AKIFUMI SHIBA 芝 章文
「LIVE ART」生きられる美術展カタログ
絵画が物理的な平面から固有な仮称空間を現出する時、表面に残された痕跡(身体的な操作によって描かれた筆跡など)が、背後の壁面や周囲をとりまく現実空間に、どのように浸透していくか、また逆に作り手の精神性が画面にどう反映しているかなど、意外と気になるものです。絵画の枠や縁という厚みの要素を取り除き、和紙という薄い絵画平面が現実空間の皮膜として浮遊する時、描かれた表面は、仮象と現実の融合された場に位置することになります。
1981年 LIVE ART展カタログに掲載 |
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