いっしょに歩こう 裏話
「ハッピー!」(波間信子先生)と「いっしょに歩こう」
「いっしょに歩こう」のはじめの3連作を無事終了させることができて、数ヶ月後から連載再開するために準備に追われていた時です。
本屋さんで、並んでいる雑誌を見てびっくり!
BE LOVE の表紙!!波間信子先生の表紙で・・・女の子とラブラドルの絵・・・これはもしや盲導犬では!?どきどきして本を手に取ると・・・はい。それがあの、「ハッピー!」の新連載のはじまった号だったのでした。
BE LOVEというレディスコミックのなかでも1,2を争う雑誌で・・・しかも私がお子ちゃまの頃から知っている、ベテランの波間先生が盲導犬の話!!
これは もう私の連載再開は消えたな、と思いました。
同じネタを、同じレディスコミックという土俵で同時期にやるなんて・・・読む人から見たらどうみえるでしょう。
比べられたら 勝ち目などありません。
家に帰ってすぐ、担当さんに電話をしました。
きっと、言いにくくて私には伝えていないものの、連載再開は中止に決まっているのでは、とどきどきしながら。
・・・結局、私の連載再開は中止になることなく その後20話以上を描くことができました。
そして、一応は描きたいことは描くことができたことに満足しています。
・ドラマになり、巻を重ねた波間先生にはまったくかないませんでしたが、1995年のぱふに並んで載ったのはちょっと嬉しい記念です。
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なぜ、コミックスが「ジェッツコミックス」になったのか
この作品はシルキーに掲載されたので、普通だったらシルキーコミックスででるところなのですが、なぜかジェッツコミックスから出版されています。
「なぜですか?」と担当さんに尋ねたら、漫画の棚以外に書籍の棚にも置いてもらえるように大きな版で出したいから、ということでした。
たしかに、私が発売後 本屋さんを見て回ったところ、福祉の棚においてもらっているところもあって、なるほど、と思いました。
初コミックスが出たときの私と家族
初めてのコミックスです。そして、かつ最後になるかもしれないコミックス!!(幸いなことになりませんでしたけど)
私は もちろんかなりどきどきでした。
お世話になった人たちに配ろうと、実は、近くの書店で20冊予約しました。(*^_^*)
・・・でも驚いたのは 父が 同じように大量にコミックスを買い込んだことでした。
あとで母からきいたところによると、あちこちで「実はこれ 娘が描いたんだ・・・。いや、もうへたくそで恥ずかしいんだけどね」などといいつつ、おしつけていたとか。
・・・恥ずかしいです。
けれど やはり とても嬉しかったです。
はっきりしたことはわかりませんが、父は多分100冊以上は買ったのではないかと思います。
1巻のほうは わずかに増刷がかかったのですが それは父が買ってくれた分かもしれません。