[ KNIGHT RIDER IT REVIEWS ] - ナイトライダーとは?

<トップページに戻る>


■ナイトライダー 【プロローグ】
 刑事のマイケル・ロングは職務中、敵の銃弾を顔面に受け、一度命を落としかけたが、ナイト財団の総帥ウィルトン・ナイトの意向により、マイケルは集中看病で復活。最初はウィルトン・ナイト自身もマイケルは助からないと思っていたが、マイケルは以前、軍の手術により額に鉄板が埋め込まれており、銃弾は外へ弾き返され命は救われた。だが顔に銃弾を受けて無事でいるはずもなく、整形を余儀なくされた。

 ウィルトン・ナイトは間もなく、マイケルを後継にするよう遺言を残して他界。マイケルには「マイケル・ナイト」という新たな身分が与えられ、更にマイケルの集中看病と同時進行で行われていた「ナイト2000計画」によりマイケルの愛車「トランザム」は勝手に改造されてしまった。その名も「ナイト2000」。人間並みの人格を持つAI「KITT」を搭載したナイト2000は、最初、マイケルに毛嫌いされたが、KITTの度重なる活躍に、マイケルも相棒として認識。以降、数々の事件は、殆どが彼ら二人だけで解決していった。



■ナイトライダー 【主な登場人物】
▼マイケル・ナイト(デヴィッド・ハッセルホフ)
 プロローグでも紹介した通り、知らないウチにナイト財団に引きずり込まれ、いつの間にか財団メンバーになった人物。愛車を勝手にバケモノに改造され、そのうえ後継者になれと言われて最初は反発したが、アメリカ的なノリで最後はすんなりと受け入れた。
 マイケルは殺されかけたとき整形手術で顔を変えたが、マイケルの顔のモデルはウィルトン・ナイトの実の息子「ガース・ナイト」。ナイトライダーの2と3で登場したが、大悪党の息子と同じ顔に整形するなんて悪趣味もいいところやね……。赤のトレーナーと黒の革ジャンがよく似合い、とにかく女性にモテる。整形手術後、ウィルトン・ナイトが「前よりモテる」と言っていたが、そんなこと言ったらマイケル・ロング役の人がメチャ可愛そうだ。

▼デボン・シャイヤー・マイルド(エドワード・マルヘアー)
 マイケルの良き理解者。それもそのはず。ナイト財団発足からずっといる人物で、マイケルが財団に運ばれた時から彼を知っているからだ。また彼は、本来は科学者であり、ナイト2000を開発したメンバーの一人でもある。
 彼は到る施設のオ偉いさんとも顔が効き、マイケルもデボンを大変信頼している。彼はまた面白い過去をいくつも持っている。たった一度だけゴルフで優勝した時にもらったカップはトレーラーに飾ってあるし、戦争時代はバイクに乗っていたり。

▼ボニー・バスト(パトリシア・マクファーソン)
 ナイト2000のメカニックを担当。車体もKITTもボロボロの状態から前よりも高性能なナイト2000をたった一人で作り上げた超凄腕メカニックだが、気品の高いボニーはいつもマイケルに対してキツイことをノタくっていた。
 日本の殆どの人は、エイプリルが最初でボニーがあとから代わったメカニックだとお思いの方も多いだろうが、実はボニーの方が先に登場している。その理由はエイプリルの解説で読んでもらいたいが、日本の配給会社もハッキリ言って酷い。放送順序を変えることだけはやめて貰いたい。特に香港映画は酷い!男達の挽歌とか。

▼エイプリル・カーチス(レベッカ・ホールデン)
 ナイト2000のメカニックを担当。ボニーとはうって変わって物腰柔らかそうな、まるでお母さんのような存在で、「母性本能くすぐる」のようなセリフが似合いそうな人物。また彼女はKITTの嫌がるような一種変わった機能を付けたがる人だった。
 日本放映版では彼女が最初に出てきたが、それは日本の配給会社が放送順序を勝手に変えた為で、本来は最初がボニー、次にエイプリル、そしてまたボニーが正しい順序だ。どうしてこのようなことが起きたのかというと、ボニーが大学へ行ったためで(本当)、代役としてエイプリルが入ったというわけだ。でも彼女、結構好きだったんだけどなぁ……スッと現れてスッと消えたので、非常に残念……。

▼レジナルド・コーネリアス3世 [RC3] (ピーター・パロス)
 ジャガーノートという敵の装甲車にメチャクチャに破壊されたKITTの車体を、ごく短期間で完璧に……いやそれどころか、それ以上に改良してしまった超凄腕メカニック。ナイト財団に縛り付けておくのが勿体ないくらいだ。
 といっても凄腕メカニックぶりを見せたのはこの時だけで、以降「新ナイトライダー」では、ほとんどマイケルの弟分といった感じで登場。「メカニック」としてのRC3は見ることはできなかった。ガラクタからバイクを作るくらい他にもできそうな人は沢山いそうな気がする。
 RC3のCがよくわからない。日本語解説を聞くと「コルネリウス」とか「コルネリンス」とか聞こえるのだが、とあるHPのBBSで「コーネリアス」だと言っているのを見かけたので「コーネリアス」にしておいた。

▼KITT (Knight Industry Two Thousand)
 説明するまでもないが、ナイト2000のAI。いつの間にかKITTは人工知能、ナイト2000はボディーというように言い分けられていたが、結局のところは両者とも同体である。Knight Industry Two Thousand (Knight2000)の頭文字を取ったのがKITT。自分でも本名はKnight2000、通称KITTだと答えていた。
 ナイト2000は、冗談が理解できるほどのAIだけでもすごいものがあるが、あの車体に付いている機能の豊富さに更に驚かされる。どこにそんなスペースがあるのか。車を飛ばせるほどのターボ、前後ウインチ、二酸化炭素、強力コンプレッサー、小さな街一つ分の電気を作れる発電器、自動ドア、自動トランク、自動ボンネット(笑)、パラシュート、ラムジェット、変形システム等々。
 ということで、このページのメインはKITTの機能を洗いざらい追跡するのが目的。

 「機械が機械らしくなく喋る」という新しい概念は、ある意味様々なメディアに影響を与えたのではないかと思う。マンガでもアニメでも映画でもそう。昔はどうも機械っぽく喋ることによって「機械」だということを強調したがっていたが、現代は逆だ。機械っぽく喋ると旧世代のマシン、もしくは壊れてるというイメージを強く感じる。
 ナイトライダー以前にも機械が人間と寸分違わぬお喋りをする番組はあっただろうが、これほどまでこのジャンルを世に浸透させたのはナイトライダー様々ではないかと思う。



■ナイトライダー 【見なければよかったムカツク1本】
 流石の私でも未だに見て悔やんでいる1本のナイトライダーがある。見なければ良かったと思う1本。「新ナイトライダー2000」。この映画を見て納得できる人はSF映画というジャンルに対して殆ど免疫が無いのではないかと思う。
 このナイトライダー2000は、初代ナイトライダーの本当の最終回らしき存在なのだが(実際には新番組でシリーズ化されたらしいが、あまりの人気の無さにすぐ終わったとか)、とにかく酷いなんてものではない。実に不愉快!

 ・ナイト財団が、どこかのセンターみたいになってしまい、面影がまるで無い。
 ・デボンがアッサリ死んでしまった!(心残り激しすぎ)
 ・ウィルトン・ナイトの意志を直々に受け継いだマイケル自身が財団を引退!
 ・マイケルがKITTをアッサリ直してしまった!(メカニックの存在理由ゼロ)
 ・自前のボロ車や、新たに作ったスペシャルカーに、異図も簡単に搭載してしまった!
 ・フォンフォンに残光が無い!(あれじゃKITTとは認められない)
 ・KITTはあのスキャナー(フォンフォン)が目だと思っていたが、別に目があった…。
  あれは色々な意味で反感食らうぞ。
 ・KITTはナイトライダーのシンボルとも言える黒の82年式トランザムを失った!
 ・あの赤いトランザム最悪!
 ・KITTのチップとやらが人間の頭に埋め込まれ、KITTは一部の機能を失うという最
  悪さ。なんでチップを新しく作らんかね。つーかこの世代のチップが何の役に立つ。
 ・やっぱKITTのイコライザーはLEDじゃないとダメ!
  あのギラギラしたコンソールじゃないとKITTを見ている気がしない。
 ・KITTの機能が全然無い。水上走行なんかいらんから、せめてターボブーストくらい
  バシッとキメて欲しかった。
 ・あの連中が財団を引き継いだら即潰れる。

 この番組の監督は、ナイトライダーを誤解しているか、はたまた未来志向しすぎたのではないかと思う。SFの世界にも疎い。まあポンティアックとの契約や、予算の関係も多々あったのかもしれないが、だったら中途半端な物を作るより、初めから作らない方が良かったのではないかと思う。

 とにかく、ナイトライダーファンというよりSFファン全てを愕然とさせた効果のショボさに、おもわずビデオを投げつけたい気分に襲われた。本当に見なければ良かったと思う1本であった。




<トップページに戻る>