 次は、在留許可資格の申請ですが会社を2週間近く休んだので、ちょっと余裕が
なくなってきました。ですから、これからの手続きは知り合いの行政書士さんに
お願いすることにしました。

もし今後、進展がありましたらその都度ご連絡いたします。


詳細なレポートどうも有り難うございました。
近頃は福建省で大量の偽装結婚が見つかる等、きちんと中国の方とおつきあいを考えている方々には迷惑な話がたくさんあります。
次はいよいよ奥様の来日手続きですね。


上記レポートを見てHさんより、下記のコメントをいただきました。 2002.11.27
このように、ある体験をもとにして、それを追記していく形ができると良いですね。

いつも楽しく拝見しています。私も2年前の夏、江蘇省南通市の彼女と結婚しました。その際には、こちらには大変お世話になりました。遅ればせながら、御礼申し上げます。
皆さんのお話を見るにつけ、当時のドタバタを思い出します。
南通市の場合「愛知県在住 Mさん」の例とほとんど同じでした。只、国内の手続き・書類の翻訳は、知人に代行業をしている方がいたので、そちらに頼みましたので、楽でした。また、中国国内の手続きも、彼女の準備のお陰で、1日で済ませました。

健康診断の費用については、400〜500元ぐらいでしたが、そのうち50元は当日に書類をもらうためのチャージ料でした。
検尿の際の「プリンカップ」も一緒です。それを持ったまま廊下を歩き、検査窓口にいきます。検査窓口には、おのおの自分の「検査物」を持った男女がたくさん押し合いへしあいしていて、とても窓口に提出できず、私は、自分の「物」を彼女にたくしました。何とか強引に検査してもらったようですが、こういうときでも並ばない人々と、たくさんの検査物の置かれた窓口のすぐ横で顕微鏡をのぞいているお医者さんの姿を見て、この国では病気になりたくないなーと強く思いました。

手続きで唯一独りぼっちになるのが、性器の検査で、皆さんも不安になると思います。内容は、Mさんと一緒でした。お医者さんは、英語が話せたので、なんとかなりました。もし、その場で困ったことがあったら、簡単な英語を使ってみるのも手です。

なんだかんだで、昼頃には終わりました。チャージのおかげで、その場で書類を受け取りました。あとの手続きはほとんど彼女に任せきりで、私は、ただ、彼女についてまわるだけでした。ただ、書類に押された判が、古かったらしく、「区政府→民生局→区政府→郷政府→区政府→民生局」と、走り回りましたが、夕方にはなんとか婚姻証明書をもらいました。証明書っていいですね!日本のように書類を提出するだけでなく、ちゃんと形に残りますからね。

もっと書きたいのですが、長くなりすぎるといけないので、今回はここまでにします。読んで頂いてありがとうございました。まだまだ書き足りませんので、一方的に書き足していきたいと思います。御容赦下さい。

 それでは さようなら。

追伸 
彼女は、病院・役場などの、お世話になる担当者には、とにかくアメやチョコレートを「花咲かじいさん」のようにばらまいていました。日本製だと、なお喜ばれました。チョコレートは、板チョコではなく、アメのようにブロックで梱包してあるようなもの。ちなみに彼女いわく、一番口に合ったのは、日本製の定番チョコレートだそうです。(名前を出して良いなら、明治チョコレートの定番商品です。)

禁煙が進んだとはいえ煙草を吸う人もまだ多いので、日本製タバコも持ち歩いた方が良いでしょう。

 

お便りお待ちしております
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