My Electric Commuter YAMAHA EC−03 (色々と雑感を)

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2010/11/01
LastUpDate2018/09/01


寒さにまったく弱い電気バイク
EC−03プラグイン化
バイク時計
稼働1年(リコールに1年点検に...)
バッテリー寿命、そして、廃車

心機一転、新しい会社に勤める事に決めて最初に通勤をどうするかを考えていた時に発表になった(なっていた)ヤマハの電気バイク。「これだ!」と虜になった。
首都圏は9/1から発売開始だが、その他を含め、ここ信州は10/1からの発売予定で、予約は9/15からとなっていた。
まずは予約と、近所のバイク店に電話依頼し、9/19に正式発注(契約)を行った。
自転車の乗車経験しかない。最初はアシスト自転車も視野に入れて通勤を考えていたが、自力で長い距離を通勤する事は、気力無しと、自己判断して他力で走る電気バイクとした。
タイミング的に電気バイクが発売になっていないと、通勤開始後に発売になっても購入しなかったと思う。
そのくらい、自分にとってはタイミングよく発売となった。(10/1からの発売は残念だったが)
カタログ的に40km程走る事になっているが、7割り程度と見て28km/1回充電と想定した。
通勤距離は、約8.5km×往復=17km程となり、大体、1.5往復は大丈夫そうと判断した。
通勤先でも充電できることを考えると、まあ、1往復+αで、余裕を持って通勤できると考えた。
もっとも、バイク通勤が前提でなく、天気のいい日だけがバイク通勤なので気楽な気分転換と考えている。
直接、コンセント充電の為、バイク納車前に我が家の駐輪場に充電用のコンセントを設置した。(右上写真)
アシスト自転車の様にバッテリーを持ち運んで充電する方式でないので、自分としてはイメージ通り。
さすがに、どこにも「物入れ」が無い為、フロントバスケットだけは必需品だ。


【納車】
10/15頃の予定だったが、ちょっと遅れて10/20納車となった。
受け取りは夜になり、運転感覚も車体感覚も無いまま、恐る恐る走り出し、我が家にたどり着くまで遠く感じてしまった。
(バイク店から自宅まで1.2k程だけど)
バイク店の話では、10月中に納車できたのは長野県で3台、松本はこの1台だと。次の納車は11月に入るらしい。
10/1には全国紙で全面広告出すくらい販売に力が入っていたみたいだが、このありさま。お客第一でない!

【初ドライブ】
10/22、天気の朝、5k弱ほど、走ってみた。YAMAHAのカタログ通り、「あたらしい風」を感じる。
多分、エンジンバイクよりは、はるかに静かなんだろうと思うが、やけにモータ音、走行音か耳に感じる。
逆を云えば、やはり、エンジン音が無いので静かなんだろうか。
【初出勤】
翌23日、勤務先にバイク通勤した。休出と云う事もあり、少し遅く出勤し、暗くなる前に帰宅した。
出発前にバッテリー確認すると5つ点灯状態だった。(納車、初ドライブで7k弱程走行していたが)
しかし、出発直後にバッテリー表示が1つ欠けてしまった。結局、勤務先往復で自宅にたどり着く直前に4つ目が消灯し、残り1つの表示でなんとか帰り着いた。やれやれ、気分は冷や汗。
【体得】
バッテリー残量は5段階のLED表示で、携帯電話みたいに教えてくれるが、大体、1点灯=5〜6kmで、走行距離とイメージが合う様だ。
この延長で考えれば、5段階なので、25k〜30kの走行距離となるか。
なにぶん、長距離!の通勤なので、その実力を確かめる前に充電しているので実際はどうだろうか。
ガス欠前に、「そこらのスタンドでガソリン補給」といかず、やはり、バッテリー残量を気にしながらのドライブとなる。
だいたい、通勤距離の半分が市街地、残りが郊外となり、市街地を抜けるとほとんど信号機無しで川沿いを走っている。
この時が、気分最高で、スローライフ満喫の気分で、たらたらと走っている。
【不満、要望】
1.バッテリー残量は、せめて10段階くらいはほしい。1点灯が消えた直後か、もうすぐ消える直前かで、ずいぶんと走れる距離が変わる。
5〜6kでなく、2〜3kなら、多少、誤差距離と思えるが....
2.平坦な平地は法定速度をほんのちょっと超過するくらいのスピードをなんとか維持できるが、ちょっとでも傾斜があると、とたん、法定速度を維持できなくなる。モードをパワーモードにすればスピード確保できるが、この切替がハンドルに無いので、操作的に危険だし、不便 ・面倒だ。ユーザーの安全を無視した設計に思える。
3.充電ケーブル(ACケーブル)のハンドリングが面倒、不便。
走行距離から毎日充電が必要な使い勝手の利用者も多いと思うが、もう少し、何とかならないのか。面倒!
今の方式がどこでも充電と云う意味では、使い勝手が良いが、電気自動車の様にプラグを差し込むスタイルが使い易いと思う。
4.灯火類がLED電球でないのが残念。コスト優先と云ってもここで1万円程度上がっても大差無いのではでないか。
オールLEDなら最高だった。
5.メーター部に時計表示があれば云うことなし。自動車になれていると時計がほしい...
                                              など、など、エトセトラ...。
【欄外】
電気バイクの充電コストをアピールしている。
たしかにランニングコストは安いと思うが、バッテリーのイニシャルコストは高い。500回寿命として、大体、2〜3年程度で交換する必要がある。
この事と、ガソリンバイクとの購入差額を考えると、電気バイクもガソリンバイクも、走行コストは変わらないと思う。
どの程度、バッテリーを作る環境資源が必要なのかわからないが、充電代だけで話を進めるのは本筋が見えない。
【クリーンエネルギー補助金】
補助金対象となっている為、手間隙かけて申請し、きっちり日程通り3ヶ月後に入金された。
多分、いま流行りのプリウスなどの補助金申請と同じだと思うが、ずいぶんと事務経費が不必要にかかっていると思う。特に紙資源の消費が半端でないと思う。もっと、少なくする努力を「政府」は行う必要がある。
何の為の省エネ・省資源サポートなのか。一方で無駄に資源を浪費している。..
その後】
やはりパワー不足&エネルギー不足は実感する。
但し、通勤用&1往復利用と割り切れば、エネルギー問題は発生しない(毎回充電するから!)
しかし、パワー不足は感じるが、これで良いとも思う。
でも、ノーマルとパワーの切替がハンドルに無いのが最大の欠陥設計と思われる。
どう見ても使い勝手よりは、コストとデザイン優先に思える。
パワーが無い分、少し速度が落ちればPOWERモードに切り換えれば十分速度問題はないのに...
では、パワーモードのまま走ればと思ったが、何しろレバー調整がクリチカル、とてもノンビリ走るイメージでない。
常に速度を気にしながらレバーをクルクル調整し続けないといけない。やってられな〜い。
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YAMAHAからEC−03のアンケート依頼が届いた。千円のクオカードにつられて(つられなくても)、次の世代の購入者の為に(ちょっとオーバー?)、少し不満と云うか、不便に感じる所を書き綴った。
要望案がグレードアップ(マイナーチェンジ)キットで出てくると良いんだが無理か...

【一ヶ月点検】
車でお馴染みの新車一ヶ月点検を受けた。20分ほど。
でも、何を点検したのだろうか。見ていないのでわからないが、多分、”エンジン”的には見るところはないのだろう。
終わった後で、ブレーキの遊びとタイヤの空気補充を行ったとのこと。
タイヤはチューブ入りのあまり丈夫でない感じのタイヤで、この点が少し不安になる所だ。
点検ノートも、ほとんどパスだらけの様な..

【原付ドライブ】
マイカーオンリー&のんびり人生、エトセトラでEC−03を時たま、乗り回す事になったが、突然、鉄の囲い(車)から、開けッ広げの生身で行動すると云うのは、気分蒼海だが、常に後ろに車がついていないか、接近していないかとバックミラーちらちら見つづける恐怖ドライブでもある。
又、路面の状態を気にしつつ、スロットを握り絞め続けるのも疲れるし、少し坂道などで停車するとなるとブレーキレバーを握り続けないと行けない。何とも疲れるドライブでもある。
何とマイカーの楽ちんな事だろうと、改めて実感してしまう。
しかし、オープンエアのノンビリドライブも悪くは無い。後続に車がいないと、しばし、車道の真ん中をゆったり気分で走っている。レストランの横を通ればいい匂いも満喫できる。...

【エトセトラ】
前バスケットの中には、使わなければ使わない方が良い雨合羽(レインコート)を常備している。
まだ、雨に有った事はない(もっとも、降りそうな時は乗らない)。
30k程度の速度は、そんなに風を寒く感じない。これが30k超になると風圧も寒さも感じる様になる。まあ、納得の法定速度か。
しかし、ある意味、ランニングコストは限りなくゼロに近いので、休日など、ちょっとした買い物は乗る機会が多くなっている。
と、云うよりは乗りたくなる。ヘルメット無しで乗れれば最高なんだけど、仕方ないな。
個人責任で済む時代が懐かしい様な気がする。

【真冬の落とし穴】(2011/02/01)
最近、寒さで乗らない日が続いていた。
天気予報で多少は気温が上がる方向だったので明日はバイク通勤だと決心し、欠けていたバッテリーメーターを元気にする為、寝る前に充電を始めたら”COOL”と表示がでて充電できなかった。
カタログスペックではわかっていたが、何という事だ。昼間は仕事でいないので、今度は、出勤前に充電しようとしたが、やはり”冷たく”拒否されてしまった。
仕方なく、仕事から帰ってきて、バイクを玄関に入れ、冷えきった愛車を充電前に少し電気ストーブであったかくしてから充電を始めたら、いつも通り、充電が始まった。ふ〜、ひと安心と云ったところだ。
何となく電気自動車・バイクの欠点が目についたこの冬の寒さ。寒冷地仕様の電気自動車・バイクはあるのかな?
充電前にバッテリー温度をあげる余熱ヒーターが必要だと思うが、何か矛盾・無駄な気がしてくる。
−5度から50度位が適温らしいが、ちょっと、キープできない環境だ。先日も−10度くらい下がっていた。
夜間は、室内に入れないと適温でバッテリーをキープできない事がわかったが、何とかならないものか。
日本で50度越す事は無いと思うが、−5度は、結構、あっちこっちで維持できないかと思う。
何よりも充電できないのが致命傷だ。温度管理しているのだから、ちょっとしたヒーターをバッテリーに取り付けておく様な設計をしてほしいものだ。

【真冬の落とし穴、PartU】(2012/02/01)
寒いと充電できない、ではなく、寒いと動かせない事、と同意語だと知った。
先日、日差しもあったかく感じる昼前に、バイクを日陰の駐輪所から引き出してスイッチをいれたら例の[COOL]を表示した。
しばらく、そのままあったかな日差しの元、放置して車体があったまるのを待ったが。
まったく、出発できないのは代替え手段で対処できるが、出先で帰る時に[COOL]となって動けないと、どうしてくれる。と、云ったところ。
特に今年は、昨年以上に寒波が強いと、ダメバイクが目立つ。仕様かも知れないが、利用者として欠陥品だと思わざるを得ない。
(ヤマハさん、なんとかしてよ!)

左写真は、我が家の駐輪場にバイクを縦に押し込んだ所で、少しお尻が飛びだす。
製品として、全長が短いことをアピールしているが、確かに多少短いかと思う。
この駐輪場の一角に、今回、カミさん用に合わせて購入したアシスト自転車が納まっている。
アシスト自転車も、それなりに面白い。近場を移動するには良いと思う。家近くの土手に上がるのに結構苦労する坂道があるが、アシスト力で難なく登る事ができる。電気バイクとは又違ったスローライフだ。
EC−03プラグイン化

通勤で使うと毎回充電が必要になるが、座席の下に巻き付けられた電源ケーブルを引っ張りだし、終わったらポチポチとケーブルのロックをしながら押し込むのが、何とも面倒だ。
この為、打開策として電源コードのプラグイン化を行った。左の写真がその回答。
ポットなどに使われているマグネット付きの電源コンセント・プラグを流用している。
世の中には結構大電流が流せるものも有るようだが、大きさで7A仕様を用いた。
もちろん充電目的では十分と思う。
YAMAHAの資料では2Aと云った記述があるが、そんなには流れないと思う。
一応、コンセントの中央マグネット板にアースを接続しているが、電源コード側はまだ未対応だが、特に問題無しの認識。
結構、取付位置を決めるのに手間取った。プラグを抑えるスポンジも移動して何とか設置空間を確保した。
駐バイク場に設けたコンセントも使い方を変えないと...

バイク時計
バイク時計
乗り始めて何となく自動車感覚で”時計”がほしくなり、イメージに合うデザイン&電波時計仕様を探していたら、ぴったりな TANAXの電波クロック/MF−4672が見つかり早速購入し、取り付けた。
結構、いいイメージで取り付けることができた。
稼働1年(リコールに1年点検に...)

←走行距離と充電残量
.
乗り始めて1年経過した。走行距離は1600kmほど。
利用回数(充電回数)は90回。最初から何となく充電する時に、5段階の残量表示と走行距離をメモしてきた。
その結果のグラフもごらんの通り。通勤の関係があり、普段の距離はほとんど定額制みたいなもの。
時々、休日に通勤+αの距離を走っている。あまり面白くない結果の結果だ。
少し見にくいが、上が走行距離(km)、下が残量表示(5段階)となる。尚、最後の息切れの点滅は0としている。
0だけ見ると、25〜30Kmくらいか。どのくらいPowerモードで走ったかで随分と違う様な気がする。
秋口から乗り始め、季節が一巡したがやはり夏場はバッテリーの持ちも力もいい感じだった。最近、又、気温が下がって来たが、それにつれて ちょっとした坂道も力なくなってきた。
はっきりいえる事は、通勤後の休日で少し乗り回す時に、残量2くらい無いと、少し遠くには行けない。家から離れた方向に走っていて1個に落ちると、もう、方向を変えて帰らないと落ち着いて走れない。結果的には、 すごく近場専用のバイクと云える。

さて、発売1年経過したところで、リコールの案内が届いた(9/15)。
リコール理由を読むに、多分、バッテリーがゼロ近くで長く充電せず放置しているとバッテリーが過放電してダメージがでるのかと思っている。
少なくとも、我が使い方では、ほとんど問題の無い状況だと思う。
リコール案内後、1カ月以上経過してやっとバイク店に交換部品が届いた。ちゃんと体制を作ってから案内してほしいよ!  今回、リコールと1年点検をまとめて行った。
作業後、残量表示が空っぽになっている。帰って一度フル充電すれば通常表示になると。ここから推測されることは、バッテリーの電圧チェック回路が無い!かな?
フル充電がどの様な判断かわからないが、少し手抜きのバッテリー制御回路とも思われる。そんなに手、抜くなよと。まあ、ちゃんと充電しなくちゃ。

ワットメーターを入手しているので、少し、充電料金を確認し始めたところ。まだ、数回の状況だが、大体、日々の通勤で13円前後と云ったところか。
1年間を総まとめすると、17k前後の通勤距離で、ガソリンで1.5リッター/200円、電気では13円とすると、13円×90回=1170円、ガソリン200円×90回=18000円、差し引き16800円ほど。
月当たり7.5回の利用で1400円ほどの差益となる。ほとんど、メリットが実感できない数字に見えるが、さて、数年後は...?

※バイクの1年点検が30分3675円と案内。エンジンチェックも何も無い状況だ。電気バイク割引してほしい。
又、同時期に購入したアシスト自転車も点検案内が届いており、こちらは10分1050円だった。かなり時給のいい商売に思えるが。
バッテリー寿命、そして、廃車
 とうとう、やってきたか…
2018年盆明けのある日、EC-03のキーを入れると見慣れない OLd 表示を行っていた。
ちょっと、OLdは無いだろう。もう少し、労いのある表示はできないものだろうか。
乗り始めからほぼ8年。久しぶりに説明書を眺めると、寿命は、初回充電から8年が経過するか、累積充電量14000Ahに達した時と記されているが、ちょっと1-2ヵ月は早いか。
ただ、アラームがでても暫くは走れる見たいなので、あと少しの余裕はありそうだが、バッテリー交換を行って乗り続けようと云う気にはならなかったので、即、廃車の決意となった。
自分で手続きを行って町会のリサイクルに出す(バイクok)ことも考えたが、なんとなく、「ご苦労さん」と云いたいバイクの為に、購入店に廃棄をお願いした。(自分でゴミ出しはヤダ!!)

さて、総決算○×△?

ここ数年はあまり乗らない状態が続いていたが、走行距離は5,300km程で、充電回数は300回程度だと思う。
大体、一回充電すると(多めに見て)、14円程度の電気代だと思う。14×300=4,200円なりの電気代。
一回当たりの走行距離を推測すると、5300/300≒18km/回となる。
車を15km/Lとすると 5,300÷15≒350回で、ガソリン135円とすると 135×350=47,250円相当だ。
その結果、47,250−4,200=43,050円のお得となった。
ただし、車を所有していなければ、お得感をそのまま感じることは出きると思うのだが・・・・

EC-03購入/手続き等≒250,000円、そして、維持費用を累積すると、自動車税≒9,000円、自賠責≒31,000円、1年点検≒25,200円、等々で、 合計すると、8年間で、およそ350,000円となる。
これを300回で割ると、おおよそ1,170円/回となり、とても、自動車走行と比較にならない。
もっとも、自動車の諸費用は見ていないが、自動車を所有して前提では、道楽そのものの結果か。

しかし、バッテリー交換がもっともっとお手軽になれば、静かな走りを引き延ばしたかったのが心境となるが、 まあ、運動せずに移動することは、年寄りの運動不足で、ぐーたらしそう だ。
この為、気分一新で、年寄りに優しく、適度な運動(有酸素運動)に最適らしいアシスト自転車を代替車とした。
バイクと同時期に購入したアシスト自転車よりはアシスト力がアップしている様で、これからは、一方通行も気にせず、最短コースを、ノーヘルで突っ走ろうと思っている。
でも、よりコストダウンのイニシャルコスト、ランニングコストの電気バイクが出てくると心変わりするかもしれない。
その日まで、アシスト自転車で頑張らなくては........

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