李成桂が作った景福宮(キョンボックン)。この建物は慶会楼(キョンヒル)といって、外国からの使節の接待に使った高床式の巨大なもので。夏などは涼しそうです。この国は中国の保護国だったので、宮殿の造作なども総て中国風なのですが、あらゆる部分が本国に遠慮して作られているようです。しかしこの建物だけはなかなか雄壮で、紫禁城でもお目にかかることができないものでした。この国のお札にもしっかり印刷されています。
ここは昌徳宮 =チャンドックン 。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で景福宮が焼き打ちされてから、270年の間、李氏朝鮮が実質的に支配の根拠地とした宮殿です。これは「秘園」として名高い庭の一部です。彼らの庭についての美意識は、日本人とも中国人とも違うような気がします。
11月の上旬でしたが、紅葉が非常にきれいでした。