半村 良
幻視街
bookf1_009 講談社文庫 AX137
能登の海岸に泳ぎ着いた男は、自分の名前すら覚えていない。しかし、ふしぎな既視感覚に誘導された彼は、的確に目的地に行き、殺人を続けた。殺された人達は皆彼に好感を抱きながら死んでゆく。彼の足は東京に向かった。東京で彼に殺される人物は誰か? 才筆半村良が独得の展開で描く現代の幻想・恐怖譚。