飯坂 共産中国で毛沢東主義が成り立って文化大革命になった。そのおかげで、日本は高度経済成長することができたといえなくもない。
運営者 少なくとも高度経済成長を「阻害されなかった」という言い方はできるでしょうね。
飯坂 それこそニクソンがケネディに勝って、60年代半ばに米中国交回復となったら、昭和40年代の日本の経済発展はある程度阻害されていたかもしれませんからね。
大躍進はしょうがないにしても、文化大革命の10年間の後退がなかったとしたら・・・、まあ、ifの話だけどね。
運営者 本当は文化大革命をずっとやっててほしかったですよね(笑)。登小平も粛清されて・・・。
飯坂 登小平もよく生き残ったね。
運営者 3回失脚してますからね。
飯坂 殺されちゃった登小平みたいな人が何十人かいるんでしょうね。
それで日本の方は、カルト国家のままでこのまま行くのかねえ。
運営者 どうやら行くみたいですね。だって、「カルトで何が悪い」って、みんな思ってるんだから(笑)。
やっぱり、日本の会社ってホントにカルトなんですよ。だけど、カルトの人間って、自分たちがカルトだと気がついてないんです。
飯坂 それがカルトの定義でしょう。
運営者 たしかにそうですよ。
例えばね、僕なんかが見ていて、「こんなことをしていてはおかしいなぁ」「これじゃ、儲からないだろう」とか、「全く戦略性もなく、場当たり的に仕事をやっているな」と思うことでも、彼らにしてみれば当然のことであり当たり前のことであり、変えてはならないことなんです。そして「このやり方以外の方法は世の中にはない」と頭から信じているわけです。
これすなわち、カルトです。
飯坂 でも、カルトだったからこそ、日本は成功したんだよね。
運営者 創カ学会だって、ちゃんと財務は回っているわけだし、システムとして完結する要件は備えているわけです。
ただそれが、自己完結せずに、他のシステムに損失を与えてしてしまうわけで、要するにがん細胞と一緒ですよ。決して社会的な要請を満たすわけではないけれど、完結はしているシステムなんです。
飯坂 そうそう、回らなければ生きていけないし。
運営者 日本の企業組織というのは、そういうものですよ。
この話は2003年の話で古くなっているかも知れないし、そもそも酒飲み話だし・・・