曹渓寺は市内に残された数少ない仏教寺院。本堂正面の小さな釈迦像が本尊だと思われます。この国の仏像は飛鳥時代以前の仏像のように、みんなニッコリと微笑んでいるように見えます。
李氏朝鮮時代は儒教を国教としたために仏教は迫害され、寺院はみんな山の上に移ってしまったそうです。が、この寺だけは細々と残ったらしい。伽藍配置が日本のものと全く違って、まず三門がないことに驚かされます。本堂の天井にはぎっしり千社札のようなものがぶら下がっています。
やる気満々で横一線のスタートダッシュを切ろうとしているこのバイクのおっさんたちは、IMF期以降会社をクビになって、手っ取り早くバイク便の商売を始めた人たちです。
荷台には広めの板が渡してあって、比較的大きな荷物も積めるようになっています。韓国ではブロードバンドが発達していますが、サイトで売買された商品を運ぶのはこの人たちの役目のようです。しかし基本的に一匹狼の個人商売で、日本の宅配便のように大きな企業体として発展するような兆しは今のところないようです。
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