2009年2月 DHC-8-400 に搭乗しました(仙台SDJ→成田NRT)
急用で仙台に帰りました。その復路で、仙台→成田便、それもボンバルディア
DHC-8-400に搭乗しました。不良品とのレッテルも貼られていますが
なかなか活躍していると思います。がんばれダッシュ8Q400。

2009年2月7日
2009年2月10日UP


写真と文 千葉晃
▲朝7時半の仙台空港
朝6時15分に起きて、7時に南仙台の自宅を出発。20分で仙台空港に到着しました。チェックインをすませ、おみやげを購入してゲートの中に入ります。チェックインのとき、「コネクションありません!」と宣言。
▲今日は全日空(オペレーテド バイ エアーセントラル)の3232便です。8:25発、9:25成田着のスケジュールです。座席指定はネットでできません。空港でシートマップで指定。ただし、後方窓側と指定したにも拘わらず10Dが指定されました。通常のシートマップは出なかったような気がします。もっと後ろがよかった〜。
▲空港の窓から、ちらっとDHC-8-400が見えました。
手前のMD-81は大阪行きで、ランプアウトしていきました。この時間帯は搭乗口はお客さんでいっぱいです。
▲トーバーの外し方
 で面白いことを発見しました。トーイングカーからトーバーを外すとき、まずトーイングカー側からはずして、次にノーズギアからはずしていました。安全のためなのでしょう。
▲8:05に搭乗案内コールがかかり、バスに乗りました。
 ちょっとバスの中で待たされて、ボーディング。74人乗りですが、おそらく成田で降機したのはおそらく私を含めて数人だと思います。コネックスではない人も、荷物を一旦預かって海外へ行く人のようでした。バスの中ではアラビア語の書籍を読むアラブ系の人1人、Cクラス客。それ以外はY客。職場旅行っぽいグループも。話ぶりから、タイあたりに行くものと思われます。
▲74人乗りで、
ざっと数えたところ、60名くらい搭乗していました。NH3232は8:26にブロックアウト。ダッシュ8は小回りがきくのでトラクターでプッシュバックさせないのが通例のようです。仙台空港からCRJに乗ったときも同じでした。8:31にテイクオフ。海へ向かうRWY27からフルスロットル後29秒で軽々エアボーン。本日の機体番号はJA854A。
▲しばし雲中飛行
この日のクルー、キャプテンはマエダさん、コーパイはババさん、CAさんはヒガシヤさんとマツモトさんでした。テイクオフ後ライトターン、槻木、角田は確認できましたが、すぐに雲にかかり常陸太田まで下は見えませんでした。阿武隈川河口通過時に軽いタービュランスに遭遇。たぶんこれが蔵王の「後流」になるのでしょう。
▲キャビン内の様子
 フライトレベル11000フィート、3351mまでしかクライムしません。あんまり上げると、大子の先で降下してくるジェット機と錯綜するからだと推測しています。時速は580km/h、成田の天候は2℃で曇りとマエダキャプテンから報告がありました。隣の10CのPAXさんは60歳前後の男性。ボーディングパスにconex KEと書いてあって、かつ釜山の観光地図を読んでいたので、たぶん14時発のKE716へのコネクションパッセンジャーだと思います。
▲エンジンは-100と同じ音。
Q400といえども、そんなに静かではなかったです。それはエンジンの近くだったからでしょう。エアボーンした後、エンジン音が最も大きかったです。フルパワー出ていたのでしょう。Q400はスピーカーから逆位相の音を出して騒音軽減しているとのことでしたが、思ったほど静かではない印象。オーバーヘッドにあるスピーカーを手で押さえてみましたが、騒音は変わらず。きっと違うところから音が出ているのでしょう。振動はYSよりも小さかったです。
▲防氷ブーツがあるのもターボプロップの証
 プロペラ機はあまり高度を上げられませんから、雲の中を飛ぶ時が多いです。翼に氷がついたときに、圧縮空気を入れて膨らまして、氷が壊せるような仕掛けになっています。
 あと、RACの-100とは違って、右側のCDorHK席にあったお見合い席はなくなっていました。オーバーヘッドストウエッジはちょっと開けづらい。C席で開けようとすると通路に出てしまい、他のPAXさんに迷惑をかけてしまいます。コミーさんのFFミラーは設定されていなかったです。やはり不便でした。
▲この部品はなんなんでしょう。
ダンプシュート(燃料投棄管)かな?誰か教えてください!エンジンの下側にあります。6本管ありますね。
▲CAさんがコーヒーを出してくれました
 私に配ってくださったのは、マツモトCAさん。ダッシュ400はコーヒーメーカーはついていないようで、インスタントでした。ヒガシタニCAさんが「翼の王国」を配っていたら、隣のKEコネックスのPAXさんも私も「下さい!」と言っていて、すぐにはけていました。英語対応版でした。
▲常陸太田市
 テイクオフから21分でようやく下界が見えました。常陸太田まで飛んできました。
▲常陸太田の街並みです。
大甕のあたりを飛行しています。大甕、昔仕事をしていたのでとても懐かしいです。
▲水戸市内
 日立製作所さんの大きな事業所2箇所通過。日本原燃さんや、JCOさんの事業所の上空を通過。父はかつて原子力系の業務に従事していたこともあるので、色々と考えてしまいます。
▲水戸市内です。
 8年前に、週に1度ひたち号で水戸を通過していたので、懐かしいです。行きはここで人が下りて、帰りはどっと人が乗り込んできました。
▲筑波山が見えます
 関東平野は快晴でした。上空3000mから見ると、たとえ筑波山でもぺったんこに見えますね。
▲百里基地が見えます RWYは2750mもあるんですね。
 まもなく茨城空港としてデビューします。この空港の意義は、羽田や成田のコンディションが悪い時に、ダイバート先になりうることです。関東はダイバートできる空港が少ないです。
▲涸沼(ひぬま)
このツチノコの頭みたいなのは、横から見た涸沼です。鉾田市上空を通過しているようです。
▲茨城県北部のビニルハウス地帯
 白色のは雪ではなくビニルハウスです。上から見るとこんなにたくさんあるんです!
▲北浦と霞ヶ浦
 ちょっとだけ南西側にヘディングした関係から北浦が見えています。
▲銚子ボルタック
に向けて茨城県の海岸を飛行します。
▲北浦の一番東側ですね。一旦洋上に出るようです。侵食防止の工法が見えます。 ▲右側は北浦 そして鋭い逆三角形をしたところが潮来市の鰐川ということろ。左側が外浪逆浦。私は地理っぽい仕事をしていますが、このような浦があったなんて初めて知りました。
▲手前から常陸利根川、利根川本川、そして黒部川。恥ずかしながら黒部川という河川が関東にあるのもはじめて知りました。
▲おそらく旭市内だと思われます。ここでベルトサイン。撮影を中止します。栗山川(両総用水)の河口部分で34RのILSに会合。ライトターンでファイナルアプローチコースへ。
▲9:13にランディング。
 前方にも他の機はいなかったので、ワイドベクターなどにならずスムースに着陸しました。すぐにRWYより離脱。CRJと共通コンポーネントとのことで、前だけ見たらわからないです。
▲ドアオープンは9:23。このステッカーがQ400の証。
 途中、アシアナがテイクオフするので、N-HOLDでスタンバイ。直前にはANA CARGOの767がタキシングしていました。
▲やっとダッシュ400に搭乗できました!
 エアステア?の先っぽについている補助具、おもしろいですね。 
▲バッゲージ、バルクっぽく搭載されていました。アメリカの航空機ってこんな感じでボンボン積んでいくんですよ。
▲バスで3分くらい走行
途中、ムンバイ行きのビジネス737も金色の737も泊まっていました。ここは昨年F50に搭乗したところと同じ国内線専用ゲートでした。。
▲デアイシングカー
 何台もとまっていました。係員の方が、1台1台セルを回して、ハザード付けて出動準備をしていました。これないと飛べないですから。
▲4年前に仙台から飛んできたときとは違うバッゲージクレイム。 ▲福岡便、仙台便、そしてアイベックスの広島便が同じ時間帯につくみたいです。
▲9:50頃に外に出ました。
さて、何で帰ろうかと考えました。今日は荷物が多いので、リムジンバスにしました。チケット買うときに「中野まで!」って言ったら、成田<−>中野はもともとないそうです。羽田の時と勘違いしたみたいです。
▲10:05発の新宿駅行きにしました。
 PAXは私と白人さんの二人だけ!ほぼ貸し切り状態。本当は吉祥寺までにしたかったのですが、ちょっと前に出ちゃったみたいです。
▲日産UDのバスでした。
モギリの方とちょっとお話ししました。沖縄の浦添出身の方でした。
▲このUDのバスはなんと90万キロ近く走行しています。営業車すごいですね。
▲ガラガラで快適でした。
ドライバーさんとお話しました。私より2つ下の昭和47年生まれ。川崎のご出身とのことで、「近くにいたんですねー」と会話。「UDのは運転しやすい、日野車のほうがクセありますね〜」とのこと。リムジンさんはほとんどUD車だそうです。
▲普段運転中は写真とれませんので
結構とりました。こんなシーンとれません。成田の料金所です。
このUD車は長さ12m。ケツ振りは60cmあるそうです。シフトはエアーアシストで、間違って1速に入れると、警告音が鳴ってギアが入らないとのことでした。
▲レインボーブリッジに上がると
無線で司令室に連絡。4号新宿手前で落下物とのこと。3号に向かい渋谷で下り、明治通り、NTT本社の前右折20号で新宿へ抜けました。レインボーだと都内全体に無線行き渡りますから。
▲虹橋
 ここもなかなか撮影できないところです。今日はなかなか優しいドライバーさんでした。人柄ってあるな〜と思いました。
▲虹橋渡っている時に
本田の自動車運搬船がいました。斉藤海運さん所有のものらしいのですが、詳細不明です。誰か情報下さい。インサイトでも積んでいるのかしら。
▲11:40頃に新宿に到着しました。
 昨年4月から新宿とは疎遠になってしまって、本当に久しぶりに来ました。こんなドバイみたいなビルできたんですね。
羽田のD滑走路ができて、羽田−仙台便ができたら
乗客けっこういると思います。是非開設してください!

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