2010年8月 ノアで行く車中泊 北海道 2010年夏
今年も恒例、北海道・稚内まで車で行ってみました。
2010年8月9日〜16日 7泊8日の旅(6泊は車中泊、1泊のみホテル)

写真と文 千葉晃

走行距離
【8月9日(月) 1日目】
今年も北海道へ。エジプトから帰国して以来腹痛・胃痛・お腹下しが続いています。出発は9日午後。この時間帯にしたのは、北海道へ渡るフェリーの時刻に合わせたためです。武蔵野自宅発は14:37。
▲大泉IC・外環経由で浦和本線に入ったのは、15:30頃で1時間弱。昼にしてはまずまずでしょう。東北道下りは空いていました。ただ、郡山〜福島間で帰宅ラッシュと重なってやや交通量多め。福島ICあたりで日が暮れました。
▲仙台宮城ICを19:37に通過。20:00過ぎに長者原まで到着。ここでガソリンを入れました。千葉さんという方に入れてもらったので、「私も千葉です!」とひとこと挨拶。ちょっと失礼して、バックしてSAに停車。ラーメンと豚丼のセットを食べました。 ▲この長者原SAで、軽米の消防本部に納入される、ポンプ車みたいなのがトレーラーに積まれているのを発見。モリタさんで作ったのでしょうか。新品でした。調べてみたら、モリタさんの多機能消防車REDSEAGULLというタイプでした。ベースはエルフです。
▲長者原SAを21時前、紫波SAを22:16、岩手山SAを23:04、安代JCTを23:25通過。岩手山SAの洗面台。デザインはとってもよいのですが、慣れてないので歯磨きして「ペッ」ってやりにくいです。 ▲八戸道・折爪SAを23:57。これで夜間割引の対象になりそうなことを確認して、下田百石ICを午前零時半に出ました。料金は5700円でした。こっからが長い!大間まで2時間と踏んでいましたが、途中霧でスピード出せず。陸奥横浜の道の駅は1:56。大間着が3:18でした。結構かかります。ここで仮眠。
【8月10日(火) 2日目】
結局寝たのは3:45。1時間寝ただけで、放送があり5時から乗船手続きがあるとのこと。ネットで予約していたので、チェックイン機に予約番号とチバアキラと入れただけでチケットが出てきました。車検証も見せませんでした。
▲この「ばあゆ」には6年ぶりに乗船。懐かしかったです。色は白と青ラインに塗り替えられていました。お盆近くということで、子供連れの乗客などが多かったです。ただ、二等船室内は皆譲り合っていました。出発と同時に就寝。次の瞬間はもう函館でした。
▲車両甲板の様子。満車。前はチェイサー、右はアルファード。通常、船内探検しますが、今回は省略。 ▲いったん函館駅へ。北海道新聞などを購入。昨年と同じ店でハラス、イクラの定食を食べました。函館朝市は台湾・韓国からの旅行客であふれていました。
▲函館から森までちょっと渋滞。落部ICから入って、静狩PAで眠くなったので1時間仮眠。この日は、腹痛が激しく、PA・SAごとほとんど立ち寄りました。またまた、輪厚PAで眠くなって仮眠。15時頃です。やっと17時に札幌のHTBに到着。大好きなonちゃんグッズを買いにきました。ただ、お店はもう閉まっていました。 ▲家内は、「水曜どうでしょう」のファンで家でよくDVDを見ています。私もついでに見させられています。平岸台公園がよく写るので、どんなところか気になっていました。こんなところでした。
▲今回はこの1回だけホテルに泊まりました。また、家内が職場からもらってきた宿泊券で泊まったので、実質上タダでした。2万円とちょっと。泊まったのは、駅から徒歩1分の、三井ガーデンホテル札幌。今年の6月にできたばっかりのデザイナーズホテル。お風呂もすごかったです。部屋の広さははJRタワー札幌と同じ程度。 ▲電話して、サッポロビール園に6時半から入る予約をしました。駅まで歩いていって三省堂書店などを散策。なんと新型プリウスのタクシーが居て、それでビール園まで。予約客はこのポプラ館に通されるのでしょうか。今日は予約なしでも待ち時間ゼロでした。いつものようにラム肉をばりばり食べて、またタクシーでヨドバシカメラへ。店内散策。
【8月11日(水) 3日目】
三井ガーデンホテルの朝食。どっかから引き抜かれてきた感じのする、結構年配な支配人っぽい方がいて丁重に朝食会場を仕切っていました。すごいボリウムがある食事ではないのですが、先週までカイロにいたので(お腹悪くしたので)、すごいおいしく感じます!!!オレンジジュースも安心して飲めます。
▲レストランは1階にあります。ガラス1枚はさむと、通行人が歩いていて、ちょっと恥ずかしくておもしろいです。我々がモグモグしている、1m先を人がとおっていくの変な感じ。ドラえもんの「あちこち引っ越そう」というシーンを彷彿とさせる不思議体験ができます。
▲札幌を出て、下道で北広島へ。三井のアウトレットがあるのでここに寄りました。家内は洋服買っていましたが、私は北海道のおみやげを購入しました。 ▲日高道で次は平取へ。平取町立二風谷アイヌ文化博物館へ。ここへは初めて来ました。アイヌ文化の資料がきれいに並べてあります。
▲こちらは萱野茂さんのほうです。こちらは6年前にも来ています。個人的にはこちらのほうが内容が充実しているような気がします。息子さんが入り口にいらっしゃって、発券されていました。テレビで拝見したことがあります。 ▲日高国道(R237)は信号もなく、道内各地から苫小牧方面へのトレーラーが多いです。走りやすいのでしょう。占冠から道東道を使い帯広へ抜け、帯広駅で豚丼を食べました。老舗のお店が並んでいたので、駅構内のお店、「豚丼のぶたはげ」さんで食べました。おいしかったです。
▲道の駅「しほろ温泉」で今日はお風呂に入ります。今日は一日雨が降っていました。この瞬間だけ、雨がほとんど降っていなくて、外で荷物の整理をしました。 【8月12日(木) 4日目】道の駅「あしょろ銀河ホール21」まで走りました。雨が強くなってきました。雨の音の下で寝るのもいいですね。ちょっとしたアイドリングやドア開閉の音がかき消されます。足寄駅はすでに廃止になっているのですが、ホームなどが残っていて逆に寂しい気がしました。
▲生まれてはじめてオンネトーへ。 ▲阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖も見てみました。写真は屈斜路湖です。この日は雨ふりで何も見えませんでした。
▲その後、網走方面へ走りました。美幌峠の駐車場、とってもにぎわっていました。売店もキレイで、また商売熱心な様子がうかがえました。寒い ▲次に女満別空港へ到着。30分は駐車場タダなので、ターミナル内を見て回ります。だいたいお土産屋さんで何が販売されているのか興味を持って、見ます。
▲続いて、網走刑務所の博物館へ。入場料は結構高めでした。興味深かったのは、現在の刑務所の独居房などがあったことです。妹尾河童の本で刑務所の中身は読んだことがあったのですが、リアルでした。 ▲サロマ湖を通過していたら、虹が出ました。私は今までたくさんの虹を見てきましたが、全部が見えたのは生まれてはじめてかもしれません。私的には貴重な経験でした。
▲道の駅上湧別(かみゆうべつ温泉チューリップの湯))で温泉に入りました。ここは塩素のニオイがしましたが、逆に消毒されてて安心しました。イヤな感じはせず、清潔感があります。チューリップをかたどったゆるキャラ君からお湯が出ます。これはカワイイので是非ご覧ください! ▲今日は紋別まで走って道の駅「オホーツク紋別」で寝ました。ペルセウス座流星群の極大日ということで、夜11時頃からハイネケンを飲みながら、空を見上げました。1時間位で5個程度流星を見ました。こんな街中でも星空きれいでした。忘れられません。涼しいので、寝る前には缶ビール1本で十分。隣には、札幌ナンバーの四駆ハイエースに乗ってきた、井筒監督みたいな男性二人が、野営していました。
【8月13日(金)5日目】紋別を7時頃出て、ひたすら走ります。道の駅猿払(さるふつ公園)で9時。10時半に宗谷岬へ到着しました。宗谷丘陵にも上がってみました。珍しく晴れておりました。北見枝幸あたりから、500KHzくらいのサハリンのラジオを受信していました。結構早口のロシア語です。一応サハリンらしき陸地を双眼鏡で見ました。 ▲そのまま西條のペリカンへ。中華カタヤキソバを食べました。ご存知の通り、北海道は喫煙率が高いです。禁煙席があいてなく、しょうがなく喫煙席へ通されました。たばこの煙、イヤですね。どうにかならないんでしょうか。西條の社長さん、喫煙者なのかな?
▲ノシャップ岬のおみやげ屋さんで買い物。とうとうここまでやってきました。次はペリカンさんではなく、このおみやげ屋さんの2階で食事しようかな。ここのお土産屋さんは品物が充実しています。稚内で、稚内全日空ホテルに泊まらなかったの、初めてでした。 ▲オロロン街道から折れて、幌延の「幌延深地層研究センターPR施設 ゆめ地創館」へ行ってみました。(独)日本原子力研究開発機構です。要するに、地下に放射能のゴミを捨てたときに、どういう影響があるのかを研究するとこです。ただし、覚書書に一切放射能のものを持ってこない、とありました。
▲夕方4時に道の駅音威子府。この後に、音威子府と中川との間が雷雨・洪水で通行止めになったなんて信じられません。夕方5時半頃から、本日二度目のペリカン、それも西條名寄店で食べました。私はロースカツ定食。6時半名寄ペリカン出発、幌加内方面へ。 ▲幌加内へ向かう、国道239と275号はそれぞれ交通量が少ないです。途中で女性が運転する、チェイサーを抜かしただけ。7時半に道の駅「森と湖の里ほろかない」へ到着。ここでお風呂に入ります。夜に稲光が。道北で洪水警報だそうです。涼しくて快適な睡眠でした。
▲この道の駅、本当に夜の交通量は少ないです。隣では札幌ナンバーのトレーラーキャンパーと、軽くらい。家内は熊が出ないかどうか気にしていました。私は夜に1回トイレに行っただけです。水銀灯が11時くらいまで点いていて、星は見にくいです。夜には風が一瞬強くなりました。道北で収束しているからでしょう。 【8月14日(土) 6日目】
幌加内町内で見たそば畑。東京都宮本製粉指定、最寒そば、と書かれていました。練馬区の製粉業者さんのもののようです。きれいでしたので、思わず車を停めて撮影しました。
▲カーナビ経路を確認したら、私の研究の地、江丹別を通過することがわかりました。ということで、おきまりのアメダス訪問。ここで絶句。なんとアメダスが無くなっていました。私としてはこのような統計断絶が一番困るのです! ▲車で移動していったら、道路沿いに見つけました。ほっとしました。アメダスの設置状況を見てみると、結構新しいようでした。移動の経緯を調べてみたいです。
▲この後、美瑛を経由して富良野のファーム冨田さんへ。美瑛のセブンイレブンのある交差点で渋滞しており一瞬ひるみましたが、少々我慢したら、信号クリアしたら流れていました。今日はラベンダーソフトのカップを食べました。 ▲ファーム冨田さんへはたくさんの台湾人さんが来ていました。デジタルの一眼レフを首から掲げられており、高度経済成長期の日本人を彷彿とさせます。ISEKI農機のトラクタ。ノーズのところに、尻餅つかないようにおもりがついていました。なるほど。
▲日高街道を下って、もう一度平取へ。ダムへ。このダムは色々と問題があるようです。沙流川へ流れついた流木、こんなにあります。ユンボがおいてあってあれで処理するんだな、などと考えました。 ▲鵡川の道の駅でトイレ休憩を行い、そのまま苫小牧へ。ウトナイ湖へ。日本野鳥の会がやっている施設を見学。今年はウトナイ湖の水量が多いそうです。
▲道の駅ウトナイ湖へ。千歳に行くのか、台湾人観光客がたくさんいて、白鳥さんと記念撮影していました。ここには、悪質(?)な年配男性がいて、白鳥のえさを売っていました。行政指導があったらしく、彼はコイのエサと言って販売。近くに違法行為だとカンバンがありました。逮捕、検挙できないんでしょうか。 ▲夕方5時過ぎに、苫小牧のイオンモールへ到着。ここで、ビビンパを食べて、マッサージをしてもらいました。8時頃、フェリーターミナルへ到着。ゆっくり休みます。我々は翌朝5時発の八戸行きシルバーフェリーなので、十分時間が。22時頃車で就寝。1時半に起きて、2時から乗船手続き。3:45から乗船でした。
【8月15日(日) 7日目】
風呂は4時過ぎから利用できます。今日は2等でゴロ寝。風呂に入って、6時前に就寝。10時頃起床。隣に寝ていた男性が、私と全く同じ自衛隊カラーのG−SHOCKを付けていて驚き。昼は、イオン苫小牧で買ったカップラーメン。13:30に下船。
▲今日は満車で、車両甲板はこんな感じで詰められています。トラック・トレーラーはもう一つ下の甲板なのですが、牛さんが積まれている10t車は我々と同じデッキでした。このデッキのほうが
▲すぐさま八戸ICへ。右折で混みましたが、辛抱強く待ちます。今日は渋滞がかなりありそうなので、ゆっくり走行。15:30に盛岡ICをいったん降りました。またまたイオンの盛岡モールへ。ここで念願の、ぴょんぴょん舎さん(正確にはオンマーキッチン)で冷麺を食べました!すごいうまかったです。またまた、水沢ICでいったんおりて、渋滞をかわし、一関ICから再び入りました。そして、仙台東部道路経由で山本ICで降り、下道を走って、常磐富岡ICから入りました。 【8月16日(月) 8日目】
山元から富岡までは結構運転しがいがありました。東部道路で見た、我が町仙台の大年寺山のアンテナ群がきれいでした。常磐道に流れたのは、福島トンネルや矢板あたりの渋滞を避けるためです。
23時に、四倉PAに到着。今日はここで車中泊です。結構暑くて、朝方スライドドアを開けて寝ました。朝7時半起床。さて、最終日となりました。三郷JCTから外環で大泉、大泉駅前通過で午前10時に武蔵野自宅到着しました。おつかれさま。
昨年の反省から、船の予約はしっかり行いました。ただし、もう予約が結構ぎっしりで、乗船できる航路が限られてしまいました。また、昨年は3泊ホテルでしましたが、車中泊のほうが、走行可能な時間も増え、また朝も早くから走行できるので、車中泊のほうがよいです。

結局、今年は3260.5km走行しました。成田−香港が2933kmですから、広州あたりまで車で行ったことになりますね。

→右は、ノアのフルフラットにした状態です。後席側を向かって撮影しました。これで結構快適に寝られます。
給油記録と燃費
8/9 長者原SA 603kmを48リッター=12.56km/l
8/11 北広島 735kmを49.63リッター=14.83km/
8/12 網走 541.9kmを40.32リッター=13.44km/l
8/13 浜頓別 238kmを14.40リッター=16.52km/l
8/14 苫小牧 650kmを41.67リッター=15.61km/l
8/16 武蔵野 695kmを50.88リッター=13.66km/l
出発時ODD 52193km、帰着時ODD 55454km
総走行距離 3260.5km
 平均燃費は14.44km/lでした。
燃料残量が10リッターになると、オレンジ色の給油ランプが点灯するようです。高速だと、うちのノアは青森東京間は無給油で行けるようです。ちなみに前のGハイエースは宮城県内で給油が必要でした。
 

 2010年8月24日 UPDATED

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