かしこい消費者講座.(販売業編)

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 さて,そろそろ勤労のありがたみが身にしみてきた頃でしょう.一生懸命稼いだお金です,せいぜい有効に使いたいものですね.クロスゲートにおいて何が無駄使いかといえば,それはNPCから物を買うことです.NPCとの取引を非常に不利に設定することでPC同士の取引を活発にし,生産系職業の価値を高めるという,最近のオンラインRPGの手法が徹底して取り入れられているためです.

 実際のところ,採取系職が素材を生産,それを職人が製品に加工し戦闘系職に売る.戦闘系職は冒険で手に入れた宝石等貴重なアイテムを供給したり,非戦闘系キャラの護衛をして収入を得たり(←これはまだあまり見かけませんが)するという経済のサイクルがかなりうまく機能していると思います.

 こんな具合の社会ですので,快適な生活には,PCとの取引をスムーズに行うことが必須と言えるでしょう.本章では,PCによってどんな商売がされているか,また,それを有効に利用するにはどうしたらよいかを説明したいと思います.

トレードとわたくし.

 買い物をするには,まずアイテムとお金の受け渡し方法を知らなければなりません.地面に置いてもらってそれを拾うといった方法もありますが,違う人に拾われる可能性がある等,不確実です.このため,安全・確実に受け渡しができる “トレード” という機能が用意してあるのです.トレードは,申し込む人とそれを受ける人との合意があって初めて開始できるようになっています.その流れは以下の通りです.

会話で,トレードすることを決める
会話の中でアイテムの受け渡しをすることになったら,どちらが申し込み側で,どちらが受ける側になるかを決めます.どちらがどちらにアイテムを渡すかとは関係なく決めてかまいません.
トレードを受ける側がトレード許可スイッチをオンにする
トレードを受ける側の人は画面左上にあるトレード許可スイッチをオンにします.

トレード許可スイッチ
トレード許可スイッチ
トレードを申し込む側がトレードアイコンを押す
トレードを申し込む側の人は,トレードしたい相手の隣に立ち,相手の方を向いて(←重要),画面右上のトレードアイコンを押します.トレード可能範囲内(正面2マスまで)で,トレード許可スイッチがオンになっているキャラクタの一覧が表示されるので,トレードしたい相手の名前を選択するとトレードウィンドウが開きます.「トレードできる相手がいない」というメッセージがでたり,一覧に希望の名前の相手が出ないようであれば上記の手順を再確認してください.

トレードアイコン
トレードアイコン
相手に渡すアイテム等を指定する
各人の画面右側に,自分の持ち物ウィンドウに似た画面が表示されます.画面左側には相手が渡してくるアイテムの画面があります.思わず自分側のアイテムをドラッグして相手側のウィンドウにドロップしたくなりますが,ダメです.それは違うゲームです.(笑)

アイテムを渡すときには,相手に渡したいアイテムをダブルクリックして黄色い枠をつけて行きます.一度ついた枠を消すのもダブルクリックです.使い魔を渡したいときには上部の“Monster”タブを押してアイテム同様の操作で指定,お金を渡したいときには同じく“Gold”タブを押して渡す金額を入力します.

なお,Goldタブを押した状態ではなぜかチャットの入力ができなくなります(その割にはテンキーで金額指定ができるわけでもないのが不思議).金額入力中に発言したくなった場合でも,あわててトレードをキャンセルしたりせず,“Item”タブ表示に戻せばOKです.
トレードウィンドウ
トレードウィンドウ
トレードウィンドウ(部分)
双方が“Open”ボタンを押す
渡したいものを指定し終わったら下の“Open”ボタンを押します.こうして初めて相手の左側ウィンドウにこちらの指定したアイテム等が表示されます.相手がOpenを押すと,自分の左側ウィンドウに相手が渡そうとしているものが表示されるので,カーソルを合わせて詳細を確認できます.こちらからは何も渡さない場合にはOpenだけを押しておきます.
双方が“Trade OK”ボタンを押す
相手の指定した内容を確認したら“Trade OK”ボタンを押します.双方がこのボタンを押した時点でトレード成立です.

 なお,銀行の使い方も上記とほぼ同じです.

 また,その他の許可スイッチと申し込みアイコン(Du:デュエル,Gp:パーティ,Ad:名刺)の使い方もトレードと同様です.

耐久消費財とわたくし.

 まず大きな買い物と言えば,何といっても武器・防具でしょう.

 武器では,最もスタンダードな剣,威力は少し劣るが命中しやすくクリティカルも多少出やすい槍,遅くて外れやすいが一撃必殺の威力がある斧,魔法系職用の杖やその他各種の飛び道具,防具では,おなじみの鎧,兜,盾の他に,魔法系職や生産系職にも使いやすい服,靴,帽子等それぞれ特色のある装備品が多数あります.これら多くの装備品一種類ずつにそれぞれ専門の職人がいるのです.彼らは,金属の延べ棒,木材,皮,布といった素材を仕入れ,加工スキルを使ってそれぞれのアイテムを生産して売っています.

 人の多い場所,病院前や冒険者の宿2階などに行けば,職人さん達がそれぞれの商品を売っているのが見られるでしょう.買い物の手順は大体以下の通りになります.

自分の希望する種類・ランクのアイテムを売っている人を見つける
例えば,自称に「鎧R3のみ在庫」と書いている人に「R1の鎧ありますか?」などと聞くのはあまり意味がありません.R1の品物があればそう書くはずです.もし時間と材料があれば新しく作ってもらえる可能性もあるにはあるでしょうが,それも状況と交渉次第でしょう.
なお,自分で材料を揃え,職人さんに渡して作成だけしてもらう「持ち込み」方式であれば,ほとんどの職人さんが安い手数料で引き受けてくれます.
トレード許可スイッチをあらかじめオンにしておく
オフのままだと向こうからトレードができず,余計な手間がかかることがあります.
欲しいものを伝える
「R2の剣,見せてもらえますか?」等.
トレード画面上で在庫を見せてもらう
大抵売り手の方からトレードが申し込まれてウィンドウが開き,手持ちの在庫を見せてくれます( ここで自分の“Tr”スイッチがオフのままだったりすると,「Trオンにして下さい」とか「Trお願いします」などと言われることがあります.この場合は,Trをオンにして「お願いします」と言うか,こちらからトレードを始めるかしてください.いずれにしても,あらかじめTrをオンにしておくのが確実です).
武器・防具は一定範囲内でランダムに性能が違うものができますから,同じランク・同じ種類の品物でも,品質にはバラツキがあるはずです.
お買い物
お買い物
品物を選び,値段を聞く
欲しい品物を選んで値段を確認します.このとき,「一番右のはいくらですか?」などと言っても,相手にはどれを指しているかわからないことがあるので,「Atkが50でDurが280のはいくらですか?」という風に数値を示して伝えると間違いがありません.
品物と値段を詰める
聞いた値段次第で,そのまま買うか,違う品を選び直すか,あきらめるか,値切りにかかるか,そのあたりのやりとりは人間相手のゲームならではのお楽しみです.心行くまで楽しみましょう(並んでいる人がいる場合にはほどほどに).
トレード成立
最終的な品物と値段が決まったら,買い手はトレードウィンドウの“Gold”のタブを選んでその金額を入力して“Open”を押し,売り手は選ばれた品物を残して“Open”を押して,それぞれ相手の確認を求めます.よければお互いに“Trade OK”を押して取引成立です.

消え物とわたくし.

 LP回復アイテムである薬は主に薬剤師さんが売っており,FP回復アイテムである各種料理(食パン,オムレツ,バケット等)は調理師さんの専門ですが,材料の入手しやすさから,それぞれきこりさん,狩人さんが副業でやっていることも多いようです.

 これら回復用アイテムに関しては,3個で1セット(または1“束”)となるので,単位が「個」なのか「セット」なのかを間違わないようにすること,装備品と違って品質にバラツキはないので選ぶ必要がないこと等を除けば上記の手順とほぼ同じです.


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