2005年 「資本主義の中国」台湾への旅

2005年3月26日〜29日
▲エコノミーのYと書かれたボーディングパス
 2005年春、今度は台湾に行ってみることにした。前回の中国の印象がなかなか強烈だったので、今度は親日の国、台湾を見てみようと思った。こちらもデータが全て消えてしまったが、おそらく全部で8万円くらいで行けたような気がする。この日午前9時の成田は北西の4m/s、8.0℃。 最低は-3.6℃まで下がった。
▲B75スポットより搭乗
 朝6時すぎに新宿を出るNEXに乗る。7時半に成田につく。搭乗口について一番最初に撮影した写真が8時23分なので、ここでやっとほっとしたのであろう。今日はエアーニッポンEL2103便台北行きの767-300ER(JA8664)に乗る。23Aに座した。
▲ボーディングは9時開始
 今日は暖かく天気もよい。エバー航空とコードシェアをやっているようだ。定刻は9時20分となっている。9時25分にドアクローズ、9時30分にトーイングカーでプッシュバックされた。短い方の34Rから9時43分に離陸した。
▲キリンラガーとおつまみ
 今日のキャプテンはカネイトオル、客室乗務員はアサノモトミとアナウンスされた。離陸後、ライトターンでクライム。左の遠くに館山が見えた。この機JA8664にはシートテレビはないので、映画が始まると、地図がないので面白くない。映画はやめて地図画面にしましょう!
▲エンルートの天候はよい
 館山が左に見えたので木更津上空から、伊豆半島を横切って、大阪へ。その後徳島上空を経て、土佐清水(足摺岬のVOR SUC シアラー・ユニフォーム・チャーリー)に抜けた。この後はたぶんA−1(アルファー・ワン)を飛ぶ。A-1は溝辺鹿児島空港から台北のANPUという地点まで一直線である。 A-1ルートに上には鹿児島を出ると、KASEDA(カセダー)、RUSAR(ルサー)、AKVAS(アクヴァス)、SAPET(サペット)、BULAN(ブラン KXC)、OSTAR(オスター)、SHARK(シャーク)、ANNNA(アンナ)と続く。
▲ひつまぶしごはん
 おそらく管制官からは鹿児島(HKC ホテル・キロ・チャーリー)
の次はアルファーワン、then KXC(キロゥ・エックスレイ・チャーリー)と指定されているのだろう。このKXCはVORがあるのだが、こんなところに島があっただろうか。ここで那覇FIRからTAIPEI RCTPのFIRになる。日本の防空域のアウター(外側)はOSTARまで。
 本日のミールはうなぎかあなごか、いずれにせよご飯ものだ。この日は、体調が悪くビールを残してしまった。こんなことは初めてで非常に残念である。
▲台北へ到着
 台北空港には日本時間の13時09分に到着。現地時間はお昼過ぎだ。フライトタイムは3時間36分である。台湾は暖かい。入国をすませ、バスに乗る。台北の交通は日本と違い、左側通行。台北空港は写真撮影禁止とのことだが、空港施設内はよいのか?その辺をきちんと説明してもらいたい。
▲晶華酒店にチェックイン
 中正国際空港は思いの外、殺風景。活気はない。キャラクターの茶さんがいた。
今回のガイドさんは、70歳くらいの日本語が堪能な許さんという男性。優しい方だった。2005年春は、私が花粉症デビューをしてしまった年である。仕事場の病院で薬をもらって対処していたが、台湾に来たらぴたりと治った。
▲ホテルの18階の角部屋へ
 このホテルの一番良い部屋に通された。角部屋で景色も本当によい!薄型テレビもあり、持ってきたThinkPadも無線LANでつなげた。有料だが。
▲ホテルの外見
 このホテルには免税店があり、レストランも充実している。私が行ったときには結婚披露宴をしていた。外ではたまに客引きのおばさんがいるだけで治安はよい。
▲ホテルの前
 緑が豊かだ。このホテルは台北駅から北東側に15分ほど歩いたところにある。この数分後、右の写真にあるようにデモの参加者が練り歩いた。ちなみに晶華酒店はGrand Formosa Regent Taipeiという。
▲反国家分裂法に反対するデモ
 に巻き込まれた。要するに反共のデモ。ガイドの許さんが「今日の台北は大変!渋滞すごいよ。」と言っていたが、東京のすごいのに慣れているので、それほどでもなかった。どちらかというと資本主義が好きなので、賛同してもよいか。。。
▲18階の角部屋から林森公園を望む
 こんなに良い景色!下の緑がとてもきれい。もう二度とこんな良い部屋には泊まれないだろう。
▲忠烈祠(ツォンリエツー)に 2日目3月27日
 翌朝、ミニバスで半日観光。台北の北部にあるここに連れてこられる。台湾の英雄がまつられているとのこと。
▲衛兵の交替
 1時間に1回衛兵の交替がある。タイでも同じようなものを見た。ミスタービーンのテレビでもイギリスの衛兵の交替を揶揄したものがあるが、日本にはこの手のものがない。また徴兵制もないので、それは幸せかもしれない。
▲兵隊さんの歩いた場所
 には鉄さびがついている。一人コーディネーターのような方がいて、帽子が曲がっていないかどうか、などをチェックし、曲がっていれば直す、という仕事をやっていた。
▲コロナプレミオのタクシー
 台北のタクシーは日本車が多い。私が見たすごいのは、なんとランエボのタクシー。トランクにはスポイラーまでついている。我が国でスポイラーがついているのはせめてアリストの個人タクシー止まりだろう。
▲中正紀念堂
 蒋介石のことを中正公と呼ぶようだ。1980年に建てられた比較的新しいほこら。
 周りにお花がたくさん植えてあって、とってもきれいだった。
▲蒋介石
 の像が中にあった。比較的穏やかな顔をしている。この人は確か台湾の方ではなく、大陸中国からやってきたと思う。
▲お花がとってもきれい
 台北駅南東側の一角にある中正公園。ここに来たときは本当に暖かく、花粉症も治ってほっとした瞬間だった。
▲龍山寺
 というところに案内された。18世紀に建てられたお寺だそうだ。縁結びが叶う、赤い糸や、落ちたときの形でうらなう月形をした木片などの意味などをガイドの許さんに教えて頂いた。
▲ 台北駅へ
 バスに乗車していたツアーの方は、そのまま足裏マッサージをやりに行くのだが、台北ならば大丈夫そうなので私と家内は降りて、林森公園のマックに入った。いつも値段をメモるのを忘れるのだが、日本と変わらなかった。その後台北駅まで散歩。
▲台北101
 にやって来るために地下鉄のMRT板南線に乗った。バスの方向幕で板橋と書いてあって、何か職場を一瞬思い出してしまう。これからエレベーターに乗るところ。
▲台北101のエレベータ
 は東芝が作ったというような記事を読んだことがある。それも世界最速とか。エレベータ内部にはこんなイルミネーションがあった。並んでお金を払って登る。
▲台北101の展望台から
 台北市内を望む。クアラルンプールに出かけたとき、時間に間に合わず当時世界最高だったペトロナスツインタワーに登れなかった。が、その後こちらが追い越したので、とりあえず現状では世界一高いビルに登ったことになる。
▲ビルの制振用振り子
 これが展望台の真ん中についている。外の景色よりもこちらのほうが圧巻。台北101は市政府駅から徒歩12分くらい。リードがついているシーズー犬がいて、来来来(ライライライライ)と言ったら寄ってきた。
▲台北101の地下
 で食事。ラーメンのようなもの。シャンツァイがやっと克服できたので、とりあえず無敵。八角の香りは克服できず。
▲台北101下からみたところ
 若い人でにぎわっていた。この一角は非常ににぎわっていて、ちょうど東京のお台場のような感覚に近かった。
▲晶華酒店からの夜景
 18階なのでとってもきれい。台北は地元ではタイペイではなく、タイバッと発音するようだ。台湾からの留学生さんに「タイバッ」と強めに発音したら、ゲラゲラ笑われた。
▲故宮博物館へ 3日目・3月28日
 MRT淡水線の中山という駅までホテルから歩く。中山から5つ先の士林まで行く。途中圓山という駅の上を航空機が通過していく。
▲白菜と豚の角煮
 なんと故宮博物館は改装中で残念。チケットには、現在改装中なのでまた来たらタダにしますよ、と書かれていた。なかなか良心的。入り口には、中国で有名な新興宗教団体のFの方達がいた。ちょっと怖い。ここでFの名前を入れてしまうと、検索するとこのページがひっかかってしまうので、イニシャルだけに。
▲台湾の中央気象局
 地図をなに気に見ていたら気象台があるではないか。アメダス大好きな私は早速歩いて行ってみた。台大医院前で降りて5分。これが気象通報で読み上げられる「台北では南の風風力2、08ヘクトパスカル30度(台北のデータのイメージ)」のあの台北の露場。痛く感激!道沿いにあるのでこの写真を撮るのには許可などはいらないようだ。
▲総督府
 日本時代の1912年に建てられたものらしい。内部見学もできるようだ。
▲租って「貸します」ですか?
 よくこのカンバンを見る。空いているので売るか貸すかだろう。辞書を見ていないので。。。
▲電器音響街付近
 台北駅南西側にある、アキバのようなところ。日本的カメラメーカーのカンバンがたくさん並んでいる。
▲ホテルに戻る
 銀塩換算300mm相当の望遠で台北101を見る。少しかすんでいる。
▲松山機場にアプローチする飛行機
 ホテルからこんなのも見えた。ATRや757も降りてきた。次回は圓山大飯店に泊まりたい。圓山大飯店は松山空港のアプローチが丸見えなのだ。近すぎて昔YS-11がホテルに当たったことがあるとのこと。それもコワイ。
▲ドラえもんをやっていた
 若干著作権上問題があるが、ちょっと撮影してみた。この話が大好き。家内が傘を持たず、降られて駅で困っているときに「月光仮面しに行くから」と言ったらかなりウケていた。分かる人にはわかる。。ちなみに右のマントを着ているのものび太本人。
▲台湾のビール
 記憶にないが、たぶんこの晩に3本飲んだ。あまり印象がない。ラベルデザイン的には左のが強烈だ。
▲レンブ
 という果物。リンゴとモモを2で割ったようなもの。どちらかというとリンゴに近いかな。昔、仙台の同級生の家の庭になっていたミニリンゴの渋さを感じる
▲朝のニュース 4日目(最終日)3月29日
 これも日本と同じ。道路の混雑状況を映していた。この時、たくさんテレビを見たが、地震そしてエバー航空が乱気流に巻き込まれるニュースなど、なかなか情報としては遅れをとっていない。
▲マーチの4ドア
 フォルクスワーゲンのワゴンが迎えにきた。今日は、また別の渋い70歳代のおじさん。ちょうど声紋分析をやっている音響研究所のおじさんのような感じ。雨天で若干渋滞していた。6人くらいと混乗。
▲新幹線だ
 途中高速道路から新幹線の建設現場が見えた。なかなかできないですね。
▲中正機場へ
 どの客よりも一番早くチェックインをすませた。2階でコーヒーを飲む。書店で台湾の航空機雑誌も買った。
▲帰りのミール
 帰りはEL2104便。往路と同じJA8664の767-300ER。定刻は13:20頃だったが、キャプテン曰く「えー、燃料計算に手間取りまして出発が遅れております」とのことで、13:46にプッシュバックとなった。13:55に雨の中を北側に向かって離陸した。この中正機場では、数年前SQの747がクローズしているRWYに誤進入して、RWY上にいた重機と接触、大事故を起こした。そういうことが頭を一瞬よぎった。RWYの見通し、こんなによいのに。
▲エンルートは快晴
 土佐清水上空では37000ft、対地速度は1029キロと表記されていた。成田に到着する前、かなり手前から低空で飛行。ベルトサインが出たのは、銚子の手前だったようだ。成田はぐるーっと回って16Lの短い方にタッチダウン。17:30。成田の17時、南東の風3m/s、10.3℃。だから16Lに進入したのだ。フライトタイムはなんと2時間35分だった。とても近い!帰りはあいのりタクシーで自宅まで戻る。東京でも桜が咲いていた。自宅についたら早速くしゃみが出た。花粉症だ。

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