JALエクスプレス・新千歳−仙台便搭乗記
(文と写真・千葉晃)
2003年9月29日月曜日、JALエクスプレス842便(JC842)にて新千歳から仙台まで飛びました。その時の記録です。ホテル出発前からの様子ものです。


千歳エアポートホテルアネックスとJC842便のボーディングパス
前日に旭川での仕事が終わった後、最終便に乗れないかもしれない可能性があったので、一気に東京まで戻らず実家のある仙台に一旦寄ることに。前日17:20の国鉄バスで旭川から札幌駅まで。札幌到着1910。昔、旭川から千歳まで特急に乗ったら、6000円くらいとられた記憶があり、今回は思いっきり節約してみた。バスだと2000円。便所もついている。
 札幌ビール園にでも寄ろうかと思ったが、面倒なので19:50頃の快速電車で、千歳に行ってしまうことに。20:30頃千歳に到着し、予約してあったエアポートホテル・アネックスまで歩いて行く(駅から5分くらい)。
  さすがに日曜と言うことで、人通りが少ない。チェックインし、背広を着たまま、歩いて8分くらいのところにある「つぼ八」に入って、一人で呑む。外は誰も歩いていないが、何故かつぼ八店内には人が!
 戻って館内にあるヒノキ風呂に入る。なかなか気持ちよい。千歳空港では自衛隊機が夜間も発着しているようだ。後でわかったことだが、この自衛隊機は苫小牧のナフサタンク火災の泡消化剤を運んでいたようだった。翌朝、朝食をとり9時40分頃の千歳空港行きの電車に乗る。4年ぶりの千歳空港だ。

 さあ、この瞬間から到着まで、色々な情報を採らなくては・・・。
空港には10時に到着。まだまだ出発まで時間があるので、色々な物産を見る。なかなかおもしろい。金属探知器を通過し、鞄やカメラ・フィルムを被爆させて搭乗口へ。近くのゲートからは名古屋から来て折り返し沖縄便の767-300がいた。これが国内最長距離路線。いつかは乗ってみたい。その後、青森行きが出発。何故か人が多い。外は急な雷雨。(2003年9月29日午前11時の雲画像・高知大による
 ところで私が乗る機は、時間になっても見えない。そのうちに、アナウンスがあってミストアプローチしたとのことで、再度チャレンジするから遅れるとのこと。出発時刻の11:15に機材はブロックイン。ターンアラウンドの準備を急いで行っている。おそらくコーパイさんであろうが、紙袋を持ってシップに戻った。たぶん昼食なのだろう。
今日の機材は、ボーイング737-400型。機番はJA8994。
11:40に、定刻よりも25分遅れてブロックアウト。乱層雲がたれ込める中でのテイクオフとなる。滑走路はウエットコンディションの19Rから。今日の座席は、右側後から2列目の25K。なかなか良い席だ。
スポーツカーのような737-400は、短い距離で11:45にエアボーン。かなりの急角度で上昇している。
2分後、クラウドトップに出た。9月末だというのに夏の雲だ。
その次に見えたものは、金曜日の地震でナフサが漏洩した出光興産のタンク火災。千歳付近の寒冷前線に強烈に吹き込む南風の影響で、白い低層の積雲が。その一方で、火災の煙のみが不気味に黒いコントラストとなっている。
11:56に少しレフトターンする。おそらくTOBBY(トビー)ポイントにさしかかったのだろう。苫小牧から14分後、下北半島尻屋崎に到着(写真)。コクピットからのアナウンスがあり、当機は高度7000mを時速700kmで飛行しているとのこと。さらに、遅れを取り戻すため、最短距離を飛行しているとのアナウンスがあった。機長はリッチさんという外人のかた。
  下北半島が意外と近く見えるので、TOBBYからHPE(花巻空港)にダイレクトに行くのかもしれない。通常は、宮古を通過するリアス海岸ルートとなるようだ。12時丁度の雲画像。
737-400のキャビン内。今日の搭乗率は4割程度。シートはレカロ社のものだった。12:16から少しずつディセンドを開始した。
12:24に胆沢の扇状地、散村の状況が見える。それまでは低層の雲があって地上は見えなかった。
古川の北側の仙台平野上空に。12:29。谷の部分は水田になっていて、コントラストが美しい。アメリカでは乾燥帯で水の流れによって筋になっているが、日本にもこんな景色があるなんて。
ずいぶん高度を落とした。これは宮城県古川市内。新幹線と駅舎が見える。この後すぐに、シートベルトサインが点灯し、レフトターンし始めた。
古川を通過後、CU系の雲の中に突入し、機体は揺れた。その後、七ヶ浜の沖を右に見て海上でライトターン。
仙台市若林区の荒浜あたりから内陸へ入る。なんと、今日は滑走路09から着陸するようだ。09だと実家が見える!写真中央の集落は、荒浜。
仙台南道路。蛇行しているのは名取川、日辺(にっぺ)集落あたり。順調に降下。
仙台市太白区南仙台付近。デートの左上が東北新幹線。この写真にわが実家がうつっている。感激。
樽水ダムを目の前にみて、大きくレフトターン。バンク20度といったところか。
まだまだレフトターンと深いバンク。おそらくコクピット左席からはRWY09が見えているはず。
バンクも緩くなって最終のアプローチ。仙台空港は、海側の27から着陸するときはILSがあるが、山側の09はすぐ近くに丘陵があるため旋回のスペースが限られている。かつて徳島空港に、山側から着陸したが、丁度あれと同じような感じでなかなかスリルがある。ILSによる着陸は嫌いだ。やはり、ILSがないVOR系のアプローチがたまらない。
東北本線の上を通過、右側に煙突の煙が見える。かなり風が強く乱れているようだ。
仙台南道路を再び通過。
仙台空港にタッチダウン。12:41。実は、仙台空港に降りるのは20年ぶりくらいだ。東京−仙台便が廃止されてから、用事がない。現在は成田−仙台がフェアーかNALで飛んでいるが、羽田−仙台も飛ばせば乗り継ぎ客がいると思う。隣には、アシアナ、奥にはJOのDC-10がいた。1245にB/Iしたので、正味1時間7分。飛行時間は56分だった。この夜最終の「はやて」に乗って、東京の自宅へ戻った。



JC842の荷物タグ 仙台の3れたーは「センダイジャパン」のSDJ

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