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Travel

 

PART1

お盆に実家に帰らなかったので、9月の終わりに帰省&誕生日休暇(自ら設定)を利用して、しばし北海道に足を伸ばしました。今回の旅行記はとても長いので、ページを分けました。今回はパート1、最後までどうぞお付き合い下さい。m(__)m

青森県弘前市の実家は、リンゴ畑がすぐそばにあったり、城下町で雰囲気もあるのですが、実際に生まれ育った街ではないので、いつ帰省しても異邦人のような気がします。今回は母の知人からいただいた、大変貴重な日本酒をいただきつつ、夜更かしをして母と話しこんだりと、48時間足らずの滞在を駆け足で過ごしました。

いただいたのは、鳩正宗の純米吟醸 特別限定品で、桐の箱に入って、組み紐がかかっているような高級品です。m(__)m このようなものを家庭で味わえるとは。

普段は辛口の日本酒ばかりなので、いかがなものかと思いきや、これがまた「柔らかい」んですね。「甘い」のではなく、「柔らかい」んです。飲み慣れたワインのテイスティングの表現は適当なことを言えますが(笑)、日本酒の表現って意外と難しいですね。

冷えて飲み口も良いこともあり、するりと飲めてしまう怖さ(笑)。地元の酒の肴がこれまた合って。今の時期はサンマの寿司(酢でシメて、もち米と一緒に漬けたもの)が旨い!(ちなみに冬はニシンの寿司が最高!) 久しぶりに日本酒を堪能した帰省でした。

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さて、帰省の足で北海道に渡るも、この秋の連休とあって、フライトはキャンセル待ちをしても取れず、JRで異動することになりました。パソコンと仕事の資料を抱えて、あまりオシャレないでたちではありませんが、久しぶりに通る青函トンネルや、海岸線を走る路線が楽しみで、いざ、弘前−札幌 7時間の旅へ!

まずは午前10時過ぎの列車に乗り、弘前から青森まで普通列車で。

弘前駅は改装も終え、ずいぶん近代的に変わっていました。最近の駅らしく、高齢者や身体障害者にもとても使いやすい駅に変身。良いことです。

青森では連休とあって、特急 スーパー白鳥を撮影するJRマニアの方もたくさんホームに待ち構えていました。で、私もその仲間入りをしてパチリと・・・。(^-^;;

青森を出発した列車は、青函トンネルを通って函館へ。この青函トンネルは53.8kmもあり、トンネルの長さでは世界最長です。実際トンネルを走っている時間は30分程度ですが、その間は地下鉄と一緒で真っ暗・・・。

でもトンネルを抜けると、日本の鉄道でも私が大好きな路線のひとつがここ。大沼を過ぎて、海岸線を走る、駅弁「いか飯」で有名な森のあたりです。写真の通り、線路と海がほとんど同じ高さで、まるで海の上を走っているような感覚になります。

ちょうど午後1時半頃函館で乗り換えたので、小腹も空いたこともあり、函館の駅弁「小さなイクラ弁当」を買ったのですが、れいによって、あまりの空腹にがっついてしまい、写真はありません。m(__)m サッポロクラシックとともに速やかに私のお腹の中へと消えてゆきました。m(__)m

札幌に着いたのは夕方5時。弘前からちょうど7時間ですね。まずはホテルにチェックインして、仕事で札幌に来ていた仲良しのKちゃんと落ち合って、愛するフレンチレストラン カザマへとダッシュ! 

今年の誕生日(の前祝ですが)こそ、カザマで!と強く願っていたのが叶ったわけでして、感慨しきり。9月に入ってからメニューのチェックに余念なく、ほんとに楽しみにしておりました。

お料理もワインもさることながら、シェフとマダムのほっとする笑顔が楽しみで、いつ伺っても「ただいま〜」と入店できるような温かさです。

お店に着いたら、マダムからのプレゼントで、写真のシャンパンとブーケがテーブルに!!!

このシャンパン「ル・ノンブル・ドール」は、なんと7種類の品種(アルバンヌ10%、プティ・メリエ30%、フロモントー30%、アンフュメ5%、シャルドネ10%、ピノ・ノワール5%、ピノ・ムニエ10%)をブレンドした、たいへん珍しいシャンパンです。お味は複雑ながらもぶどうの深みを堪能できるもので、時間をかけて飲んでもコシの強さが失われず、食中にこれだけでも十分いけるほど。酸味が強いシャンパンは苦手な私ですが、これは超超好みです!

写真は前菜です。花咲ガニ、ホッキ貝、エビなどの魚介のさらりとしたクリーム仕立て。濃厚な魚介のエッセンスがぎっしり詰まっています。

これが後を引いて、「おかわり!」が出そうなほど。しかもマダム手作りのパンも美味しすぎて、スープの一滴も残さず食しました。

こちらはKちゃんのメインディッシュの「黒ソイ」です。こんがりローストされた香りに誘われて、お味見させていただきました。

東北生まれの私にはソイは馴染み深い魚ですが、これは今まで食べたソイをひっくり返すような旨さ。素材ももちろんのこと、ローストの加減もソースも相性がばっちり。魚好きのKちゃんも大満足の一皿でした。

数年前にカザマにお邪魔するまで、食わず嫌いで羊肉を食べる機会がまるでなかったのですが、こちらで初体験してから、ラムのローストはいつ来ても変わらぬ美味しさ。今回もマダムに選んでいただいたワインにも合って、久しぶりにおいしいラムをいただきました。

これに、ポテトのグラタンが別皿で添えられます。美味しいジャガイモと上質のクリームだけで作られた、とてもシンプルなグラタンでした(これがまたパンがススム!)。

メインと一緒にいただいたワインはシャトー・グラン・コルバン1998 サンテミリオン。マダムにお任せしておくと、いつも「ちょうどいいワイン」を選んで出してもらえます。好みを知っていただいている安心感で、いつも甘えてしまってすみません。m(__)m

大きなグラスで深呼吸したくなるほどの果実味があふれ、グラスにオレンジ色のの長い脚ができる最高のフルボディ。「あー、おいしい」を連発しつつ、「あれ、もうなくなっちゃった」(^-^;;;

いやもう、いつものことです。

チーズを食べるのに、マデイラ酒をグラスでいただきました。ポルトガルのリスボンから1000キロほど離れたマデイラ島で作られているお酒で、甘いのですが食後酒やチーズにピッタリ。

締めくくりの一杯を名残惜しげにチビチビやるのに、ちょうど良いですね。

今回も大変美味しいお料理とワイン、そしてプレゼントをありがとうございました。シェフとマダムには、心からの御礼を。

そして一緒にバースデーをお祝いしてくれて、ご馳走もしてくれたKちゃんにも、ほんとにありがとう。m(__)m

フレンチレストラン カザマ(北海道 札幌市)
私が日本で一番好きなフレンチレストランです。

--つづく--

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