私のシステム

私が具体的にどんなアンプを使っているのか教えて欲しい旨のメールを何人かの方々からいただいています。お見せできるようなものではないのですが、私の使っているシステムを少しだけ紹介します。


カートリッジ

全てMCカートリッジです。基本的にはEMTのTSD15とDynabectorのDV-10Xをメインに使っています。その他に光悦、OrtofonのSPU-A,DENONのDL-103等古いものばかり使っています。EMTは針交換してからEMTとは思えないほど立ち上がりの鈍い、切れの悪い音になっていて、EMTの存在意味さえ疑ってしまうような音に変化してしまいました。まー、時代のニーズに合わせたのでしょうが・・・そこでわざわざ古いものを探し出して購入しました、それから針交換もせずに長い間使っています。Dynabectorのカートリッジも音の立ち上りの良さから常用しています。その他、まだ手に入れていないのですが、私の経済力でも手に入るEMT-OrtofonのOFD25モノラル専用があります。EMTのTSD15あたりと比較してもけた違いのリアルさがあり、ステレオ再生に何の意味があるのか誰でも考えさせられてしまうカートリッジです。ステレオ録音されたものまでモノラルで拾うのに抵抗感がありその魅力を分かっていても、長い間、購入に踏み切れないでいます。そろそろ使ってみようかと思っています。


プレーヤー

この間まで古いトランスクリプターを使っていましたがベルトが伸びて使用できなくなりソニーのDDプレーヤーを改造して使っています。写真にあるようにトランスクリプターの重量級ターンテーブルを流用して改造しています。アームはDynabectorのDV-505です。


CDプレーヤー

たまにはCDも聴くことがあります。パイオニアのRPD500というプロ用CD RECOEDERを使っていましたが、マランツのDVDプレーヤーでCDを再生してその音質差に唖然。それからRPD500は埃をかぶっています。


アンプ

肝心のアンプですが、パワーアンプはVT-52のプッシュプル、整流管は83でチョークインプットです。余った部品で作った継ぎはぎだらけのアンプで、終段まで電流帰還ありのトランス結合の構成です。コンデンサーは平滑用のオイルコンのみで、他にコンデンサーは一個も使っていません。 フォノイコライザーアンプは6SN7のCR型3段構成、整流管はGZ-34で6SN7はちょっと非常識なバイアスのかけ方をしています。音量の調整はマイクロオームの抵抗を使ったT型アッテネーターです。抵抗類は表面の皮膜を削ったレーダーシュタインの2W、ウェスタンのスケルトン抵抗等、カップリングコンデンサーを始めとする容量の小さいコンデンサーは銅箔ポリプロ、銅箔スティコン、Wima、ERO、Rifa、ウェスタン等を使い分けています。配線材は主にベルデンとウェスタンです。失われた音で書いたように、別に部品に凝らなくても良い音を出せる重要なファクターがある筈なので・・・新しい部品を手にするたびにジレンマに襲われます。

                           プリアンプの一部分です。何時までたっても実験用のままで完成は何時になることか・・・。
                         各種抵抗を使っていますが、音質を考える上で、私にとって抵抗はコンデンサーと同じ重みを持っています。


スピーカー

LowtherのスタンダードアコースタでユニットはPM6を使っていましたが、楽器にも使われるスプルス材を使った平面バッフルを自作、PM6を取り付けて使っています。この平面バッフルはサイズを大きくするほどバランスが良くなっていくので、余った切れ端を足していったために継ぎはぎだらけになってしまいました。でも平面バッフルで37HZまで再生できるのですからまあまあでしょう。仕上げに膠水を塗ってからニスを塗り始めたのですが音のバランスの変化に頭を抱える羽目になりました。一週間ほど様子を見ていたのですが、あまりにも変化が大きすぎるのでニスを削り落とすことにしました。しかし、やすりもサンドペーパーも直に目詰まりしてしまい削り落とすのは不可能で作業は途中でストップしています。でも音はニスが乾燥するにつれ元のバランスに近くなりました。もう少し待てばよかったのですね。まだバッフルの裏側は何も処理していないのとスプルス材の乾燥が落ち着くのはかなり先になるので最終的なバランスがどうなるか分かりません。完成はまだかなり先のことになります。作り直そうかな・・・。


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