次回作書いてるんですけどね、頭がぶっ飛びそうになって、クールダウンさせるために、いつも見ているアニメ「ディ・ジ・キャラット」のビデオでも見ようと(フフフ、これについて来れる人はさすがにいないだろー、と優越感)テレビを点けたら、なんとプレジデント編集長藤原昭広が「ブロードキャスター」のコメンテーターに出てるじゃないですか。
彼ですよ、私が「とりあえずこいつにやらせるしか道はないだろう」と白羽の矢を立てた人材は。私の退職パーティーにも来てもらいました。
コメントはスカスカで、「やっぱり変わってないなー」と安心したのですが、それでも彼が、プレジデントの中では一番まともな人材なんです。
だけど売り飛ばされた雑誌の編集長をコメンテーターに迎えるTBSの太っ腹にも感動。
で、そんなことはどーでもよくて、番組ではマネックスの松本大氏が「天才」と持ち上げられていました。私はこれには大いに異論があります。
実は私は『あのバカ』を書くときに、彼に2時間インタビューしてボツにしてしまったんです。そんなメディアは皆無だと思うので、悪いなあと思っているのですが、純粋に構成上の都合です。読者第一の私としては、読者のご理解を優先してしまいました。申し訳なし。
だけど、彼はかなり優れた人間ですよ。私もすばらしい人だと思いました。
ただし、TBSには異論反論オブジェクション有り!
彼は「周りから見るとすごいと思うかもしれないけど、水面下の水かきはたいへんなんですよ」と言ってました。睡眠時間4時間とナレーションで言ってたじゃないですか。なぜ人並みに寝ていないのか。働いているからですよ。天才は99%の汗なんです(とパクリ)。
それを伝えないと!
「ああ、やっばり天才じゃないとあんなことはできないんだ」と視聴者にあきらめさせることに、どれほどの意味があるのかと問いたい。
彼は自分は「屯田兵だ」と言ってましたよ。トリックプレーで人の目をくらませているわけではない。コツコツ辺境を開拓している屯田兵という意識があるんです。それが本当に貴重なことなんです、「なぜそれを報道しない、おまえらの目は節穴か」と見ていて腹が立ちました。
「早熟の天才」と持ち上げれば視聴者は納得します。
だけどそれは事実を伝えていないし、まったく無意味な報道としか私には思えません。それでなにか視聴者の足しになるのかと私は聞きたい。松本大を今更持ち上げている理由が理解しがたい。
まあ、その程度だから売り飛ばされる雑誌の編集長をコメンテーターに呼んでるんだよ、と考えると納得しますが、それではなおさら視聴者が浮かばれない。
メディアにとってはスポンサーより大切なはずの視聴者が。
オンレコ取材なので、もし希望者がいれば、松本氏について私がボツにした原稿をこのサイト上で公開することも可能です。