沖縄・宮古島訪問記
2001年12月26日〜12月29日
作成:千葉 晃

宮古島はまだ行ったことがなかったので、チャレンジしました。石灰岩質の平らな島で、天気もよく、また行ってみたくなりました。伊良部島にも行ってみましたので綴ってみました。

東平名崎(あがりへんなさき)北側の珊瑚礁リーフ 宮古島概念図

離陸15分で右側に富士山が見えた 駿河湾上空で御前崎が遠くに見える
紀伊半島沖の季節風による雲列(0913に撮影)
今回のフライトでは奄美大島が上空から見えました。その代わり、南下するに従って 雲が多くなり徳之島は確認できましたが、沖永良部以南は見えなくなりました。 那覇空港は北風のため、南側の36から着陸。きやん岬の南方約10kmくらいの海上まで 南下して低空で右旋回しました。着陸は1058と遅れ気味。

 那覇に到着して、急いでEL173便(Boeing737-54K−JA8595)に乗り換え、1120前に ランプアウト、1123に36からテイクオフ。搭乗率は9割程度。滑走路南西側に空港消 防の消防車2台が全日空の777に向けて放水準備をしているのがとても不思議に思えま した。おそらく訓練しているのだろうと思ったら、爆弾予告メールがあったようです。

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1131に上昇が終了、1140にまた降下が開始したので、 事実上の水平飛行時間はなんと9分だけ。宮古空港(MMY/ROMY)ははじめての利用 です。高度を落としてまず見えたのが東平安名崎でした。この岬を上空を飛んだあと、 来間島を目指します。その後島の上空で右旋回して、北風のためRWY04のILSに乗 ります。ROMYへの着陸進入は、色々あるようでキャプテンのやり方に 任されているようです。12時過ぎ無事着陸。

ニッポンレンタカーの予約を入れて置いたのですが、なぜか入っていませんでした。 本来宮古空港では空港渡し、営業所返しですが、営業所まで連行。特に文句も言いま せん。宮古空港のターミナルは最近できたもので、以前は西側にターミナル がありました。最近東側に新ターミナルを建設したので、ニッポンレンタカー の営業所は少々不便なようです。すぐに、本日の宿であるアトールエメラルドにチェ ックイン。昼食をとって、来間島を見て、東平安名崎に行きました。
伊良部島・下地島 12月27日
 宮古島のすぐ東側に、大きな伊良部島と下地島があります。12月27日は 一日かけて島巡りしてみました。伊良部島は宮古郡伊良部町に属しています。 伊良部島の面積29平方km、下地島は9.5平方kmなので、2島併せて40平方km弱 です。
フェリーの基本。バックでの進入。 4列に車が並ぶ
宮古島から伊良部島に渡るには、平良のターミナルから合資会社はやて海運(TEL09807-8-3081) か宮古フェリー株式会社(TEL09807-2-3263)の2社の便がそれぞれ、カーフェリーと旅客船を出しています。旅客船は1日30便程度、カーフェリーは13便出ています。日没時間の早い、9月中旬から翌4月までは最終便の出発が早くなるので注意してください。

 私の場合は、合資会社という響きが沖縄チックで好きなので、はやて海運のフェリーはやて 10時20分平良発佐良浜行きのフェリーに乗りました。島のフェリーの乗り方はよくわからな いので早めに行って手続きをしました。往復3000円で2人乗れました。車検証も見せません。 ※車検証は車の長さで料金が厳格に決まっているフェリーの場合に必要となります。
伊良部島が見えた 太陽電池式補虫器が至る所に
 
20分くらい前の1000頃、平良港のはやて海運の事務所前に車を止め、荷物が積み終わった後、 おじさんが誘導。他の車についてバックで進入。積荷は大量のキッチンハイターでした。 定刻に錨が上がり、時速20kmでクルーズ。約25分で伊良部島の佐良浜港に到着。すぐに、北側の 白鳥岬に行きました。珊瑚礁のリーフで大変きれいな岬です。
伝統的な魚追い込み漁の「魚垣」下地島空港すぐ脇 下地島空港北側のILS設備 海がとてもきれい
 
下地島に渡ってみました。渡るというよりもそのまま行けてしまうのです。下地島は、 国内唯一のジェットパイロット養成用の空港です。パイロットが訓練するときに地元の 民宿にでも宿泊するのかと思いましたら、ちゃんと全日空と日本航空宿舎がありました。  一応トーイングカー(牽引車)などの特殊車両もハンガーにあります。
伊良部島最北端の白鳥浜 伊良部島と宮古島との架橋の夢の看板あり

 伊良部島の佐良浜集落では、結婚式かカジマヤーがあったようで、皆米の箱を手にしていました。 民家から太鼓と三線の音が聞こえました。沖縄では「唄と踊り」があることは知っていましたが、 目の前で踊っているオバアの姿を見て感動。伊良部島と宮古島との間の架橋が当面の課題のようです。建設業社の名前が掲げられていました。夜9時半頃おそらくおめでたい席からの帰りの客を乗せた船の臨時便が宮古の桟橋に到着。回送で佐良浜まで戻っていきました。
基盤である石灰岩のコントラスト(伊良部中学校北側にて) 佐良浜港にある客船ターミナル

 伊良部島は珊瑚礁起源の石灰岩でできています。地形の形成過程は、地殻変動による静かな隆起と、 火山活動による比較的速度の早い隆起・上昇があります。忘れてならないのが珊瑚礁による地形形成 です。珊瑚礁は枯死すると白化し、その後風化すると灰色になります。さらに風化すると赤茶色に なります。ですからこのような白と赤土のコントラストになります。
伊良部島の製糖工場に運び込まれたさとうきび アトールエメラルド9階からの景色:伊良部島方向

 毎年12月になるとサトウキビの刈り取りが行われ、製糖工場に運ばれます。伊良部島の製糖工場で は大型のダンプに積み込まれたキビがどっさり積まれていました。
伊良部島には水準点がたくさん ちょっと失礼して、水準点を見てみました

 伊良部島は穴が開くほど見ました。次に水準点を探しました。 地理をやっていると水準点や三角点に興味が出てきて、つい探して しまいます。伊良部高校近くにある水準点を見つけました。マンホール のようなカバーがあり、ちょっと失礼してのぞいてみました。中心に金属でできた水準点がありました。 
人頭税石(平良市にて) 架橋された来間島

 平良に戻って、人頭税石(にんとうぜいせき)を見ました。平良の港から 北側に車で2分程度。看板が立っていて、進行方向右側に見えます。 ハザードをつけて止まってみました。かつて宮古島が薩摩の支配下だったとき この石のより身長が高くなると、男はさとうきび、女性は上布を租税として 納めなくてはならなかったのです。私の身長は163cmと小さいですけれども 納税義務はあるようです。

 架橋された来間島に何回か行ってみました。対岸に宮古島東急リゾート が見えました。東急リゾートの敷地に入ってみましたが、結構な客入り でした。来間島までは平良の中心街から車で30分を見ておくと余裕です。

ただ、地元の年輩の方のトラックなどは制限速度40kmくらいを遵守してい ます。タクシーなどは抜いていきますが、ゆっくり走った方が賢明です。
平良市内にある「おっぱい山」と呼ばれる残丘 地下ダム(福里)

 東平安名崎に行く途中、おもしろいものに出会いました。まず「おっぱい山」。石灰岩の残丘であるとされています。おっぱい山は城辺町にあり、平良の中心部から東平安名崎に向かって国道390を進みます。城辺町役場を左に見ながらちょっと行くと、下りの右カーブ進入中に左側に見えます。左に立派な県道199号があります。地下ダムは先ほどの城辺町役場前の交差点を左に曲がると直線の県道78号があります。直線が1kmくらい続いて加治道という看板が見え、少し左にカーブしたところにあります。地下ダムなのでダムは見えません。地下ダムはこのほかにもたくさんあります。

宮古島は石灰岩でできた島で、河川がなく水資源に乏しい島なのです。そこで、地下帯水層の適当な箇所にダムのようなコンクリートを作って少しでも地下水の滞留時間を長くするというものです。ただ、ダムはコンクリートパイルの連続打ち込みの工法になるようです。

 東海岸で見た偏形樹  西平安名崎の風力発電施設

東海岸での街路樹は強風で曲がっていました。これを偏形樹といいます。そのほかの見所は、平良市熱帯植物園、平良市博物館でしょう。 熱帯植物園は、ビニールハウスがあるわけでもない、自然のままの植物園。入園は無料。平良市博物館は、まあまあお金をかけてある博物館。 自然科学の分野も楽しめます。いずれも島の中央部にあります。
 
 池間大橋と池間島  大神島
西平安名崎にはNEDO管轄の風力発電所があります。風車よりも、現在の発電量や風速を示すインパネがあります。そちらのほうに私は興味がありました。宮古島の北側には池間島、大神島の2つの離島があります。池間島は架橋されています。この周辺の海は大変美しかったです。もちろん天気がよかったということもあるでしょう。

もう帰る時間となりました。


2001年12月1日から1月7日までのJLのTIME TABLEより

2002年2月で国内最後の運用になる,ボーイング737の200型に搭乗したくて、NU518便で那覇乗り換え,JL906便で東京へ。平良市を左に見ながら定刻に出発した737-200は一路那覇空港へ。10分ばかり早く那覇空港に着陸しました。

近畿日本ツーリストでのチケットとのため、那覇空港では一旦セキュリティーがはずれて、3Fのチケットカウンターで搭乗券を受け取らなければならず、大汗をかいて空港中を走りました。

あいにく帰省客でセキュリティーチェックのところが混雑していて,間に合わない気がしてボディーチェックをきちんと受けないそぶりを見せたので注意されました。ほかの乗客も乗り遅れがいるらしく、1810頃離陸しました。機種は747-300SUD(JA8170)でした。

1940に羽田の16Lに着陸。1950に10番スポットの前まできましたが、スポットがopenするまで待機。20:00今回の旅も無事終了しました。

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今回のボーディングパス類

宿泊:今回は2泊3日で一人約8万円の予算で出かけました。宿は1〜2泊目までアトールエメラルド宮古島、 3泊目だけブリーズベイマリーナに宿泊しました。アトールエメラルドは桟橋の目の前にあって、伊良部島に出かけ] る人には好立地となります。駐車場は、正面玄関の道路を挟んだところと、桟橋側に充分なスペースがあります。ブリーズベイマリーナのリゾートはどうかと思いましたが、落ち着いたイメージで印象はよかったです。目の前は人工だと思いますが小さなビーチがあります。駐車場のスペースは充分です。

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