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日産デュアリス 作業メモ

作り直しました
[2017/07/07〜2018/09/30 K2000]


最初から作り直しました

 2007年 7月 7日七夕に納車されたデュアリス。
 そして今日は 2017年 7月 7日七夕

 早いもので、今日で10年目突入です。 10歳の誕生日おめでとう。
 しかも、ちょうど 70,000km を突破。

 その記念というわけではありませんが、デジタルタコメータをゼロから作り直しました。
 だいぶ小型化、薄型化、軽量化できました。 今回はタコ(回転数)も1rpm単位で表示しちゃいます。


写真だから、窓にくっきりと映り込んでますが、肉眼だとそうでもありません。

 いや、本当に記念というわけではなかったんです。
 最近、LEDバーの一部が点灯しなくなったり、速度が0のまま変わらないという現象が立て続けに起きまして、要するに、ポリウレタン動線で繋いだ箇所が経年劣化?で接触不良を起こすようになりまして。

 まあ、間もなくデュアリスも10年目に突入するし、10年前にはなかったスキルで新たに作り直そうと思っただけです。 圧着端子と圧着工具を選定、入手するのに手間取りましたが、以前作成したプリント基板モジュールもあるし、作り慣れてるだけあって、電子回路の作成、プログラムの改造、ケース作り等、実質2日程度で作れました。




 初代はスイッチング電源も作り込んでましたが、別の場所に電源を隠してあるので、今回はそこから電源をもらいます。 なのでCAN通信&制御回路のみで大変シンプル。 コンデンサやセラロック類は、ICの下に全て隠してます。

 今回はポリウレタン銅線を一切使用していませんので接触不良の心配も無し。 背面の絵もキッチリしてますね。

 あと前回は28ピンPICを使っていたのですが、勿体ないので、使い道のない40ピンPICを使ってます。 ちなみに1点失敗あり。 信号端子を別のポートに割り当てれば配線がもっと楽だったのに、そこまで頭が回らないほどご無沙汰すぎて、衰えてた。




 以前のは正直デカくて、置く場所が限られているというか、どこに置いても視界を妨げるので、今回はどこにでも設置できるよう小型化し、2つのユニットに分けてます。

 左が「回転数」「速度」「シフトポジション」を表示するユニットで、右が「CVT比」「瞬間燃費」をバーグラフ表示&制御回路のユニットになります。



 数年前にプリント基板化した50連LEDバー表示モジュールや10桁表示できる7セグモジュールを使っているので、今回ポリウレタン銅線の地獄はありません。

 なので、最近起きた接触不良の心配もなく、通信もI2Cになるので高速化でき、だいぶパフォーマンスが上がってます。 実装部品は全てチップ、無駄なベゼルも無く、厚みも無いので薄型化にも成功。



 いろいろと機能が上がっているので、これまでは無かったタコ(回転数)も7セグ表示します。



 これまでは数値の単位がなくて、なんの数値なのか判りにくかったのですが、一応RPMKm/hの単位も自発光します。



 電子回路とプログラムの方はサクサクできたのですが、ケース作りの方が時間的に少々焦ってしまい、マット塗装にやや失敗しています。 久々すぎて勝手を忘れたというのもありますが・・・まあ、感覚を思い出したので、その気になったらまた作ります。

 とりあえず、以前多用していた3mm厚のアクリル板は今思うと加工が大変だし、使うメリットがないというか、2mmで十分な強度がある&加工しやすいので、2mm厚で作ってます。
 さすがに1mm厚では心許ない。


ということで完成したので、早速取り付けてみました。

まずは、通信用に使っているUSBケーブルの交換が必要。
今までのは、USBのType-B型コネクタでデカかったので、小さくて使い易いMini-Bのケーブルに交換。

運転席足下のヒューズボックス付近にアクセス。
OBD2からCANと電源を引っ張ってるので、この付近に色々集中してます。
しかし、なんにも情報が無いところから良くもまあ調べたなと、今になって当時の自分に感心します。



CANバスにいつでもアクセスできるよう拡張性高く作ってありますけど、うーん使わないですね・・・。
リアに電光掲示板付けて、車内CANバスで文字データ送ってーみたいなのも当初は考えていましたけど、まあ今ではもう、そんなことする気さらさらありません。 違法みたいですし。

始動時。

走行時。

視認性は全く問題なし。
コンパクトなので正面に置いても視界を遮りません。



左のモジュールの赤いLEDバーは、回転数。(100回転=1dot)
右のモジュールの青色LEDバーが瞬間燃費、緑色LEDバーがCVT比状態表示。
実は、青と緑は意外と目立たないので見にくい。 目立つ赤と黄色にしちゃおうか検討中。
CVT比はいいのですが、瞬間燃費は結構気にしながらアクセルを踏んでるので、見やすい方がやっぱいい。



 まだもうちょっと改善の余地はあるけど、やー、うれしい。




半端な作りのケースを再作成 & 全て50連化 2017/08/14追記

 前回は、アクリルの曲げ加工とか色々と久しぶりなのに、2017年7月7日 に間に合わせるために焦っていて、結果的にケースが半端な仕上がりになってしまったので、ケースを作り直しました。 ついでに、LEDアレイも、結構見にくかったをやめてに変更し、全て50連化しました。





 マット加工前なので、くっきり。
 このままだと運転中は太陽光に反射してテカテカ見にくいので、マット加工します。



 さすが赤系のLED。 写真だと若干暗く感じますけど、肉眼では昼夜問わず安定した視認性です。
 昼間はくっきり見えて、夜は眩しくない。

 で、回転数のバー表示で既に使用している、自作の50連LEDアレイモジュール。
 プリント基板自体は2013年から既にあって、もちろんウチのショップで販売する予定の製品なんですが。
 (その前に作った40連モジュールは想像以上に売れた)



 CVT比と瞬間燃費の表示は目安なので50連もいらんのですが、わざわざカットするのも勿体ないので。
 (基板のシルクに合わせてカットすることで、10連、20連、30連、40連、50連のいずれでも使用できる)

 CVT比と瞬間燃費の表示を半分にして、別の情報を表示するようにしようか。
 燃料の残量とか、温度とか。 でも表示が派手に変わらないと面白くないな・・・。

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アルミケース化 (板金塗装) 2018/09/30追記

 何回作り直してるんだという感じですが(10回は超えてるかも)、今年の猛暑が尋常じゃなかったのと、前回アクリル板の厚さを2mmにしたせいか、曲げ加工した部分が車内の酷暑で、なんと元の形(平面)に戻ろうとしまして。

 だったら、ネジで固定してしまえと思って作ったのが以下です。



 見た目はスゴク良いですね。 実は1mm厚なんです。 2mm厚のアクリルも安くはないので、ケチって1mm厚にしました。 薄い方が加工し易いし、どうせネジでとめるんだからと思ったんですが、1週間と経たずこんなことになりました。



 うーむ、やっぱり元の平面に戻ろうとしまして、まるで形状記憶。
 しかもネジで固定されているもんだから尚酷いことに・・・。
 今更ながら3mm厚のアクリルを当初選んでいたのは、あながち間違いではなかったということを認識。
 ですが、今更3mm厚のアクリルは扱いたくありません。 加工が大変だし安くない。

 ということで、ついに禁断の板金に手を出すことになりました。
 金属板、当然車内の熱程度では曲がらないし、以外と安上がりなんです。
 ただ、加工は大変。
 使用したのは1mm厚のアルミ版ですが、硬いどころの話じゃない・・・私の全体重を乗せて曲げました。
 アルミの板金加工、綺麗にできると意外と楽しいので、今度ちゃんとしたベンダーを作ろうかな。



 ねじ穴もまた大変。
 卓上ボール盤があれば良いのですが、無いのでねじ穴を正確に空けるのも一苦労です。
 卓上ボール盤欲しい。 貧乏辛い。



 これを2ユニット分作成したのが以下のゴッツイ姿です。



 見た目通り、かなり頑丈です。
 力一杯握っても歪みもしません。





 前面にネジは邪魔なので付けたくなかったのですが、正面はアクリルにしないといけないので、やむを得ず。

 で、このままでも良いかと思いましたが、アルミまんまだとフロントガラスにピッカリ映り込んでしまう。アクリル曲げで作った過去の筐体も映り込みましたが、こちらは角度に関係なく常に眩しい。やはり黒マット化は必要です・・・。

 ということで金属塗装の経験はないのでまた失敗するかもしれませんが、やらざるを得ないのでチャレンジ。
 サンドペーパーで塗装面全体を削り、更に脱脂。



 あとはいつもの要領で下塗り。



そして黒マットで塗装。



焼き付ければ塗装がもっと堅牢になるんでしょうけど、そんな設備は無いのでこれでオシマイです。
まあアクリルと違って剥がれやすいでしょうねぇ。



ということで、ついに金属の筐体になっちゃいました。
なんて本格的・・・。

表示面のアクリルも映り込むので、本来はマット化すべきなんですが、今回はクリアのままにしてみます。

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