「こころと脳の関係」

      
    私たちの心と脳は密接な関わりを持っています。
   気になること、気にかかることがあると、眠れなくなる、
   食欲がなくなる、やる気がおきない、倦怠感が生じてくる。
   これらすべての症状は、心から生じる病(気)がもとで
   体が懸命に生きようとバランスをとりながらあられてくる
   目に見えない心の働きになります。

    眠れない場合や眠りが浅いときには「不眠症」
   無気力、対人不安、憂鬱感にさいなまれれば「うつ病」
   一時的な出来事に対し、極度の不安や脅迫概念、
   動悸、いきぎれなどが生じれば「パニック障害」
   精神の病として、現代ではさまざまな病名がつけられていますが、
   根本的には、ショックな出来事や過度のストレス、深い悲しみなどによって
   心が傷つき調和が乱れ、バランスを崩してしまったがために生じてきます。
   (心因的なものだけでなく、環境や性格から生じる場合もあります)
    心がバランスを崩すと、脳に送られる血流が正常に働かなくなり、滞り
   脳内神経伝達物質(特に心身を活性化させるためのセロトニン、
   ノルアドレナリンンの減少)が正常に働かなくなっていきます。

    ホルモンのバランスが崩れやすい更年期には、更年期障害として
   これらの症状が特に顕著に現れてくる場合があります。
   睡眠障害、むくみ、ほてりや冷え、気持ちのなみがひどくなり
   攻撃的になる、むなしくなる、人と会いたくなくなる、死にたくなる・・・
  男性にも更年期障害はあります。家庭での空虚感、自分の居場所のなさ
  仕事へのいきづまり、対人関係への不安恐怖、あせり、自殺願望・・・
   これらの症状は「自律神経失調症」として診断されることもあります。
    自律神経とは、意識していない身体の臓器を動かしている神経のことです。
   この、身体が動きやすいように働く「交感神経」と内臓や神経をリラックスさせる
 「副交感神経」のふたつの神経がバランスを崩し、正常に働かなくなったときの
  状態 が「自律神経失調症」といわれています。
  睡眠障害、拒食、過食、焦燥感、絶望感、、、目に見えない分これらの苦しさ
  せつ なさ、 やりきれなさは人にはなかなか理解してはもらえず、
  解決方法の糸口もみつからず、
  ますます自分をおいつめていってしまうのがこうした「心の病」なのです。
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