自衛隊イラク派遣の基本計画決定。しかしなんのためにイラクに行くつもりなのかやっぱりよくわかりませんね。いちおう、小泉首相の会見から、派遣理由を拾ってみると、
「イラクの人道復興支援のための活動」・・・まだ燃えてる火事場にわざわざ入って行かなくても。火が消えてから立て直せばいいわけで
「同盟国である米国の信頼に応える」・・・わが国は火事場に行かないと信用されないのか? 友人を試す者を私は信用しないけどね。試されているのは自衛隊の実力という説も
「国際社会のなかで名誉ある地位を」(憲法前文)・・・それって見栄ってやつ?
「日本国民の精神が試されている」・・・日本的組織お得意の無目的なガンバリズムですか
「以上、合わせ技4本で派遣の勝ち」という感じですか。やってることの重大さの割には、インパクトのない理由ですねえ。
まあ、これでは説明とは言えません。もうちょっとましな理由づけができるはずですが・・・。
「日本の理念が試されている」と言うけれど、「理念」というのは、「私はこう思う。だから自分の意思でこれを行う」というものでなければならなくて、「他人がこう思うだろうから、行きます」というのでは、「じゃあお前は友だちに"死ね"といわれたら、死ぬのか?」という子供の言い訳のレベルでしかないでしょう。
それ以上に私が怖いのは、そういう知恵を為政者が吸い上げるシステムがないということです。知恵者がいなさすぎる。こんなことでは、もっと重大な国家的選択を誤る可能性がありますね。すくなくとも説明の必要性を感じたら、なんとか理屈をつけようと感じるはずですが・・・そうは思わないのかな?
それでも押し切られてしまう国民だから、これで十分なのかなぁ。