2004年12月 中国(北京・上海)厳冬の旅
2004年12月に北京と上海に行ってみました。
2004年12月25日〜29日

▲中国国際航空北京行き CA926 B-2059
 SARSもおさまったということで、今年の冬は共産圏の中国に行くことにした。相変わらずHISに電話をしてみる。 中国4泊5日で10万円を切っていた。安いのは寒くてオフシーズンだからである。出発は12月25日。この朝の練馬の最低気温2.3℃。飛行機は14:55発だ。

▲富士山が見えた 自宅の真上を飛ぶ
 CA便に乗り込む前、成田ではチェックインのところですごい並ぶ。同じ時間に上海行きも飛ぶからである。列にたまたま中国と行き来しているビジネスマンの男性とお話をする。上海で火鍋を食べてお腹をこわしたお話など・・・。おもしろかった。この日の成田の15時は、10.3℃。

▲CAの食事
 牛肉(ニュウロウ)と鶏肉(ジーロウ)と言われてジーロウと言ったような気がする。四声の発音は特にしていないが通じた。ビールは燕京ビール。品質が悪い、とどこかで記事を読んだ気がする。後で怖くなった。機は15:20頃離陸したと思う。NHのCAが一人乗っているので、日本語でも安心というようなアナウンスがあった。

▲韓国上空
成田の34Rの短い方のRWYからT/Oしてライトターンでクライム。江東VOR上空をヒットしたようだ。ただ、低層の薄雲と太陽が横から当たっているので陸地は確認できない。成田からはダイレクトでチノ、サプラ、テグ、ソウル経由で北京に行く。777-200でシートパターンは2−5−2。ほぼ9割方埋まっていた。

▲北京新世紀日航飯店 部屋は2215
 成田からの飛行時間は4時間半あまり。北京時間18:30に到着した。入国審査などを行い、ガイドのチーさん(女性)の案内でホテルにつれてきてもらう。入国審査は思いの外時間がかかった。北京の入国のスタンプは速乾性ではなく、こすると消える。シヤチハタなどが進出すればよいな、と思う。日本はやはりすごい国だ。JRの検札のインク、絶対にシャツの胸ポケになどくっつかない。北京首都空港は暗い。高麗航空あたりいないかと思い探してみたが暗くてわからない。

▲日航飯店からの夜明け(2日目 12月26日)

 前夜はホテル内で食事する。普通話会話集を片手に注文。かなり濃い辛み肉ラーメンみたいなものを食べた。全部で271.4元だった。お腹に残るようなモノではなく、あっさりしていた。目の前の個人商店で青島ビールも買ってみた。値段ごまかされていたかも。8元くらいだったような気がする。まずまずの味。翌朝は7時半前に起きたようだ。今日はこれから観光だ。朝は何も食べずに出かける。とにかく寒い。たぶん−10℃まで下がっている。

▲建設ブーム?
 朝チーさんとトヨタコースターが迎えに来る。高速道路を走って1時間くらいで八達嶺の長城に行く。中国は土地は国家のものだ、とのことを知る。どうして外国のクレーンって、横に長いのだろうか?縦に伸びるのは日本だけのようだ。

▲万里の長城
 途中、今にも壊れそうな共産圏特有のボンネットトラックなどを追い抜いた。長城の駐車場には手袋買って、みたいな人たちがたくさんいる。私とチーさんでトイレに行っている間に家内と他のお客さんにたかっていた。

▲長城から見た夷狄(イテキ)の景色
 とにかく寒い。私はジーンズ1枚だけだったが、こんなに寒い思いをしたのは生まれて初めて。モモヒキ、サルマタは必需品だ。ところどころ長城の道で凍結しているところもあり、滑らないように注意して歩いた。 長城まで行ってから下りてくるとおきまりのお土産屋さんがあった。

▲中国の高級車といえばアウディー
そこではたくみにお姐さんが声をかけてくる。一人とっても日本語が上手な20代前半の若い女の子がいた。背も高い。いろいろインタビューしたら、中国ではハルビンとか東北地方の人は、背が端正な顔立ちの人が多いらしい。北方系の満州人なのだ。色々教えてもらったので絵はがきを1セット買った。

▲快客というコンビニ
 北京市内に日本のコンビニがある、とのことだったが、私は見つけられなかった。よくみたのがこのQUIK、その名も「快客」。寒い割に外には人が多く、活気がある。

▲天安門広場
 89年、私が大学一年の時にここで事件があった。私は東洋史の授業をとっていて、事件のことを習った覚えがある。天安門はメディアが来て、中国の象徴だ、ということでここで事件を起こしたようだ。

▲左のハイエースはニセモノ?
 この天安門に一度来てみたかった。天安門前の道路は有事の際ジャンボが着陸できる、というのをどこかで見たからである。残念ながら地下道があって直接渡ることはできなかった。その地下道、首都にある地下道はオメグミクダサイ的な方がいることが多いが、人民解放軍か公安が警備しているのもあるせいかいなかった。治安はよかったのが意外だった。

▲紫禁城内部
 ここも来てみたかった。ラストエンペラーを一度見たことがあったからである。とにかく広くて、寒い。作りは首里城を思い浮かべさせるものがあるが、もちろんこちらが本家本元だ。
 うっすらと雪が積もっている。こういう時のほうが地表の熱が奪われやすい。

▲ここでタバコはおやめください
 漢字ってすぐに認識できますね。発音できませんが。

▲愛新覚羅溥儀が向こうから来そう
 ラストエンペラーで出てくる、溥儀が自転車練習をした通路。ここでジャッキーチェンが自転車に乗ると笑いが取れそうだが・・・。

▲一番北の神武門
 宝物がおいてあるところも入ったが、暖房が入っていない。日本だったら、そのようなところに行くとほんわかするのだが・・・。いずれにせよ、紫禁城は大きかった。

▲筒子河
 その神武門のところにあるお堀。完璧に氷っていた。その後、道路を渡り景山公園へ。


▲景山公園から紫禁城を見る
 ここも結構な人だかりがいた。ここは北京の中心部になるそうだ。こうやってみてみると、ずいぶん遠くまで見通しがきく。起伏もそう大きくないし、高いビルもないのだ。

▲ここでもハイエース
 中国でハイエースはJINBEI(ジンベイ)という。以前ネットで調べたことがあるが、これの完璧なデッドコピー(模倣品)があるようだ。トヨタ車は、これとコースター、そして3ナンバーのクラウンのみはよく見かけた。

▲シトロエンのタクシー
 トヨタに中国進出のラブコールがあったが、それを断ったという話がある。だからタクシーはこんなシトロエンに。タクシーは京Bというナンバーから始まる。これ以外は白タクだ、と教わる。
 景山公園から直接夕食の場所へと送迎してもらう。

▲全聚徳のダックディナー
 北京市内の北東側にあるこのお店につれてこられた。この部屋にも暖房がかかっていない!ツアーで一緒だった、東京大学理科V類(つまり医学部)の学生さんと食べる。日本の超エリートで1学年100人くらいしかいないので、そのうちの4人(ともう一人工学部の女の子)が一堂に会するのは結構リスクがある。

▲夜の天安門
 夜はライトアップされ、このようになる。中国が社会主義でなくなるときは来るのだろうか?

▲燕京ビール
 今晩も目の前のお店でビールを2本ほど買う。学生さんと一緒なので食事のところでは我慢した。

▲北京市内の様子(3日目 12月27日)
 今日はこれから上海への移動がある。マイクロバスが迎えにきた。北京は自転車の洪水のイメージがあるが、今はそうでもないらしい。

▲オデッセイ
 ホンダのオデッセイ。そのほかよく見たのは、広州本田の黒いアコード。このオデッセイにはリアフォグがついている。

▲ミラージュ?
 リアビューだけだとミラージュに見えるが。

▲紅旗
 有名な紅旗。後ろからみるとアウディーのようだ。

▲天壇公園へ
 明の永楽帝がつくった公園とのこと。途中の通路では、高齢者が元気に蹴鞠などをしていた。
▲すごい高齢者の数
 寒いと脳の血管障害などの病気が起こりやすくなるとのこだが、ここ北京のお年寄りは本当に元気。

▲これが祈念殿
 高さ38m、直径32.7mの円形木造建築物とのこと。

▲ベンツ?
 またまた車のネタで恐縮ですが、フロントグリルは思いっきりメルツェデス。ここまでやるか・・・。

▲昼食は山西料理
 またまた東大の医学生たちと昼食。ここで山西料理の刀削麺などを食べる。まずまず。ただ、お店なんだから電気付けて!という感じ。昔の東横線みたいに昼だからといって消さないで!
その後、高速で北京空港へ。飛ぶべき飛行機がキャンセルになったようで、ガイドのチーさんから急いで!と言われる。 言われるがままにチェックインなどをして、CA1855のチケットをボールペンで消しただけのものでCA1515便に乗る。

▲北京首都空港
上海に1時間早く到着した。その飛行機はもしかするとクラシックジャンボだったような気がする。なかなか出発しなかったが上海まで1時間半くらいで到着した。おやつにハンバーグが出たが、ハムがべろんと出ていて大味だった。隣のおじさんは鼻くそをほじりながら、2個も食べていたのが印象的だった。
 中国の人たちは、着陸してタキシーウェイに入った時からもう携帯電話をかけている。日本は厳しい。

▲機内で携帯OK
 EXIFによると上海時間で17:40に到着したようだ。私もすかさずデジカメで撮影。こんなシーンを撮影したらCAさんが思いっきりすっ飛んでくるのが日本。この晩は点心を食べたようだ。虹橋空港へ到着。

▲華亭賓館からの景色(4日目 12月28日)
 北京では快晴が続いたが、上海では残念ながら雨。朝起きてまたガイドさんが迎えにくる。今度は上海語を話す40代の男性。北京は日本の東京、上海は大阪と言われるだけに、良い意味で若干図々しい人だった。

▲ここにもあったマクド
 今日は上海観光。豫園商場と豫園というところに来た。ここではバスを下りたら、カサカイマセンカと言われた。物売りだ。
 ガイドさんが、「一円二円三円豫園」、といって笑かしていたがなかなか日本語が堪能だ。でも日本に来たことがないとのこと。北京のガイドのチーさんも来日したことはないとのこと。

▲豫園
 この豫園(よえん)とは16世紀からつくられはじめた中国庭園とのこと。30元で入れるようだ。ここは観光客が多く、白人さんも結構いた。
 建物の屋根の反り方が独特です。池には鯉がいた。鯉というとつい想像してしまう。「ぎゅーっと握ってエサを・・・」ドラえもんを見たことがある人にはわかるかな? 

▲豫園商場
 隣接する豫園商場という商店街を歩く。私はハンコが大好きなので、次回に来たときは彫ってもらいたい。特に何も買わなかった。ここで昼食。この後自由行動で市場などに行っていた。何と市場のゴミ箱には子犬がいるではないか!理由はわからないが、家内とはゴミ箱で寝ていたね・・・と話すようにしている。

▲上海博物館へ
 ちょうどこの日(12月28日)、何かイベントが行われていた。上海語がわからないので、特に気にも留めなかったが、竜宮城の踊りみたいなものをやっていた。テレビ局も来賓もたくさんいた。



▲博物館の内部
 外国の博物館は写真OKのところが多い。ここも多分に漏れずOK。中は広く、展示物は60万点もあるようだ。この後地下鉄に乗せてもらい、ピックアップのバスが待つ、上海の伊勢丹へ。伊勢丹でコーヒーを飲む。

▲東大の医学生さんと上海料理
 ここで上海蟹をオプションで頼む。私は家内と2人で1パイをオーダー。家内はうまい!と言っていたが、私はそれほどでもないと思う。ただ一生に一度くらいは食べておくべきかとも思う。決してドロ臭いものではない。

▲東方明珠塔
 私は単に「タマ」と呼んでいるテレビタワー。霧で上のほうが見えなかった。ここで自由時間があり20分程度散策した。家内にこれ何川?と言われ自信を持って「揚子江!」と言ったが揚子江の支流の黄浦江だった。


▲外灘(ワイタン バンド)
 上海租界があったこの地区。今は夜景がきれいなので、デートスポットになっているようだ。有料式トイレがあった。1920年代の建築物が多いようだ。奥の服部時計店は、上海税関とのこと。この夜、ホテルで生まれて初めてNHKのBSでやっていた冬のソナタを見る。上海で冬ソナ・・・やはり亜細亜だなと実感。

▲テレビの猫が可愛かった
 上海の女性は皆きれい。お化粧も日本っぽく、北京とは違う印象。この番組は朝やっていたもので、右のお姐さんが上海語であれこれ話している。その横で猫が金魚鉢に手を入れるという単純なアニメ。でも可愛い。

▲中国最終日 (5日目 12月29日)
 朝7時半に、昨日のガイドさんがやとっている大学生の男の子がやってくる。この方も日本語がかなり堪能。学生さんたちのホテルに立ち寄ってから、プードン空港に出発。INAXのカンバン。

▲朝は晴れた
 フォルスクワーゲン・サンタナのタクシーばかりが走っている。日本ではクラウンコンフォートやセドグロが多いが。建物から棒が出ているが、あれば洗濯物を干すためのものだ。

▲プードン空港へ到着
 9時14分に空港についた。7時半に出て、学生さんをピックアップしても1時間10分くらいかかった。思いのほか遠い。

▲CA929便
 10:00にCA929便が出発した。プードン空港では嘔吐している日本の高校球児が一人いた。777-200 、機体のレジはB-2063。かなり空いている。年末の上り便はこういうことが多い。

▲CA929のミール
 ユイ(魚)をたべたような気がする。朝からビールというのも気が引けるが、正月前だからよいことにする。

▲有明海と島原半島
 プードン空港を北に向かって離陸して、ライトターンでクライムしていく。日中間の空路A593を通る。上海CTAから一時期インチョンCTAと韓国の空域となる。ただ、確かに韓国空域になるのだがATCは韓国側には面倒くさいので引き継がないとのこと。これが所謂日中間のコリドー(回廊)になるわけだ。

▲機内は空いている
このA593にはおもしろい地点名がある。LAMEN、NIRAT、ONIKU、POTETというのが連続しているのだ。関東南岸にも、PIANO(ピアノ)、ORGAN(オーガン)、VIOLA(ビオラ)、CELLO(セロゥ)などの楽器シリーズの地点名があるが、こちらは食べ物シリーズだ。ついでに言うとMAMAS(ママス)、PAPAS(パパス)もある。

▲もうディセンドだ
 中国時間10時にドアクローズだが、それは日本時間は11時。この写真は13:08に撮影したので、2時間でもう関東南岸にいることになる。

▲13:25にタッチダウン
 実際の飛行時間は2時間で成田に到着した。上海は本当に近い。お隣さんだ。この飛行機は中国機なので、タキシング中写真を撮った。

▲成田は雪
 これが昨日上海で降っていた雨だ。成田では雪になっている。滑走路には積雪はなくブレーキングアクションは問題ない。13時の成田の時間雨量は2mmで気温は2.7℃。

▲マレーシア航空
 短いB滑走路に南からアプローチした。急制動がかかり、へんてこな形のタキシーウエイを抜け出たら、MASの777がスタンバイしていた。

▲降機開始
 うしろのほうだったが、パッセンジャーが少ないのですんなり降機。ジェット気流が強かったのか30分も早着してしまった。


▲おつかれさま
 やはり日本はよい国だ。子供のような感想だが、外国に出かけるたびにそう思う。帰りは空港2ビル14:16のNEX22の4号車14番A席に乗った。新宿には15:36に到着。


長城の入場券 ¥35.00円と書いてあるが、35元 表記は日本と同じ


中国にシヤチハタ進出せよ。これでは胸ポケが汚れてしまう。


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