夏はやっぱり北海道
(2001年7月21〜24日 道北・道東)
  
 沖縄がとっても気に入って、夏も冬も沖縄ばかりに出かけていた最近。 稚内が恋しくなり避暑に出かけました。今度はオホーツク海側をひた走り 釧路や日本最東端の根室に行くのが目的です。とっても涼しかったです。
hkdmap.jpg
上がおよその行程図。4日間で1500kmも走りました。往路は全日空571便羽田発稚内行き。 定刻9時35分発で機種は767-300。離陸は滑走路16Lより9時47分でした。
 ↑上は離陸後6分後(9時53分)。水部は印旛沼です。東京湾で旋回した後、 船橋市・柏市などの上を飛んで茨城県の守谷町を通過。その後雲中飛行。 37000feet(11273m)で時速1000km/hというアナウンスがありました。
approachmap.jpg
 ↑稚内空港への進入図

札幌市内の上空を10:50に通過。10:55にはもう高度を落とし始めました。 どのようなアプローチを取るのか楽しみ でしたが、稚内へはノシャップ岬を通過後左旋回。ほとんど真東に向いて右側に 稚内の市内と空港が見えました。右に空港を見て最後は増幌川河口と黄色いペン ションを目印に稚内空港のRWY26にビジュアル・アプローチ。ILSでないアプロー チにはいつも手に汗握ります。

rjfwvisual.jpg
 ↑稚内空港最終ライトターン

11:10に稚内空港にアプローチするところ。相変わらず低い雲がたれ込めて いました。

saihokutan.jpg yoru.jpg
 ↑宗谷岬の昼と夜

 今回は夜10時頃も出かけてみました。もっとわいわい人がいるかと思いましたが、 意外と少なめ。ライトアップされている碑をよそに、無料駐車場はキャンピングカーが何台も泊まっていました。さすがに国境地域だけ、なんとなく怖い感じもします。昼間に 宗谷海峡の海水に触れてみましたが、冷たかったです。

 ↑サハリンが見えた!

 94年5月この地にはじめて立ったとき以来7年ぶりに樺太を この目で見ました。13時頃から見え始めました。(13時22分撮影)。 父の出身地ということで、ちょっと感動。

 ↑北緯45度のモニュメント

 稚内空港から車45分くらいで天塩郡幌延町内へ。道道121号線で幌延駅から天塩川 までの間に北緯45度を通過。モニュメントに風が当たって、ヒューという笛みたい な音がしていました。

 ↑天塩川河口

 石狩川に並ぶ北海道の大河天塩川。河口付近では蛇行し雄大な流れを呈する。 シジミが名産品。天塩町にて。稚内空港から1時間半。

saihokutan.jpg yoru.jpg
 左:全日空ホテル907号室からの眺望
 右:宗谷岬のガリー
 94年、98年に続いて3度目の稚内全日空ホテル。今回は最上階の鉄板焼き「はまなす」に 行ってみました。高価ですが美味! 宗谷岬の典型的な小さな谷(ガリー)があったので撮影。 周氷河性地形と森林火災のために地形面がよく見えます。
 ↑稚内駅前で見た青看

 ロシア語で表記されています。「スタンツィア・ワッカナイ」と 書かれています。稚内温泉にもロシア人のおっさんが入っていました。 ちゃりんこで走っているロシア人も目撃。豊富町のマスコットの牛が かわいい。温泉につかっているのだ。このマスコットのことをカントリーサインと言うそうです。

 左:本当の最北端「弁天島」
 右:最北の一等水準点
 あまり知られていないが、宗谷岬よりも北にある弁天島。単なる岩礁 だが、双眼鏡で見ると海鳥の生息地になっているようでフンで若干汚れていました。

何故か地形図には載っていないのですが最北の水準点も宗谷岬で見つけました。

 ↑日本最北から2番目に北にあるコンビニ「セイコーマートえびす」

 ここが最北かと思いはしゃいでいましたら、宗谷岬の近く、富磯集落のセイコーマートの方が最北のようです。 稚内市恵比須5丁目1-21番地。

 稚内から浜頓別・歌登・仁宇布などを経由して2泊目のサロマ湖東急リゾートまで 飛ばしました。
 ↑国鉄美幸線仁宇布駅跡のトロッコ列車 鉄道紀行作家・宮脇俊三ファンであるなら必ず話題に上がる日本一の赤字線「美幸線」。その終点の仁宇布駅に行ってみました。なんとトロッコ列車が走っていて賑わって いて驚きました。時代も変わったものです。
 左:あこがれの地・陸別
 右:陸別駅前の温度計
 北海道の冬の気温のことを調べていると必ず話題に上がる陸別。 どんなとこなのか、数年前から憧れていました。陸別駅前には オベリスクのような温度計があって「厳寒の地」ということを 街の活性化の目玉にしているようです。
 ↑陸別駅

 道の駅も兼ね備えていて土産物店もあり。どこまでが道の駅かよく わからないが、トイレはきれい。水が冷たかった!

 ↑釧路全日空ホテル15階1504号室より

今回の旅行はどのホテルも当たりでした。ちょっとタバコくさかったけど、 釧路全日空ホテルも最高でした。釧路にははじめて訪問しましたが、夜は 霧が出ていました。地上の駐車場はちょっと入れにくいです。特に一番奥! 運転に自信がある私でもあきらめました。和食で奮発して7000円くらいの カニ食べ放題。前菜が多く、肝心なカニが来る頃には満腹に。

 左:日本最東端・納沙布岬
 右:GPSで位置を確認中(納沙布岬灯台にて)

 今回は、1日300〜400kmの走行距離となり景勝地をゆっくり見ることが あまりできませんでした。が、どうしても根室納沙布だけは行ってみたか ったので、チャレンジしました。釧路市内を10:30に出ても納沙布岬に到着 したのは13:30頃。根釧国道で「ゆずりレーン」が出たときに道警の取り締 まりがいてビビりましたが、直前に対向車線のエスティマがパッシング。 取り締まる気はなく威嚇している様子。注意しましょう。納沙布岬は ツーリングバイクが多かった。歯舞諸島もこの目で見ました。

 ↑野付崎 トドワラにて

 根室から厚床駅前までR44で戻り、右折してR243野付国道を走りました。 夜の246並の結構なスピードで走っていますが、セドリックのディーゼルが おそらく150km/hくらいで抜いていきました。なるほど死亡事故が多いのが わかります。標津町には野付崎という砂嘴(さし)の地形があって行ってみ ました。

野付崎付近の地図(Mapionによる) 

 途中トドワラという白樺の枯死した林があります。砂嘴ということで、道路一本 分くらいの幅しかないところがありますが、意外にも家屋があったりして驚きでした。 駐車場までで行き止まりで岬のとったんまでは行けません。LPGのタンクでつくったトイレ が終点の目印です。

 ↑野付崎の「タンク便所」

 全国津々浦々いろんなところに出かけましたが、タンク廃材を利用した便所 は初めて。窮屈ですが、密閉感があってなかなかでした。是非訪問してみてく ださい。車はこのタンクが見えると行き止まりになります。

 左:根室・中標津空港(略号:SHB)
 右:空港内部
旅も終わりに近づいて、中標津空港に到着。中標津空港はログハウス風の建物で、 こじんまりしています。羽田へ2便、千歳へ1便、丘珠へ2便の計5便×2が 発着するだけ。空港の回りは一周できる道路がありますが、調子に乗ってスピード を出していると突然ダートに。
 左:ALICE付近にて
 右:MIYAKO付近にて
 帰路はEL840便。機種は737-500。根室中標津−羽田は釧路空港の上空を 通過し襟裳岬沖、その先「アリス」というポイントを過ぎて進路を岩手県の 宮古に向けます。その後、仙台、茨城県大子町の上空を過ぎて羽田へアプローチ します。当日仙台湾にて漁船のライトが見えました。ざっと数えて40隻。 何を捕っているのでしょうか。北関東で雷雲発生。いわき・水戸市内が見える まで東側にデビエーション。雷雲通過中はなかなかの揺れに見舞われました。
  無事に北海道の旅は終わりましたが、やはり夏は避暑をかねて北海道の旅行 をおすすめします。
今回の旅のまとめ
値段 131,600円(1人)近ツリ
レンタカー走行距離 約1580km(HONDAシビック)
宿泊地1 稚内全日空ホテル
宿泊地2 サロマ湖東急リゾート
宿泊地3 釧路全日空ホテル
 ↑今回乗ったHONDA・シビック 野付崎にて

 この7月に納車されたばかりの新車でまだ1500kmしか走行していないので緊張しました。 燃費を満タン法で計測すると、なんと17.7km/リッター。ハンドリングはきびきびしていま すが、最小回転半径が大きく、転回する時は1回で切れないことが多かったです。ブレーキ を踏んで停止する際、25km/hくらいで自動的にCVTのクラッチが切れます。同時にエンジン ブレーキも切れることになるので、その特性を知って制動をかけないと車がスッと前に出て しまいちょっと怖いです。Aピラーがやや視界を妨げるきらいがあります。下り坂は シフトの操作をしなくても、高いギヤにならないようにインテリジェント化しています。室 内のしつらえはなかなか機能的でもの入れなどがたくさんありました。

今回の走行データ

 2001年7月21日 約6.5時間で230km走行

11:33稚内空港−12:00宗谷岬−12:46道道849号の建設現場の末端(ここで引き返す) −13:30再び宗谷岬−13:53稚内空港−15:13道道121号幌延町北緯45度のモニュメント−1545天塩町天塩川河口 −16:23道道106号サロベツ原野入口−17:06国道40号の道道618号上湧知入口−17:19宗谷本線抜海駅−17:39 ノシャップ岬−18:01稚内全日空ホテル着

 同7月22日  約9時間で350km走行

09:24稚内全日空ホテル出発−09:58稚内公園(最北のコンビニに寄ってから)−10:45宗谷岬− 11:50村営猿払公園−12:24クッチャロ湖畔−13:19北見枝幸町内−13:43道道12号で歌登町− 14:18仁宇布−15:24雄武町内−15:44興部町内−16:34紋別市街−17:20湧別町内−18:17サロマ 湖東急リゾート着

 同7月23日 約10時間走行

09:30頃サロマ湖東急リゾート発−10:00サロマ湖三里浜キャンプ場着−11:04遠軽駅−12:10 北見駅−道道27-道道682-道道494へカーナビに案内されるが幅員が2m程度の狭小なダート道 がチミケップ湖まで続く(運転未熟な人は通行しない方が賢明)−14:30頃チミケップ湖−15:24 陸別駅−16:24足寄駅−18:15釧路駅−19:01釧路全日空ホテル着

 同7月24日 

10時過ぎ釧路全日空ホテル発−釧路湿原を見ようと思うが、工事中などで思うように到達できず 11時頃市内から離脱−11:38厚岸展望台−12:49根室駅−13:20南回り歯舞経由で納沙布岬へ−15:18 尾岱沼−15:40竜神崎−16:19根室標津−16:45根室中標津空港

 

 旅の目次へもどる

総合トップへ