東京羽田−旭川便(JD195便)搭乗記

(文・千葉 晃)

2003年9月27日に、久しぶりに国内線に乗りました。旭川で開催される学会発表があって、初めての
 東京羽田−旭川便搭乗となりました。翌朝の一番機で飛んでもきっと間に合うのでしょうが、中央線の大工事があって危険性を感じていたため、大事を取って前日から旭川入りすることにしました(・・・案の定、中央線は翌朝大混乱だったそうな・・・)。

搭乗したのは、羽田13:15のJAS195便(JD195)です。

はじめはADO便に予約を入れていましたが、青社(ANA)系列は座席指定ができないのです。
ただ、赤社・橙社(JAL系)は、ここの席に座りたい!とネット上でリクエストができます。
私の場合、窓側に座らなければ商売にならないため、しょうがなく橙社の便を選びました。
☆昔は臭かったバスゲート
三鷹駅は午前10:50頃の中央線で、神田乗り換え、東京駅で京浜東北の快速の飛び乗って、浜松町には11:30にはもう到着。旧国鉄と東京モノレールがタイアップすること自体信じられませんが、そのおかげで専用の通路ができて便利になり驚き。もう十数段の階段を登らなくてすみます。
 羽田にはちょうどお昼に到着。95番のバスゲートに。あまりおいしくないのですが、プラスチックトレイのカレーライスを食べ、いざ搭乗。このバスゲートは奄美大島に出かけて以来、本当に久しぶりでした。
☆排ガスを集める装置
13:00頃招集が。例のごとく、バスの排ガス取り除き装置の写真をまた撮ってしまいました。
 バスに乗り込むと白人がもじもじしているので、英語で
「降りたいの?」と聞くと「そうだ」との答え。運転手さんに大声で、「ドア開けてください!」と告げた。恥ずかしかった。でもしょうがない。バスでオープンスポットへ。それも最も南側のスポットでした。


今日の機番はヨーロピアンエアバス(←古い言い方!)A300-B4、JA8460。
A300もクラシックのB2、2マンクルーの600Rには乗ったことが有りますが、
-B4に乗るのは生まれて初めて。堂々たる3メンクルー機の面持ち。
座席は38Aでうしろから3列目、左側の窓。13:18にドアクローズ。この機種には
一切のテレビ・スクリーン類がついていないので、デモはCAさんが行っていた。懐かしい。
キャプテンはキムラさん、CAチーフはヨシウラさんとアナウンスがあった。


今日のボーディングパス
JALとJASは統合したので、てっきり荷物ハンドリングも
一緒かと思っていたら「荷物は別なんですぅ」とのこと。


13:34にエアボーン。RWYは34Rより。すぐに右旋回。
レインボーブリッジが見える


画面すぐ下の緑地は、夢の島。そのすぐ北側には東京ヘリポート。



ディズニーランドを左に見たあと、レフトターンして茨城県守谷町にある
守谷VORを目指す。この後、青森まで下層の雲がべったり。
2003年9月27日午後2時の雲画像(高知大による可視画像)


☆今日のキャビン内は5割程度の搭乗率。私の隣に、私と同じくらいの
男性が座したが、広いところにうつった。内心よかった〜、という気持ち。



山形VORを14:01、東北VORを14:19、千歳を14:34に通過とのアナウンスが
コクピットよりあった。山形を過ぎてからジェット気流の域にかかるので、揺れが
あるとのこと。なるほど、山形VORを過ぎると高度をやや下げた模様で
ハイレイヤーの雲も現れ、ビトウイーンコンディションに。

本日は8800m(正確には29000フィート)、対地速度900km/hで飛行。
到着地旭川は曇りで17℃とのこと。


東北VORを過ぎて、ダイレクトで千歳へ。左側が津軽半島。真下が下北半島
の尻屋崎。写真ではわかりにくいが津軽半島側の津軽海峡では、やや円形
の白波が立っている。原因不明。下北半島では背は低いがCbが盛り上がって
いる。


中央の岬は、恵山岬。すごいきれい。14:28



噴火湾を望む。丁度この方向が長万部など。右下は白老の海岸。
尻屋崎から千歳までは7分程度。


新千歳空港上空。完全な真上を通っていないので、東北VORを過ぎて
からダイレクトでASIBE(アシベー・芦別上空)ポイントまで行く途中なのかも
しれない。奥は支笏湖、そして羊蹄山まで見えた。エアボーンから55分で
新千歳上空へ。


1分すると、夕張川の蛇行が見え、石狩平野が見えた。


芦別上空(ASIBEポイント・旭川空港からラジアル220度に15マイル24km)を過ぎて、
6マイルしたところで右旋回。すなわち、 規定では空港の手前9マイル(14.5km)。
このときの高度はおよそ4100フィート(1250m)以上とのこと。

その後は旭川空港から南側に9マイルの円弧上を飛行し、旭川空港のILSの電波
と会合するまで飛び続ける。その間、富良野、美瑛の上空を飛ぶ。
初秋ということで、畑の彩りがパッチワークのようで美しい。


富良野市上空。画面方向に旭川市。まだILSの電波とは会合していない。
この分だと、滑走路34に南側から着陸しそう。


ILSの電波が見つかったところで、最終のレフトターン。磁方位を343度に。
バンクは20度程度か。

ここは空港からラジアル165度(南南西)に
9マイル地点。この時点で3300フィート(1005m)


美瑛上空を左に見て、ディセンド。


RWYが見えた。タッチダウン(14:52)。A-300-B4の着陸性能は非常に
高く、すぐにショックもなく減速した。
2003年9月27日15時の雲画像(高知大による可視画像)


旭川空港ターミナル。大阪便のMD-90がいた。


到着後のコクピット。


今日の荷物タグ 旭川の3レターはAKJ



☆タクシーで1310円の千代ヶ岡駅。

今日の宿は、前から泊まってみたかった旭川ターミナルホテル
駅とくっついているので、やはりこれは列車で旭川駅に行かなくては
と思いました。地図をみて、富良野線で最近の駅を調べたら千代ヶ岡駅
 というのがあった。無人。機は1500頃に到着、荷物が出て15:10に
 クラウンコンフォートの個人タクシーに。無口な運転手さんにのっけてもらって
15:17に駅に。



☆ホームから着陸機(ADO機)が見える
駅舎内には、「列車が遅れて来なかったら、こちらに電話してください」
 というJR北海道の案内の張り紙があった。東京では考えられない!
雪で埋もれちゃうのか?


☆15:32にディーゼルカーが来た
1両だけだが、イスは満席。最後尾のデッキですごす。約20分くらいで
旭川駅に到着。若者が多い。


☆富良野線のホームは、駅の出口から一番遠い
奥に見える建物が、今日の宿、旭川ターミナルホテル。


☆旭川ターミナルホテル 13階からの眺め

なかなか良い景色。向こうのcu雲があるのは大雪山系。写真右側に
旭川空港がある。本当に久しぶりにシングルに泊まったが、なかなか窮屈。


黄昏れてきた なかなかきれいな街だ 忘れられないこの景色

窓にカメラを置いて、セルフタイマーでスローシャッターにする。大雪山の
シルエットが美しい。この後、一人でサッポロ・クラシック(道内限定ビール)を呑む。
街をふらつき、山頭火というラーメン屋へ。頑固オヤジが店主かと思って覚悟
して行ったが、なんのことはない、若い店員が頭を低くして接客していた。

本ページの撮影機材:F-50D(銀塩)/TAMRON19-35mmf3.5-4.5/KODAK EB-3
☆印:OLYMPUS C-840L

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