便JL547 RJTT-RJCH
 
津軽海峡に沈むきれいな夕陽が見えました 文・千葉 晃 2002年5月7日記す
1.羽田−函館便について

 今回搭乗したJA8981 B777-200 羽田にて

2002年4月26日に羽田−函館便(初めて)に搭乗しましたので、下に見えるものや函館空港のアプローチの様子 を写真に納めました。次回フライトされる方の参考になれば、と思います。今回搭乗したのは、日本航空547便 です。東京−函館間は2002年5月現在、日本航空と全日空のダブルトラックでJLが3往復、NHが4往復飛んでい ます。機種は747-400、777-200、777-300、まれに747-SRの時もあります。
2.飛行経路
今回の飛行経路やデータを、以下に示します。機種は777-200(JA8981 スタージェット1号機「シリウス」)でした。シリウスということで、 ボーディングの時にL1ドアの横に、熊の絵が描いてあります。星座由来なので、熊の輪郭だけなのがちょっぴり寂しい?乗客は8割くらい埋まって、 GW前日ということもあってか子供連れも多かったです。搭乗口は9番ゲート。私は10Aに座りました。10Aは スーパーシートのすぐ後ろの席で、前に壁があります。

荒川河口を左に見て(17:41)

隣には、日本航空関係者っぽいパンチパーマのおじさん が座っていました。持ち物は抱え鞄のみで、ラフな姿でした。1729にドアクローズ、 すぐプッシュバックしてタキシングを開始。首都高を渡って、34Rから1739に離陸しました。 離陸後、すぐ右旋回し高度を取りながら荒川の河口まで来ました。


雲の上から富士山が見えた(17:43)

それから雲中に入り、オントップ・コンディションと なったとき富士山が8時の方向に頭だけ見えました。1804に山形上空を通過し、1821に降下を開始し はじめました。通常は、栃木県の那須VOR、山形空港(ここまでV11という経路)、田沢湖のすぐ西側にあるWAPPAポイント、青森空港(ここまでV13)、 函館山(最後はV31)をめがけるようです。

ICAOによるエンルートチャートより(有効期限2001年9月6日なので現在は使用出来ません)
3.雲がきれました


八郎潟のシルエット(18:16)

降下を開始してまもなく、雲が切れ眼下に八郎潟が夕日のシルエットとなって見ました。米代川のラインも きれいで、18:21にアビーム岩木山(ABEAM=ちょうど真横)となりました。その後、津軽半島のぎりぎり東側を 通過し、18:24に十三湖アビーム。その時の高度は3500m、対地速度651km/h、外気温−2℃とディスプレイで表示 されていました。竜飛岬に今まで数回訪れていますが、上から見たのは初めて。地図そのまんまで、美しい!

竜飛岬(18:27)

 2002年4月26日18時の雲画像(可視光):高知大学の気象ページへリンク
ちょうど秋田県以北で晴天となっていることがわかります。



竜飛岬をカシミール3Dと国土数値情報50mメッシュ地図で再現してみました。ちょいと高度が高かったようです。


3.いよいよ函館アプローチ

白神岬に陽が沈む(18:28)

 津軽半島最北端竜飛崎を左に見ながら、機はどんどん高度を落としていきます。前方のスカイビジョンでは 函館山が目の前に見えます。函館山は標高334mあり、函館空港進入時の障害となっています。函館山が近づき、 少し右旋回しました。どうやら、今日は函館空港の滑走路12側(西側)から進入するようです。

函館山を左に見る(18:36)

 函館山が真横に見え、五稜郭のタワーなどがくっきり見えます。この夕方の函館アプローチは大変 美しいもので、忘れられません!「幻の夕暮れ函館アプローチ」と名付けましょう。函館山よりちょっとだけ高い状態で市内に入り、右旋回。競馬場を目印 にしながらILSに乗ったようです。機体の写真以外は、銀塩カメラ(Nikon F-50D 50mm f=1.8/フジクローム・ センシア ISO−100)で撮影しました。この程度の明るさなら、手ぶれ警告が出ていてもよく写ります。

国土地理院地形図閲覧システムによる1/25,000地形図:函館(延伸南南東)地形図
函館山がよくわかります


内陸まで進入(18:37)

写真右端に「く」字になった明かりが集中しているところは、十字街と呼ばれる市電の 停留所付近です。ここで下車するとロープウェイの山麓駅があります。 進入経路には湯の川温泉の建物があり、スリルがあります。 おそらくパイロットの方はファイナルで、「飛天」という温泉旅館(13階建て)のネオンを見ているものと 思われます。1842に無事タッチダウンしました。飛行時間63分、424マイル、682.3kmの飛行でした。

国土地理院地形図閲覧システムによる1/25,000地形図:五稜郭(南西)地形図
ILSが設置されている函館空港滑走路12の進入経路がわかります

4.東側からの進入
 西風が吹いていると、当然ながら滑走路東側のRWY30から進入します。函館空港の手前まで来て、右旋回し 左旋回しながら高度を落として進入するようです。比較的、高い高度から進入するようです。
今回のボーディングパスと2002年4−5月日本航空国内線時刻表(第2版)より
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