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ABIT BE6

LastModified 02/10/10

世間様の通例に漏れず、ありがたい事に私にもボーナスなるものが入ってきました。そこでまあ、また凝りもせず色々と買い込んでしまいました。詳しい検証をしていないのですが、まあ速効性重視のネタがあってもいいだろうという事で気がついた事を思うままに書いてみたいと思います。尚、ただでさえいいかげんな実験しかしていない私が、十分な検証もせずに書く事ですので、嘘90%程度にお考え下さい。


はあ・・・またやってしまいました。これでBXマザーだけで5枚目です。しかもそのうち4枚が ABIT^^;  計算したら、2ヶ月毎に換えてる事になります。どう考えてもおかしいよなあ・・・ま、ええけど。

さて、BE6 です。そもそも、購入を考えたのは現在使用中の BX6rev2 が高FSBでのメモリ周りの挙動がどうも怪しい(別記事を作成中です)かったからです。友人からマシン製作を依頼された事もあり、「BX6rev2は友人に回して、新しいの買ったろ」と思った訳です。当初は、高FSBでの実績が多いTYPE-Rを考えていましたが、TYPE-Rはslot1-DIMM間にでかいコンデンサがあって寝かすのが面倒そうだったのと、BE6のリリースを知り ABIT野郎の血が騒いでしまいました。

さて、BE6です。細かい仕様をわざわざ紹介しても仕方がないので、そのへんは ABIT のリリースをご参照下さい。

OverClock に関係ありそうな使用デバイスを表に示します。

スーパーIOチップ Winbond W83977EF-AW
Hardware モニター Winbond W83783S 2849240 916GB
PLL ICworks W144H 8931 1905FD
Core電圧レギュレータ CS 51313 1905FD
設定可能FSB 66,68,75,83,100,103,105,110,112,115,120,124(1/3),124(1/4),133(1/3),133(1/4),140(1/4),150(1/4)

100〜124 MHz までのFSBが多目なのはいかにも最近のM/Bという感じですね。133(1/3) という外道な設定が目を引きます。(まあ、BP6なんぞという外道なM/B出すABITですから^^;) どちらにしても、TurboPLL01シンパの私には関係ない話です。

その他のI/F関係も必要とされるものは全て揃っています。律義に SB_LINK までついてる所が泣かせます。(^.^) Vcoreは、BIOSで 2.3Vまで設定可能で、その辺りは従来通りといった感じです。

また、DIMMソケットの近くには電圧レギュレータが見えます。これが、DIMMのみへの供給なのか、L2cash まで電圧を供給しているのかどうかは不明です。

特徴としては、HPT366というUltraATA66 対応IDEコントラーラをわざわざ搭載している事です。結果としてIDEポートが4つあり全部で8つのIDE機器が接続可能です。中央の写真の白いコネクタが UltraATA66 のコネクタです。UltraATAケーブルも一本付属しています。ただ、HDD単体の速度が UltraATA33 でも余裕がある現在一体どーゆー意味があるのか理解に苦しむ所です。IDE機器も4台もつければ充分な様な・・・ まあ、どっちにしてもSCSIの人の私には関係ない話です。

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最大の問題は、Slot1-DIMM間の距離です。たった68mmしかありません。TAKA100+ペルチェ+ピラミッドバッファからなる私のCPUユニットだと、かろうじて一番奥のDIMMスロットが使える程度です。ちなみに、ファンの固定ネジの下の2本は外さないと駄目でした。まあ、現物を見ずに通販で買うとこうなるといういい見本です。(T_T) そもそもDIMMの複数挿しを安定させたいと思っていたのですが・・・

ABITのリリースでは、「CPUの温度が測れる」とでかでかと書いてありました。BX6rev2 では隠し機能扱いだったP2系サーマルダイオードからの温度読み出しを「売り」にする様になったかと思ってしまいました。しかし、モニターチップの Winbond W83783S のデータシートを落とそうとWinbond のサイトに行ってみると、説明の欄に「ローコストチップ」の文字が・・・

実際にデータシートを見ると、BX6rev2 で採用されていたW83782Dが3系統の温度入力を持つのに対して、W83783Sは2系統しか持っていません。そいつが、マザー上温度とサーミスタコネクタに振り分けられているという事は・・・・・

結論から言うと、手持ちの、モニターソフト幾つかではサーマルダイオードの温度は読み出せませんでした。ABITのリリースで「CPU温度が測れる」とされていたのは、どうやらサーミスタが同梱されている事の様です。読み出し可能なのはマザー上温度とコネクタに接続したサーミスタの温度だけでした。(また、同梱のCDから Winbond HardDoctor もインストールしてみました。インストール時に、BX6rev2 か BM6 かと聞いてくるので、とりあえず BX6rev2 と答えた所、インストール終了後実行しようとしてもエラーで実行不能でした。やってくれるわ>ABIT)

「サーマルダイオード温度の読み出しに成功した」という方がおられましたらご連絡ください。m(__)m

1999.10.18追記
おのさんよりBBSでご連絡をうけました。
>  W83783Sからサーミスタ端子につながっている10kΩの抵抗を30kΩに交換、
>  サーミスタ端子に3300PFを取り付け、
>  同じ端子からCPUのB14、B15へ配線する。
の改造で可能になったとの事です。BX6rev2などで利用されている Winbond W83782Dなどと同じ実装ですね。お見事です!

OverClock の安定性ですが、FSB133 までの動作は確認しました。但し、DIMMが上述の様な状況ですので、メモリの複数挿しの場合などは検証できませんでした。ただ、Bx6rev2の様に、メモリバッファが入っていないので改善されている可能性はあると思います。

いやあ、全ての特徴が見事にメリットがない話となっていますねえ。全般的には、特に癖もなく、悪くはないと思うのですが・・・


さて、四万十川個人として総合評価ですが。UltraATA66 対応という点を除けば、特に特徴もない凡作だという印象です。また、どんなに優れた特徴があったとしても

Slot1-SIMM 間距離の致命的なまでの狭さ

ですべて台無しです。(あくまで私にとってですよ) わざわざ乗り換える価値はないでしょうね。私も、このまま友人用マシンにお移り願うつもりです。まあ、通常の使用であれば充分な性能でしょうし。

(注) FSB133以上で驚異的な性能を発揮する可能性がないとも言えませんので、そのへんはお含みおきください

新規購入という点で考えるとむしろ BH6 が気になります。最近の rev1.1 は 1/4 PCI の設定を持っているという情報があります。PLL-ICが変わったのでしょうか?もし事実だったら、最近の実売価格の安さを考えると悪くない選択の様な気がします。

まあ結論としては、「やっぱTYPE_Rにしときゃ良かった・・・」ってとこでしょうか。相変わらずトホホな結末ですみません。

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