プラスチック ケース加工
・プラスチックケースは、価格も安く柔らかいので加工も容易です。
・電池ボックスを内蔵したタイプや、角が丸いなどのデザイン性の高いケースも各種あります。
・音響機器などのノイズの影響を受ける、または高周波ノイズを出す装置には不向きなので、金属(アルミ)ケースと使い分けます。

・ケース加工に重要なのは、基板や部品が緩衝しないように、手書きでも良いので必ず図面を書くことです。
・安価なプラスチックケースには、表面保護用のビニールが貼られていないので、傷の防止と罫描き線の書き込み用に、セロテープや塗装用マスキングテープを張ります。
・直角定規やスコヤを使用し、図面通りに穴などの加工位置を、ボールペンやマジックペンで書き込みます。
・穴の中心を罫描いた後、円定規を使い穴の実寸法より0.5mm大きい円を書き込みます。
 (5φの穴の場合は5.5φ)
 
・穴の仕上げ時に、罫描き円の内側に加工をとどめると、実寸法に仕上がります。
・ねじ穴やケース取り付け用部品の穴は、実寸法のドリルで穴をあけます。
・LED等の化粧穴は、実寸法より1〜2mm小さいドリルを使用し、穴あけ後にヤスリで実寸法に近づけます。
 
・4mmより大きい穴の場合も中心がブレないように、まずは3mm程度の小さめの穴をあけた後に穴を広げると、きれいに仕上がります。
・5mm以上の大きい穴は、シャーシーリーマを使用して穴を広げた後に、丸や半月ヤスリで仕上げます。
 
・円の罫描き線をよく確認して、中心がずれた場合は、ヤスリで修正しながら穴を広げて行きます。
・セロテープまたは塗装用マスキングテープを外し、仕上げ用の細かいヤスリで穴の周囲のバリを取っていきます。
・さらに真円に近づくように、丁寧にヤスリをかけて行きます。
 (ここで手を抜かないことが、きれいに仕上げるコツです)
 
・また、基板をケースに合わせて、部品と穴のずれを修正して行きます。
・ざぐり穴ドリル(面取りカッター)を持っている方は、軽く穴の周囲を切削すると、バリが取れた上に見た目もきれいに仕上がります。
 
・プラスチックやアクリルは、静電気で切り粉が付くので、水で洗うと静電気が消えてきれいになります。
・皿ネジ用の穴は、ざぐり穴ドリル(面取りカッター)か太めのドリルで、谷穴を加工します。
 
・ネジの大きさに合わせて、少しずつ深くして行きます。



アルミ ケース加工
・アルミケースは、プラスチックケースよりも丈夫でデザインも重厚な印象になりますが、加工にはそれなりの工具と技術が必要になります。
 
・音響機器などのノイズの影響を受ける、または高周波ノイズを出す装置には、ケースによるシールドが必須です。
・アルミケースには、たいてい表面保護用のビニールが貼られているので、直角定規やスコヤを使用し、図面通りに穴などの加工位置を、ボールペンやマジックペンで書き込みます。
・スイッチ等の角穴は、仕上がりの実寸法より0.5mm大きい穴を書き込みます。
・穴の仕上げ時に、罫描き線の内側に加工をとどめると、実寸法に仕上がります。
・ねじ穴やケース取り付け用部品の穴は、実寸法のドリルで穴を空けます。
・LED等の化粧穴は、実寸法より1〜2mm小さいドリルを使用し、穴空け後にヤスリで実寸法に近づけます。
・4mmより大きい穴の場合も中心がぶれないように、まずは3mm程度の小さめの穴を開けた後に穴を広げると、きれいに仕上がります。
 
・大きい角穴は、罫描き線の内側に3mm程度のドリルで穴を連ねて空けていきます。 (できるだけ穴の間隔が狭くなるように)
・罫描き線からは、十分距離を保って下さい。
・切れなくなったニッパーや100円均一の安価なニッパーで、連ねた穴を一つ一つ切っていきます。
 
・切りにくいときは、2穴つずつ切っていきます。
・まず、粗めのヤスリで角穴の罫描き線に近づけていきます。
 
・ヤスリを細かいものに変えて、穴の平行や直線とコーナーを仕上げていきます。
・ケース内側のバリは、細かいヤスリで斜めに軽く削るときれいに取れます。
 
・表側のバリは、表面保護用のビニールをはがした後で、最終仕上げします。
・穴の中心を罫描いた後、円定規を使い穴の実寸法より0.5mm大きい円を書き込みます。
 (5φの穴の場合は5.5φ)
 
・穴の仕上げ時に、罫描き円の内側に加工をとどめると、実寸法に仕上がります。
・5mm以上の大きい穴は、シャーシーリーマを使用して穴を広げます。
・円の罫描き線をよく確認して、中心がずれた場合は、ヤスリで修正しながら穴を広げて行きます。
 
・罫描き円より0.5〜1mm程度内側で、加工をとどめます。
・丸や半月ヤスリで、罫描き円の内側まで削ります。
・また、基板をケースに合わせて、部品と穴のずれを修正して行きます。
 
・保護用のビニールをめくり、さらに真円に近づくように、丁寧にヤスリをかけて行きます。
 (ここで手を抜かないことが、きれいに仕上げるコツです)
・ネジ用の穴は、ざぐり穴ドリル(面取りカッター)か太めのドリルでバリを取ります。
・丸穴のバリが残っている場合は、ざぐり穴ドリル(面取りカッター)で軽く穴の周囲を切削すると、きれいに仕上がります。
 
・角穴のバリは、仕上げ用の細かいヤスリで斜めに軽く削ります。
・カッターの刃の背側で、少しずつ削っていく事もできます。
・くれぐれも表面に傷を付けないように、注意深く仕上げ作業をして下さい。



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