[ KITT Mecanical Info ] - KITT機能一覧

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K.I.T.T.
[Knight Industry Two Thousand]


ナイト財団の優れた科学力が生み出したドリームカー「ナイト2000」と、その魂とも言うべき存在の「K.I.T.T.」。写真左下の手で持っている箱がKITTの人工知能(AI)。通常はコントロールパネルの中枢ユニットに格納されている。独立しても電源が落ちないところを見ると、非常用電源が内蔵されているようだ。

KITT製作チームのオリジナル主要メンバーはボニー・バスト、ブーアマン博士、ブリーランド博士、山田博士(吹き替えではリー博士)の4名。もちろん他の技術者(助手)も多数存在。

KITTの眼は、おなじみ車体前方の赤いフォンフォンで「スキャナー」。コンソール中央の3連LEDインジケータは、KITTの音声に合わせて動く、いわばKITTの口。唯一「KITTが喋っている」と意識できる部分だ。このどちらかが映れば、基本的に「KITTだ」と判るほどメジャーな部分。

写真右下は、車体が盗まれてKITTだけになってしまった時の仮の姿。流用媒体は当時のポータブルテレビ。KITTが毒液に溶かされた回や、第3シーズンの最終回(ジャガーノートに潰された回)でも、この姿で登場。どのようなバッテリーが使われているか判らないが、とんでもなく高出力で耐久性のあるバッテリーが使われていると思われる。

KITTの製造番号は Alpha-Delta-227529。 KARRを含めても、この世に2台しか存在しない車。 量産目的でもないのにシリアルナンバーが……しかし製造番号は製造場所コードやその他諸々の情報を抱えていることが多いので決しておかしなことではないが、明らかに「適当に付けたな」ってことは伺える。 製品コード? いやKITTは品物じゃないし。

車体の最高速は、レベルメータ上は200mph(約320km/h)だが、デジタルメータはそれを超えて表示することがあるので放映上は未知数だ(海外サイトで公開情報等も明かされていたりするが、設定=実際とは随分と異なっているので参考にするのはどうかと)。
ちなみにナイトライダーの第一話で一番最初にKITTがトレーラーを追い抜いた時の速度は150mph(250km/h)以上。 一般道でこの速度を出すこと自体どうかと……それとスーパー追跡モードはノーマル最高速の40%UPということなので、最低でも280mph(450km/h)ということになる。もはや一般道を走るような速さじゃねぇ。

エンジン
[ENGINE]

最も肝心な部分にして、一番不明瞭な部分でもあるKITTのエンジン。
特に今回は、至る所で議論される「水素エンジン」について語る。
あれこれ言う前に、まずは結論から言ってしまおう。
ナイト2000はガソリンエンジンだ。それもハイオク。

では、なぜ水素エンジンの存在が常に付きまとっているのか。
理由は二つある。一つはKITTのスペックを紹介した雑誌が水素エンジンで紹介してしまったから。二つ目は「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!」(DVDBOX シーズン1)で次世代燃料のカーレースにKITTを出場させるためにボニーが水素エンジンに乗せ換えたから。

では逆に、なぜ私が水素エンジンではないと判断したのか。
【1】
水素エンジンの話題が上り始めたのは、先にも書いた通り次世代燃料カーレースの回がきっかけだ。この回でボニーはハッキリと「水素エンジンに載せ替える」と発言した。つまり従来のKITTは「100%」水素エンジンではないのだ。
――そこを踏まえて。
後日、KITTがKARRと二度目の対決をする際、デボンは「キットとカールの作りは同じで力はほぼ互角だ」と発言。つまり二台とも同じエンジンを乗せているわけだ。ご存知のようにKARRはKITTよりも前に作られたプロトタイプカー。先に踏まえた内容から察するに、水素エンジンであるはずが無いのだ。次世代燃料カーレースでは一時的に水素エンジンを乗せ換えたに過ぎないのである。
【2】
これは【1】の補足になるが、記念すべきナイトライダー第一話「電子頭脳スーパーカー誕生」で、マイケルが「ガス欠になれば勝手にガソリンスタンドへ行き洗車もする?」と質問しデボンが肯定したことから考えて、燃料はガソリンだろう。
【3】
「デボン逮捕!決死の脱獄、迫る巨大トレーラー!橋上の対決」(DVDBOX シーズン1)で、KITTがガス欠で給油するという大変貴重なシーンが存在する。その時KITTは「私はどんな液体燃料でも走れます」と発言(英語)。つまりガソリンの種類は選ばないよということ。一方吹き替えでは「決して安いガソリンを入れないでくださいね。あなただってイイもん食べてるでしょ?」と野島昭正氏の声で発言。つまり遠回しにハイオクを要求している。
【4】
「恐怖の高電圧・消えたナイト2000」(DVDBOX シーズン3)で、亜酸化窒素で急加速した犯人の改造車を追う時にマイケルが発言(英語)した言葉「それじゃあハイオクの力を見せてやる」から判断して、どう考えてもガソリンエンジンしかない。

そんなわけで、KITTは水素エンジンではないので悪しからず。だいたい水素だとガス欠の時に補給する術が無い。21世紀の現代ではガソリンから水素を抽出する技術が実際に研究中だが、それは燃料電池の触媒用であり燃焼用ではない。悪しからず。

ちなみに燃料の給油口は車体後方、ナンバープレートの奥にある(写真)。運転席のドアノブと同じノブが付いていて、ボコッと開けると蓋の付いてないパイプが顔を出す。つーかなんでこんな所に……明らかに燃料タンクより低い位置だが、よく逆流しないものだ。それに車体左側面に付いている給油口らしきフタはなんだろうね?

記憶容量
[MEMORY]
機能というより仕様だが、KITTが能力データを明かしたので解説。

KITTの基本メモリ(人間で言う永久記憶に相当するメモリ)の容量限度は無限大だが、現在のところは5千万キロバイト。つまり50GBということになる。もし必要ならば毎日百万キロバイト(1GB)ずつ増やすことも可能らしい。
当時にしてみれば50GBなんて正直言って無茶苦茶な数字だったが(ギガバイトという表現も広まってはいなかったし)、今にして思えば50GBのメモリ容量で果たしてKITTの記憶は賄えるのか。

一方、一時記憶メモリ(キャッシュメモリ、人間で言うところの暗記に相当)の容量は1,000メガビット(128MB)、アクセスタイムは1ns。

コンソール
[Console]


KITTのコンソールはランプの塊。 殆どが羽の内側なのでフロントへの映り込みは少なそうだが、いかんせんドライバーの眼球を狙うかのように発せられる大量の光源。 夜間は相当眩しいだろう。

旧コンソール(写真左)はLEDの他にフィラメント球、更には冷陰極管の類も使われていると思われる。 ちなみに英字表示エリアは真空蛍光管。 LEDはバーグラフとKITTのボイスインジケータ以外は全て丸型5mmを使用。 ディスプレイは2基。 メインコンソール右側の下には更に別の24連バーグラフが6基。 もうバーグラフだらけ。 各表示エリアの3連黄色LED(一部緑色)は機能が生きているかどうかを示すランプと思われ、通常は3つ同時に動作するものと思われるが、時々どれか一つが消えたりすることも。 まあご愛敬ということで。

新コンソール(写真右)は全面LEDに変更。 扱いやすく、故障も少なく、回路の薄型化が可能で、おまけに電力消費量も少ない。 理想といえば理想だ。 従来の丸形5mmLEDは完全に排除され全面的にフラットLED化。 バーグラフの数も、そして連数も一気に減りアバウト化した(よく言えばスッキリした)。 ディスプレイはひとまわり大きくなって1基に変更。 ひとつひとつの表示部が大きくなったので視認性はかなり良くなった。 機能の生死を表す3連黄色LEDは1個のフラットLEDに変更され健在。 何か異常があった時に点滅等で知らせるのではないかと推測される。
左のLO/HI/VHF/UHF/AM/FM/CBランプは見るからに無線を意識した表示ランプだが、単に周波数帯を表示するためのものなのか? もしこれが受信状態を表すランプならば、よほど変な場所へ行かない限り大抵の場合は全てON状態になるだろうし、意味もなく送信してるとは考えられないし。 尚、受信モードは最近だとWFM/NFM/USB/LSB/CWなどが主流なので、固定表示ランプで作ってしまったのは如何なものかと。

ナイトライダー5を境に、KITTのコンソールは大きく変更されたが、新バージョンのコンソールを作ったのはボニー一人ということになっている。それも恐ろしく短時間。電子工作やソフトウェアプログラミング、プラモ外装の作成などを手がけたことがある人なら判ると思うが、このコンソール(化粧)を作るだけで、どれほどの労力と時間を要するか……他にも板金とか色々直す部分もあり、マジ考えただけで恐ろしいよ……。

(←)ちなみに一番下のイメージは、各部分を触ると音が鳴ったり音声入力でインジケータが動いたりするKITTシミュレータ(KITTごっこw)の画面イメージ。 暇がなくて開発が全然進んでねぇ(泣)

分子結合殻
[Molecular Bonded Shell]
  ナイト2000のボディーを覆う新素材。塗料でもなければ金属でもない。工業用エアブラシのようなもので分子結合核を吹き付ける工程をしばし見かけたが、それだけでダイヤモンドよりも固い物質に変身してしまう。ゼロ距離で銃器を発砲してもキズ一つ付かず、コンクリート壁なども平気で突き破ってしまう。

極秘技術のため、3人の科学者に構造式を分散している。一人2式扱い、結論的に3人のうち2人が揃えば構造式はできあがる。しかし頻繁に構造式が3つ揃っているので3人を狙わなくても構造式は掴めそうな気がする。ちなみに構造式を知る科学者のうちの一人がデボンである。

通常運転モード
[NORMAL CRUISE]
マイケルが運転する時に設定されているモード。

自動運転モード
[AUTO CRUISE]
KITTが運転してくれるモード。ハンドル、シフト、アクセル、ブレーキが勝手に動いて勝手に走ってくれる。ブレーキは踏んでも効かないようだが、ハンドルは簡単に動いてしまうようだ。
世界各国の車技術者が目指している機能と言える。

追跡モード
[PURSUIT MODE]
急激な速度アップが望める機能。
ボタン一つでパワーアップするエンジン、欲しい。

ちなみに旧KITTの追跡モードランプは白。
白LEDはこの当時は存在しないし……光源はナニ?
冷陰極管? フィラメントにしては白すぎるような……。

自動ドア
[AUTO DOOR]
車のドアは、KITTの意思で開閉できる。
スライドドアならワンボックスタイプの車等で現実にも存在。 自動開き戸は車では存在しない(危ねえし)。

ドアの開閉はKITTの攻撃方法の一つにもなっている。

自動トランク
[TRUNK LID]
トランクを開閉する機能。
あったら結構便利そう。
ターボブーストの下にボタンがあるのが気になるところだが……。

自動ボンネット
[BONNET]
ボンネットまで自動開閉する。
ワニと対決する時などに使用。

スーパーモニター
[SUPER MONITOR]
何がスーパーなのかよくわからないが、いわゆるテレビ画面のこと。ナビ、透視、生命反応、ゲームなどなど、あらゆる映像が表示される。タッチパネルでもなく、あくまでごく普通のブラウン管。
起死回生前はモニターが二個付いていたが、二個付いていて便利だったことはあまり無い(左図写真は珍しく別々に映したもの)。起死回生後はモニターが一つになり大きくなった。

ターボブースト
[TURBO BOOST]


言わずと知れた、KITTの大得意技。どんな障害物も車ごとジャンプして乗り越えてしまうという機能。角度計算を行って飛び出すことができる(というよりも毎回角度は計算していると思うが)。車外の酸素確保が難しい場合は、車内の酸素を使ってターボブーストを起動することもできる。

この機能によって何台のトランザムを潰したことか……。

そうそう、某HPで見かけて「確かに」と思ってしまった笑い話がある。ターボブーストを使う時、決まってKITTは「もう間に合いません!」と言うのだが、マイケルが「ガタガタ言わずにやるんだ!」と言うと、殆どが成功してしまう。あれほど正確な計算が出来るKITTが、なぜターボブーストの時だけは計算ミスをするのだろうか? ナゾだ。

リバースターボブースト
[REVERSE TURBO BOOST]
H.T.D.D.の横に見えるボタン。
後ろ向きにジャンプするターボブースト……か?
実際に使ったことがあるような無いような、記憶が曖昧な状態。

ナイトライダー3でゴライアスと接触し横滑りしまくったナイト2000を止めようとマイケルが「逆噴射だ」と言っていたが、それとは違うような……ちなみに、この時はタイヤの摩擦不足で止められず、崖から飛び出してパラシュートを開いた。

スキーモード
[SKI MODE]
ボタン一つで片輪走行が実現できるという、とんでもなく荒技な機能。
一見すると「別にわざわざ片輪走行しなくても突破できるのでは?」と思わせるような場面もいくつかあったが、それはそれでカーアクションものの映画にしかできない技ということで、良しとしよう。

日本では未放映だが、SKI MODEを起動したら突然片輪状態に持ち上がり、そのままバックしていくという貴重な映像があったので見たい方はシーズン1のDVDボックスを買いましょう。そこ、逆再生言うな。

サイレントモード
[SILENT MODE]
エンジン音を完全に消すことができるという超便利機能。
本当にできたら絶対に欲しい機能である。いや実現できなくもないと思う。エンジンから放出される音波から逆音波を作り出してブツければ理論上は音は消える。俗に言うノイズキャンセルというもので、音響用ヘッドホンなどでは実用化されている。完全に消せるかどうかは疑問だが、かなり静かにはできるハズだ。

スモークリリース
[SMOKE RELEASE]
煙幕。車体後方に左図のようなノズルがあり、そこから噴出する。
007のボンドカーにはあって当たり前の機能。発煙媒体は不明。オイル?

オイル
[OIL SLICK]
地面にオイルを噴射し、そこを通る車のタイヤを滑らせてしまう機能。
これも007のボンドカーにはあって当たり前の機能。
だが、使用頻度は結構高かった。本当にやったら犯罪だろうな。

フック/ウィンチ
[HOOK / WINCH]
強力な力でフックを発射し、ウィンチで巻き上げて、モノを引っ張ったり、時にはナイト2000自身を引き上げたりする機能。作動中のホバークラフトを引きずるほど強力なパワーを持っている。

発射時はもちろん角度計算等も可能。

マニピュレーター
[MANIPULATOR]
別にKITTの手でも何でもないのでマニピュレータという表現はおかしいかもしれないが、とりあえず関節機能が付いているので、そう表現した。実際には、ただのフック。前方の車体に引っかけて引っ張る目的に使われる。

イジェクトモード
[EJECT MODE]

人間をシートから急激な圧力で放り出し、高所に運んだりする機能。
007さながらの機能で、戦闘機の射出座席に似てなくもないが、放り出されるのは人間だけなので高所で足を踏み外したら一巻の終わり。そもそも人間をあれだけ高いところに、しかも真上に射出する程の力でブラックアウトは起きないのだろうか。いやソレ以前に、あんな小さい、しかも出にくいルーフから、あんな勢いで発射したら、フロントガラスに膝をぶつけて骨折しそうだ。 ルーフの部分に頭でも打ち付けようものなら、頭蓋骨の大破は免れないだろう。

ちなみに、イジェクトモードを起動すると、LEDのレベルランプがグググッと光るが、あれはパワーを溜めているワケではなさそうだ。 横にキャンセルボタンが付いているので、イジェクトを中断する余裕を与えているのだと思う。 早すぎてそんな暇はなさそうだが。

可変スモークガラス
[SMOKE WINDOW]
光の透過度を0〜100%まで可変できるスモークガラス。是非とも欲しい機能だ。液晶の偏光技術を利用すれば似たようなコトは可能だろうが、100%光を遮断できるところが凄い。

レーザー
[LASER]
ナイト2000の武器のうちの一つ。たまに主要武器として使用されており、マイケルのそっくりさんであるガース・ナイトとの対決時にも使用された。
KARRに奪われたこともあった。

強力反射板
[Strong Reflex Board]
窓にレーザーを跳ね返すシールドを張り、相手が発射したレーザーを叩き返す装置。この機能の凄いところは、発射されたレーザーを特定位置に跳ね返すことができるところ。ただの板からそこまでできるところが凄い。2度目のKARRとの対決の時に使用された。

市販されているミラーよりも反射率が桁違いに高いミラーが存在するが、恐らくそれに近いものだろう。 私も持っているが、僅かな光でも眩しくて直視できないくらい反射率が高い。

マイクロジャム
[MICRO JAM]
局所的に強力な妨害電波を発生させて、機器の機能をマヒさせたり、コントロールしたりできる機能。かなり遠くの、しかも座標の誤差が全く無い程の局所部分を狙える、本当にできたら物凄い機能。

マイクロロック
[MICRO LOCK]
局所的に物理的な力を加えて、走行中のタイヤをロックさせたり、エンジンを停止させたり、ドアを開かなくしたりする機能。どう見ても実現は不可能であろう。ロックを解除すると元に戻るから、更に不思議。

物理的に施錠された鍵(南京錠を含む)を解除する時も、同様の力が使われていると思われる。まず無理。

熱源発生装置
[THERMO DYNAMIC GENERATION]
局所的に熱を発生させる装置。タイヤをパンクさせたりする時に使用する。
実現性については、ある意味可能だし、ある意味難しい機能。二カ所以上から強力な電磁波を指向的に発信し、その複数の電磁波を交差させると、その部分にプラズマが発生する。それを熱源にすれば可能だが……。

スーパー追跡モード
[Super Pursuit Mode]
原型をとどめないほど変形し、嫌というほど目立つ車になってしまうが、ノーマルPURSUITモードよりも40%も速度アップするというスーパーな機能。空気力学的な要素から変形を要するモノと思われるが、一つだけ意味がなさそうなものが付いている。車体側面の可愛いウィング。アレさえなければ結構好きな機能だったかもしれない。

この機能には一つ大きな疑問がある。
この機能を始動させるボタンがドコに付いているのかが未だに不明。いつもシャッターが開いてボタンを押すところがアップされてるので、ドコにボタンがあるのか不明なのだ。

緊急ブレーキシステム
[Emergency Braking System]
スーパー追跡モードの高速度を一瞬にしてうち消して停止させてしまう強力なブレーキシステム。航空機やリニアモーターカー等で見かけるような空気抵抗板をバシッと開いて、しかもタイヤが完全ロックという、下手をしたら超危険なブレーキシステムだが、一つ気になるのが、「緊急」と付いている割には使用頻度が高いこと。

二酸化炭素
[CO2]
車体底面から二酸化炭素ガスを大量に噴出し、火を消してしまう機能。
消したあと水や消火剤が残らないし、消化器よりずっといいカモ。

オートルーフ
[AUTO ROOF]
別に機能でも何でもないとは思うが、車体上部のルーフ開閉を行う機能。このルーフがまた曲者で、縦にパカッと開いたり、スライドしたり、時には外れたり、いろんな動きをする珍しいルーフ。通常は縦に開く。

多重音声合成シンセサイザー
[ANHARMONIC SYNTHESIZER]
地球上のあらゆる音、または声を再現してしまう、インターネットの素材屋さんにはヨダレの出そうな機能。

多音シンセサイザー
[POLYPHONIC SYNTHESIZER]
起死回生後に新たに追加された機能。KITTの機能解説時は、地球上のあらゆる音を再現する機能だと言っていたが、実際には、その役目をする機能は、上の「多重音声合成シンセサイザー」。こちらは和音発生のみの機能。まあ、音楽を流すための機能と考えれば良いだろう。

車内冷却装置
[SUB ZERO]
冷却ガスを一気に吐き出し、車内を急激に冷やしてしまう不思議な装置。
誤って車内に侵入された場合の自衛手段に使われるのかもしれない。サブコメディーでKITTが勝手に使うことがあった。車内に侵入した子トラを追い出すために使用された。オチャメだ。人間だったら心臓が止まる。

レーザーシートベルト
[Passive Laser Restraint System]
直訳すればレーザー拘束システム。早い話が目に見えないシートベルト。スーパー追跡モードやターボブースト前にはしばしば起動されることがある。起動時はスーパーモニターにヒューンと赤い文字が現れる。

第1話は物理的なシートベルトが使用されていたが、以降はシートベルト未着装でカーチェイスを行っていた。ターボブースト時とか疑問に思った人も少なくないと思うが、そーゆーことらしい。

「目に見えない〜」とか言っているが、なにも非科学的なことを言っているわけではなく、点焦点にかかる衝撃をレーザー測定法により高速感知。瞬時にシートを緩和側の方向に移動、衝撃を吸収するものと思われる。 もっと簡単に言えばシートがショックを吸収してくれるので、シートベルトを装着しなくても平気という意味。 とはいえGの関係があるので、可能な部分と不可能な部分が存在するわけで――。

左図のように正しいボタンが存在するのだが、時々PROTECTというボタンを押すことがある。実はPROTECTの正しい使い方は以下の通り。

防御装置
[PROTECT]
KITTが自分を守るための機能。例えば左図のようにコントロールパネルを触ろうとすると電流が流れるなどの防御作用が働く。

ちなみにボニーは、KITTの悪戯で電流を流された。
ボニー「KITT。あなた最近マイケルに似てきたわよ」
KITT 「そうならないよう努力します」

赤外線
[Infrared Ray]
鉛で閉ざされた扉ですら透視してしまう赤外線機能。しかも映像がたまにカラーだったりするコトもある。カラーで透視できるなら私も欲しい(ォ)

X線
[X-Ray]
鉛以外ならどんなモノでも透視してしまう機能。実際に旧ソ連等で開発されたX線透視カメラなども実在し、実現しようと思えば実現できる機能だ。

Cモード
[Convertible Mode]
ジャガーノート(敵の装甲車)に破壊されたナイト2000を復活させる際に加担したRC3が付けた新機能。ボタンを押すだけでトランザムがオープンカーになってしまうという機能だ。

トランザムの構造的に、トランクや後部座席の機能を維持したまま、この装置が導入できるか否かは疑問。

にしても、このCボタン。 TURBO BOOST等のハンドルサイドのショートカットボタンパネルに搭載してると思われるけど、デカイ&押しやすそう。 結構スゴイ変形を要するのに、この押しやすさはキケン。 銃撃戦の最中に触れたら。

車内換気装置
[AIR VAC]
エアバキューム。 換気装置というよりも排気装置と言った方が良いかもしれない。 車内に充満した煙を一瞬にして排気してしまうほど超強力な換気装置が付いている。 ダクトの場所はトランク。 KARRとの2度目の対決時にKARRが発言した言葉によれば、車内を真空にすることもできるらしい。 強力すぎる……だからバキュームなんだろうけど。

KITTがマイケルを乗せたまま生き埋めになったときは、脱出するのにターボブーストを使用する際、必要となる酸素を確保するため、車内の酸素を使うということもあった。車内の酸素程度で爆発的パワーを生み出せる点も実にスバラシイ。 車内を真空にせず酸素だけを確保できる? ん〜。

一つ疑問があるとすれば、排気した煙はどうなってしまったのか。単純に排気したなら、煙がそのまま車外に放り出されるはずである。 解決できる方法があるとすればバグフィルタ、電気集塵機、再燃炉などの存在だろう。実際には大型焼却施設や火葬炉などで使われている装置だ。しかし処理能力があまりに高すぎる。それに超小型。もしかしたらエンジンの排気ガスの触媒を通しているのかも。

サベーランスモード (監視モード)
[SURVEILLANCE MODE]
KITTの周囲100メートル以内で不審な動きがないかチェックするという監視装置。結構頻繁に動いていて、通常は勝手に動くのだが、一度だけマイケルが横のつまみを回して感度を上げていたことがあった。 つまみでの調整と自動調整が可能なので、つまみの正体はロータリーエンコーダと思われる。

しかし、不審な動きとは、一体どうチェックするのか? というのはサテライトを使うとして、どのレベルが「不審な動き」なのだろうか? 街中には数え切れないほどの「不審な動きをしている人」がいそうだが。

レコーダー
[RECORDER]


至る所から収集した音声や映像をカセットテープに記録する装置。

音声のみの録音は 「RECORD」。
音声のみの再生は 「AUDIO PLAYBACK」。

映像音声の録画は 「AUD/VID RECORD」。
映像音声の再生は 「AUD/VID PLAYBACK」。

何気なく解説しているが、この装置の凄いところは、カセットテープに映像まで録画できるところ。16mmビデオテープの映像を、なんと早送りで鮮明にダビングできるほど性能が良い。これを作るには恐らくCD技術以上の技が必要だろう。

音声/映像送信モード
[AUD/VID TRANSMIT]
外部のAV機器に、映像や音声を送信する機能。実際に見たのは一度きりで、新ナイトライダー(第4シーズン)の最終回のみ。

ズーム
[ZOOM-IN]
なぜ、わざわざボタンとして存在しているのか判らないが、とりあえず表示中の映像をズーミングする場合は、このボタンが作動しているらしい。実際にボタンが作動したところを見たのは、私は二回だけ。

化学分析装置
[ANALYZER]

分析装置に入れた物質の化学構造式を見るための機械。ところが、分析だけではなく、中に入れた物質の周りに付いた不純物を剥がしてくれたりもする超高機能な装置。一回だけあった。しかし剥がしたゴミは一体どこへ行ってしまったのだろう? 微粒子にでもなったのだろうか。

写真左上が旧装置、右上が新装置。この装置はプリンタコンソールの真下に配置されており、必要なときに電動で出てくる。新しくなったKITTは分析装置のフタまで電動で開いた。

プリンタ
[PRINTER]
通常は、普通のFAX用ロール紙にモノクロ印刷し、出てきた印刷物をマイケルがビリッと破いて取るのだが、このプリンタの機能は、その程度のものではない。 超万能なプリンタで、写真並のフルカラー印刷は勿論、適当なサイズにカットし、ラミネートまでして、偽造の会員証を作ったりもしていた。しかもメチャ速い!2枚同時に出てきたこともある。 印刷業界が泣いて喜ぶ代物であろう。

ちなみに、これは英語での語りだがKITTは「感熱式プリンター」と言っていた。
現金自動預払機(ATM)の機能で札を出し入れする場所にも使われる。

ヘッドライト
[HEAD LIGHT]
なんてことはない普通のトランザムのヘッドライトなのだが、これがまた白だけではないのだ。赤と青を光らせることができ、しかも左右別々に光らせることまでできる気味の悪いライト。この機能を使ってパトカーのモノマネをやったことがあった。KITTが自動走行で一つの建物の周りをグルグル周り、ドアをバッタンバッタンさせて、たくさんパトカーが来たように見せかけていた。

特殊タイヤ
[TIRE]

ナイト2000の4本のタイヤ。かなり色々な方面において不可解なタイヤで、私用管理区域等によく設置されている逆走防止針(踏むとパンク)をまともに踏んでもビクともせず、銃弾なども平気で跳ね返す。かなりの高温にも耐えることができ、一見、空気の入っていない、ぜんぶゴムでできたタイヤなのではないか……と思ってしまうが実はそうではない。一度KITTの電源が切れたことがあり、その時タイヤがペシャンコに潰れてしまった。常にKITTがタイヤに空気を供給しているという事実は置いといて、見る限り「ド」の付くノーマルな中空タイヤ。ナゼ針を踏んでも平気なのだろうか?銃弾を通さないのと同じで針も刺さらないという方もいるかもしれないが、あの時は明らかに刺さっていた。グリスのたっぷり入ったチューブレスタイヤでもあそこまではできまい。そして上記疑問に関連する最大の疑問。銃弾一つ通さないタイヤのくせして、スリップすると、いとも簡単にタイヤ痕がベッタリ道路に貼り付いてしまう。摩擦熱が高いとはいえ、溶岩の熱よりは低いと思うのだが(写真右上)。

ちなみにKITTのタイヤは一度だけ溶かされたことがある。クリスタルレーザーで撃たれた時だ(写真左下)。

その場に静止したままタイヤを回すこともできる(写真右下)。KITTが、追い詰めた容疑者を脅す目的に使用。また、マイケルに同じ事をしたことも。

臨時オフロードタイヤ / トラクションスパイク
[TRACTION SPIKES]
新ナイトライダーで一度だけ使われた特殊なタイヤで、スイッチひとつで無数の強化針が飛び出し、急なのぼり坂の砂利道でも楽々と登っていける便利なタイヤ。アスファルト上でこの機能を作動させたら、針はどんな動きをするだろう。

可変油圧システム
[HYDRAULIC LIFT/ RAPID CYCLE]
「HYDRAULIC LIFT」は油圧で車高を上げるボタン。
「RAPID CYCLE」は、上記機能を連続的にON/OFFさせるボタン。

つまり車体を揺さぶって、車体にかぶったものを振るい落とす装置。大量の木材がKITTにかぶってマイケルが使った機能。車体がバウンドする車をテレビで見たことがある人もいるかもしれないが、それに近い機能。

オートドアロック
[AUTO DOOR LOCK]
ドアの鍵の開閉をKITTが全てやってくれるシステムで、ドアノブの下に意味不明なLEDがテラテラしている。赤色点灯でロック、緑色点灯で解除だ。

KITTの意思で施錠が可能なため、KITTが狂うと、その度にマイケルが中に入れてもらえなくなってしまう困った装置でもある。

水陸両用駆動輪
[-----------]
ホバークラフトのように水上走行できるという機能。似たような車はTVで何度か見たことあるが、KITTの凄いところはタイヤしか水に浸かっていないところ。あれほど水上走行を嫌がっていたKITTが、最後は得意げに自動走行していた。実に嬉しそうだ。

あの憎らしき「ナイトライダー2000」でも見かけた。あの時はまぁ目立つのなんのって……。何から何まで失敗作やん。

緊急パラシュート
[PARACHUTE]
2度目のガースとの戦いの時に、ゴライアスとの正面衝突を避けるため崖から飛び出したKITTを救ったパラシュート。ルーフの中央あたりに収納されているらしい。よくそんなスペースがあるな……。

KITTは高所恐怖症なので、いくらパラシュートがあるとはいえ空中に漂っているだけでシステムが一部壊れてしまった。自己破壊できるとはまた別の意味で凄いシステムだ。 [2007/02/17] その後の展開でマイケルがKITTの配線を直していることから、ゴライアスとの接触で不調になったのではないかという指摘を頂きました。ありがとうございます。

パラシュートには、しっかり「FLAG」の文字が……。

高圧電流発生装置 (EGM)
[ELECTORICAL GENERATING MODE]
起死回生後に新たに追加された機能で、小さな街一つ分の電流を発生させることができるという物凄い発電器。 小さな街にKITTをそれぞれ一台置けば電力会社は倒産だろう。 なお、日本語名は適当。

この機能の特徴は、遠隔媒体に電流を送電すること。 この装置専用の受信媒体もあるが、コムリンクに直接電流を発生させることもできる。 テスラコイルの応用と思われる。 ちなみにテスラコイルとは、静電気というか、電磁波で離れた電気製品に直接電流を送るというシステム。 接続されていない蛍光灯すら光らせてしまう。 将来的な送電システムとして、現在研究が盛んに勧められている分野で、発電所を宇宙に造り、宇宙から地球に向けて電気を送るという画期的なものだ。 もしこれが実現すれば、電気の使用量を計ることは難しくなるので、全世帯定額制になるだろう。 税金として強制徴収する形になるかもしれないね。

超音波
[ULTRA SONIC FREQ]
吠えまくっている犬を錯乱させたり静めたりする超音波を発生させる装置。普通、人間の耳には超音波は聞こえないハズだが、まぁ映画上の為だろう、耳障りなキーーーーンという音が鳴っていた。

音声射出システム
[VOICE PROJECTION]
特殊な機能を備えた拡声器。

指向性のあるスピーカを使い、更に音声射出のタイミングをずらして、まるで遠く離れた別の場所から拡声器を使って話しているように錯覚させるシステム。

回避モード
[EVADE]
ボタンを押すと、その場で車をぐりんぐりん回してしまうモード。砂地ならば煙幕の代わりにもなる。マイケルのテクニックではなくモードとして用意されているということは、何かしら攻撃物体を回避する機能が組み込まれているのだろう。

システム微調整つまみ
[ADJUST]
KITTのシステムを微調整するつまみで、ボニーが薬で狂わされた時に、KITTを操るために操作した。上げすぎるとシステムが狂って、コンソールがビュンビュン光りまくる。観測モードの精度を調節する時にも使用。

誘導装置
[HOMING DEVICE]
KITTの現在位置を発信するための装置。

誘導信号送信スイッチ
[HOMING SIGNAL]
KITTの現在位置を発信するスイッチ。
上の「HOMING DEVICE」は誘導装置の電源。「HOMING SIGNAL」は誘導信号のスイッチと思われる。

音声応答ON/OFFスイッチ
[SPEECH SYNTHESIS MODULE]
KITTの音声応答システムをON/OFFするスイッチ。このスイッチが切られている間は、KITTは喋ることができない。しかしターボブーストの真下にあるとは……。なんのためらいもなくスパッと押せるマイケルにも驚き。

自己診断システム
[SELF-DIAGNOSTIC SYSTEM]
KITTのパワー配分、状態をチェックできるシステム。

ナビゲーションシステム
[NAVIGATION SYSTEM]
名前は適当。つまりカーナビのようなもの。シャキー、シャキーという音を出しながら画面上に四方八方、地図が高速でスクロールしまくり、目的地への最短ルートを求めたり、何らかの手がかりを元に、発信器も無しに、目的車両の追跡を行ったりできる万能装置である。

ナビコンは、今でこそ当たり前の装置だが、この当時はナビコンが無い時代。 装置の目的が、現在位置を知るためのものならまだしも、それが目的地までの最短ルートを調べるためのものだなんて――なんというユニークで画期的な発想なのだろう。

やや話は逸れるが(追跡スコープに近い話)、目的車両は外観だけでも追跡できるようだ。一度追跡中に、相手が車体の色を替えたことにより、敵が目の前にいながら見失ってしまったことがあった。まぁこれなら相手車両との通信を行わなくても追跡できるやね。ただし、いくらKITTでも目視外範囲に逃げられたら追跡しようがないので、サテライトくらいは使っているとは思う。

盗聴装置
[TELEPHONE TAP/MONITOR]
電話盗聴を行う機能。
「TELEPHONE MONITOR」は、盗聴音声のON/OFFに使用する。
ボタン位置が同じなのは、ご愛敬。

ロケットブースター
[ROCKET BOOSTER]
火炎放射器。KITTの車体後方から火炎を放射。そのまんま。

生命診断システム
[LIFE DIAGNOSIS SYSTEM]
診断装置を何も装着していない人間の、心拍数、血圧、血液、脳波などが瞬時に検査できる診断装置。目視だけで血液検査ができるのには驚いた。おもいきり離れたところにいる人間でもオッケー。また、身長、体重、スリーサイズまでお手のもの。ボニーがKITTに覗かれた。私が聞いた限りでは、ボニーは結構ないすばで。

通信システム
[COMMUNICATION SYSTEM]
ナイト財団と通信をしたり、警察無線等の電波を傍受したり、電話をしたりと、通信のことなら何でもお任せの万能通信装置。無線家にはたまらないシステムだ。私が今まで見る限り、これほど壊れやすいシステムはない。何かKITTが損傷を受けると、真っ先に通信システムが壊れて財団とやりとり出来なくなってしまう。いやはや……。

耐熱コーティング
[STAND HEAT COATING]
分子結合核でも耐えられない高温に耐えるべく開発された、耐熱コーティング。私が知っているのは、クリスタルレーザー(その他メカ一覧)の熱から十秒間だけ耐えるために使われたコーティング。こちらはボニーが開発。

また、ジャングルで大火事の中を走る際に役立ったのも耐熱コーティング。こちらはエイプリルが開発。

火炎放射器でもビクともしないナイト2000が、火事程度の熱で泣き言を言ってもらっては困る。なんせ溶岩の中を平気な顔して突っ走ったんだから。

光発電システム
[SOLAR POWER GENERATOR]
KITTの発電システムがどのようなものかは不明。ただし、太陽熱発電が付いているのは確か。KARRが復活したとき、砂に埋もれていたKARRが光を浴びると電源が入った。どこに太陽電池があるのだろう?

また、上で書いた「高圧電流発生装置」に使われる発電器は、小さな街一つ分の電力が作れるとのことだが、相当小さくないとナイト2000には積めないハズである。ティッシュペーパーの箱よりも小さいかもしれない。
それにしてもKARRのバッテリーはよく保つなぁ……。

車高昇降システム
[H.T.D.D.] / [High Traction Drop Downs]
オフロードバイクのコースでも走れるようにエイプリルが付けた装置。ボタン一つで車高が上がり、デコボコの道でも車体を磨ることなく走行できるようになる。

車高が変わる車はTVでたまに見かけるが、結構便利だと思う。特に4駆車にオプションで付けて売れば、かなりウケるのではないかと思う。

イメージスキャナ
[IMAGE SCANER]
KITTのプリンタは、イメージスキャナも兼ねている。アーマが出てきた回で入院しているエイプリルの姪の診断書をプリンタの部分に入れて、アーマに情報を送っていた。今でこそ当たり前の機能だが、当時は、ある意味、画期的とも言える。

話は更に発展するが、KITTのOCR機能がまた賢すぎる。確かに、日本語に比べたら、アルファベットだけの文書など、小説家にひらがなを読めと言っているようなもので……いや、KITTには何語だろうと関係ないか。

ウルトラマグネシウム
[ULTRA MAGNESIUM]
熱線追尾ミサイルの誘導装置――装置というか、単にマグネシウムを発火させただけのもの。エアーウルフの太陽弾(正式名はサンバースト)みたいなものだ。 エイプリルの試作品で、KITTがターボブーストで軍事ヘリと空中戦をした回で使われた。ケツから地面にボトリと落とすだけなので、ちょっと情けない。

ちなみに押したボタンは「ROCKET FIRE」だったりする。

コントロールパネル
[CONTROL PANEL]
機能というわけではないが、KITTの最も重要な部分だ。KITTの中枢ユニットと記憶装置が収納された、いわばKITTの心臓部。
過去に何度かKITTがイカれて記憶装置の交換を目にしたことがある。また記憶回路と一緒にLEDがピカピカ光っている装置が見える、それがKITTそのものだ。KITTが切り離されてナイト2000の車体だけが盗まれた時にマイケルが発見した手持ちサイズのKITT、またKARRとの2度目の戦いで大破した場所にあったピカピカ光る機械もそうだ(KARRの人工頭脳)。これらは厳重に収納されている……ハズなのだが、ピポパと簡単に開いてしまう。しかも最初にコントロールパネルを目にしたときは、なんとナイト2000の車体の底面に存在していた。恐ろしく無理のある設定だ。車内に浸入できない件を解決するための最終手段だったのであろう。
新ナイトライダーでKITTが「マルコ・ベリオ」に乗っ取られた時は、コントロールパネルは車内に存在した。相変わらず簡単に開いてしまう困った金庫ではあるが。防御装置が働いている時は、触ろうとすると感電する。

三次元解析装置
[INTERACTIVE GRAPHICS PLOTER]
変装している人間の、本当の素顔を知るために使用する機能。活躍頻度はそんなになかった。しかし変装した顔面映像から素顔を探るなんて出来るのだろうか……KITTの場合、X線で顔面骨格をスキャンして、コンピュータで生物学的に肉付けしていった方が確実な気もする。

イメージ表示ボタン
[IMAGE]
モニター上にイメージを表示する、その名の通りのもの。

熱感知システム
[THERMO DYNAMIC SYSTEM]
これも起死新生したKITTに新たに追加された機能。1500度を超える高熱を感知し、モニター上に赤い丸で示すというもの。1500度は鉄をも溶かす高温とのことだが、1500度という設定は何か意味があってのことだろうか?
サーモグラフィーを使えば良いような気もするが、まあ、確かに高温すぎるとサーモグラフィーじゃ真っ白になってしまうか……。

ロケットファイヤー
[ROCKET FIRE]
このボタンを押すと急加速する機能。誰もがマイカーに付けたいと思う実に羨ましい機能だ。ちなみに、このボタンを押してウルトラマグネシウムを落としたり、言葉通りKITTに搭載されているミサイルを2発も発射したり(!)、時にはターボブーストになったこともあるマルチボタン。

ラム・ジェット
[RAM JET]
推進装置の一つ。ガースの乗っていたゴライアスと初対面したとき倒されたKITTが砂漠から脱出しようとして使った機能……いや機能というか、マイケルが壊れたターボを細工して無理矢理ラムジェットに作り替えたものなのでKITTの機能とは微妙に違う。パワーが強力すぎて制御しにくい。

ラムジェットはターボジェットに近いがタービンは使用していない。ちょっと真面目な話をすると、正直言ってコンプレッサーでも付けない限り車には搭載しようがない。逆にコンプレッサーなんか付けたらラムジェットの意味が無くなるが……。KITTが言っていた廃棄熱の問題もあるが、それ以前に、本来はスペースプレーン等のエンジンとして使われるものなのだが、数百キロという速度が出て初めて動かせるエンジンなのだ。浸入する空気圧だけでタービンの役目を果たす設計なので、それだけ強い空気圧下にさらさなければならない。つまり車には無理。でもKITTは付いてる。

映像解析装置
[IMAGE ANALYSIS]
肉眼では何も無さそうなアスファルトの上でもタイヤ痕を調べられる映像解析装置。また、上で紹介した「化学分析装置」は、分析装置内でのみ有効だったが、路上に存在する「ごく微量な物質」の検知もできる……って、だったら分析装置いらないやん。

現金自動支払装置
[AUTO CURRENCY DISPENSER]

もしものために追加された機能で、KITTは財団の一部予算を常に携帯している。引き出した額はしっかり記録される。

追跡スコープ
[PURSUIT SCOPE]
いわゆるロックオンの状態と思われる。
マイケルが「目を離すなよ」というと、おもいきり離されない限り、建物の影に隠れようが何だろうが追跡しまくる。

マニュアル移行
[MANUAL OVERRIDE]
ナイト2000の全ての機能をマニュアル操作に切り替え、KITTから機能を切り離すボタン。このスイッチが入っている間は、KITTは介入できない。KITTがひねくれて電源が入れられないという事実は置いといて……。





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